筋肉少女帯「 エリーゼのために」 (1992/5/21) 1. 人生は大車輪 2. 世界の果て ~江戸川乱歩に~ 3. ソウルコックリさん 4. 戦え!何を!?人生を! 5. じーさんはいい塩梅 6. 生きてあげようかな 7. スラッシュ禅問答 8. 妄想の男 9. 悲しくて御免なさい 10. 新興宗教オレ教 11. 愛のリビドー(性的衝動) お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) 1992年にリリースされた、筋肉少女帯の7thオリジナルアルバム。 ベストアルバム「筋少の大車輪」からわずか3ヶ月後にリリースされた今作は、 「人生」というテーマのもとに作られた作品となっています。 まず、前ベストからの流れを汲むかのような1曲目「人生は大車輪」は、 どことなく中華テイストを感じるハードロックという 新境地を切り開いたサウンドと、人生という名の戦いに 出撃する姿を描いた歌詞が共に面白いオープニングナンバーです。 続く「世界の果てに~江戸川乱歩に~」はパンキッシュな曲で、 それと同時に歌の途中に入る、放送禁止の「ピー」という音がインパクト抜群。 そして3曲目、「ソウルコックリさん」では、 吉幾三「俺ら東京さ行くだ」のパロディとして作られた歌詞が面白い。 ラップやコーラスも特徴的で、こちらもインパクト満点な曲。 続く「戦え!何を?人生を」では曲の後半以降、文字通りに 「戦え!何を?人生を」という同じフレーズの繰り返しばかりになるものの、 その言葉を声が枯れるまでひたすら叫び続け、それと同時にバックのサウンドは 深みを増していくという曲展開は、もはや衝撃的。 この前半4曲は特に素晴らしいと思いました。 サウンド面では、今まで以上の広がりをみせた分、激しいメタル系の曲は減り 特に5曲目以降は、バックの音だけはポップ寄りになった印象です。 それでも7曲目の、文字通りにスラッシュメタルな「スラッシュ禅問答」は迫力満点。 ラストの「愛のリビドー」ではいきなり「我が性的衝動をー!!」と叫び出し、 これには思わず笑ってしまいそうになりますがこの曲も質自体は高いバラード曲です。 歌詞は相変わらず妄想満載の内容で、この曲世界に引きずりこまれるかどうかは 聴く人次第でしょうが、今作はサウンドがカラフルになった分、 今までよりは比較的入りやすい内容のアルバムかもしれないと思いました。 ちなみに、もし今の時代に彼らのようなアーティストが出てきていたら、 ニコニコ動画から人気に火がつきその後はアニメタイアップを中心に 売り出されるのかななんて思ったりもしますが、果たしてこんなタイプのバンドは これから先、世に出てくることがあるのだろうか・・・
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2012年11月28日水曜日
[CDレビュー] 筋肉少女帯「エリーゼのために」
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