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2018年1月24日水曜日

[ライブレポ]  PASSPO☆「歌って踊って奏でるツアー 2017→2018」

1月21日(土曜日)神戸VARIT.にて開催された、PASSPO☆のワンマンフライト
「歌って踊って奏でるツアー 2017→2018」に行ってきました。
13時半開演の第1部ではBAND体制、18時開演の第2部ではダンス体制という
これぞ二刀流の魅力をみせてくれたフライト(ライブ)でございました。

会場は神戸VARIT、ここに来るのはGacharic Spinがまだインディーズ時代だった頃に
開催された対バンライブ以来約5年ぶり2回目。(当時のレポはこちら)
開演前のBGMでは神戸出身バンドのガガガSPやラスベガスやKNOCK OUT MONKEYの曲を
流すという時点でロックモード全開。これらのバンドとのコラボも実現したら
面白いのにと思った。そういえばガガガSPは高橋瞳さんに楽曲提供したことがあったなぁ。
後のMCでは"みおみお"こと増井みおさんがラスベガスのライブに行った時に
人(ダイバー)が降って来たのが直撃してしまったことがあるそうで、
これには泣いてしまい、隣の知らない人に励ましてもらったという話を聞いて、
観客にみおみおがいるライブを観られる人達がうらやましいなぁと思った(笑)
誰だあわやケガさせそうなことしたダイバーは!?気を付けろよ!

定刻の13時半にテイクオフ。まず1曲目は「Pock☆Star」。
これまでガールズ系のバンドをたくさん観てきた中で1~2曲目は
ボーカルの声があまり出てなかったりでスロースターターなバンドも
数多く見てきたが、BAND PASSPO☆はやはりそれとは違った。
ボーカルの"もりし"こと森詩織さんの歌唱パフォーマンスが1曲目から圧倒的過ぎる。
ファーストインパクトでこれだけもってく力があるバンドは強いはず。
楽器隊の演奏の方も、未熟な部分はありつつも奮闘が伝わってくる内容で、
ライブ後半ではギター担当の"なおみん"こと安斎奈緒美さんがお立ち台に上がっての
演奏パフォーマンスを見せたかと思えば、ベース担当の"みおみお"こと増井みおさんも
お立ち台に上がって首を軽く振りながらの演奏がキュートで天使みたいだ。
さらに楽器隊の皆さんが演奏の傍らボーカルをとる部分も多く含まれているのも
BAND PASSPO☆ならではの魅力。リーダー&キーボード担当の"あいぽん"こと根岸愛さんは
以前のフライトでは歌唱の調子が良くないのかなと感じた日もあったが
この日は歌唱も良かった。もりしとはカラーが違うピュアで可愛い歌声が加わることで
楽曲がより彩り鮮やかになる。「BABY JUMP~天国への搭乗便~」「WANTED!」
といった曲ではパッセンジャー(ファン)のみんなで思いっきりジャンプしたり
振り付けもやったりなどして一緒に盛り上がれて最高に楽しかった。
あと何よりPASSPO☆の曲の中でもトップクラスに大好きな「WING」を
バンドセットの方で聴けるとは予想してなかったので嬉しかった。
ぱすぽmeetsジャーマンメタルってだけで演奏の難易度が高そうな曲だと思ってたし
これを生演奏するとは頑張ってるなぁと感じられたが、後のMCではSirent Siren提供の
ポップな曲の「ラブリフレイン」がキメが多くて演奏が難しいという意外な言葉が。
これは実際に楽器をやってる者しか分からない、自分には分からない世界だ・・・

時事ネタトークと題されたMCのコーナーでは、アイドルネッサンスの解散発表を
残念がるクルー(メンバー)達の姿が。かつてBAND PASSPO☆とのコラボステージをやった時に
ライングループも組んだことがある仲だったそう。
アイドルネッサンスのメンバー達はもりしのことを「ボス猿」と呼んでいたという話には
不覚にも笑ってしまった。ボス級に飛びぬけた歌唱パフォーマンスがさすがってことですよね。
その後にドラム担当の"あんにゃ"こと玉井杏奈さんが、続けることの大変さを
真剣に語り始めたのは印象的でした。PASSPO☆はこれからずっと続けたい、
楽器の演奏なども含めて全力で頑張っていきたいといった決意表明の後に、
続いてもりしも「辞めるなら誰かに言われてではなく自分で辞めたい」
といった切実な思いを語ってくれた。その流れからの「Perfect Sky」を聴かせられたら
そりゃ感動モノだ。ただでさえミドルバラード曲で屈指の大好きな曲なのに。

アンコールの前にはパッセンジャー(ファン)の有志の方が
紫の光を放つサイリウムをフロアの皆さんに配り始める。
そしてアンコール曲の「ギミギミaction」にて、あんにゃの誕生日祝いということで
会場が一斉にあんにゃのイメージカラーである紫に染まるという光景が。
これには曲終了後にあんにゃ大喜び。パッセンジャーはいい人が多いなぁ。
ロック系アイドルの中ではPASSPO☆とあゆみくりかまきはファンが暖かいイメージがある。
ラストは「Let It Go!!」で大盛り上がりのまま第1部のフライトは終了。
終演後の特典会(握手会)ではもりしに本日のフライトへのお礼の言葉を伝えた後に
バンドでロックフェスに出演してみたいとか考えてますか?と質問してみたところ
「出たい!」と言ってくれたのが何とも素敵でした。その言葉が現実になる日を楽しみにしてます!



[第2部セットリスト]
・サクラ小町
・妄想のハワイ
・WEEKDAY QUEENS
・7's Up
・すてんだっぷガールズ!~第1話 ダメダメ怪獣にご用心~
・ウハエ!
・Cosmic You
・NASA!~なんであいつ好きなんだ、嗚呼~
・くちゃLOVE(根岸・玉井・藤本)
・Growing Up(森・増井・岩村・安斉)
・PlayGround
・Music Navigation
・Dear My Friends
・「I」
・フィルム
(アンコール)
・じゃあね...
・バチェロレッテは終わらない

全18曲


第2部はダンスステージ。フライト直前の機内アナウンスでは「ベテランなんて呼ばないで」
という言葉もあったが、さすが今年で10年目なだけあって、
パフォーマンスの完成度の高さがさすがとしか言いようがない。
CDで聴くよりもライブで観ながら聴く方がよりスゴいと感じられる曲が多いのは
やはりダンスステージの方ですね。「WEEKDAY QUEENS」などはその典型。
「♪Yes!もちろんナオミ様」という合いの手を入れたりもできて盛り上がる。
さらに大傑作の最新アルバム「Cinema Trip」の収録曲からは、
宇宙遊泳風ダンスが加わった「NASA!~なんであいつ好きなんだ、嗚呼~」と
ゾンビ風ダンスが加わった「PlayGround」を今回もやってくれたのが嬉しかった。
これからもライブの定番曲になるんだろうなと期待。
アコースティックコーナーではクルーが3対4に分かれる形で
「くちゃLOVE」と「Growing Up」を立て続けに披露。
この2曲の終了後には次回にアコースティックコーナーがあるとしたら
何の曲が聴きたいかという、パッセンジャーの皆さんへ向けての質問が。
「BABY JUMP」という盛り上げ曲をリクエストした人にはツッコミが入ったが(笑)
その一方で「Fairy Tale」というスケール感ある傑作曲には良いねという言葉が次々と。
「Shiny Road」という声は上がらなかったか・・もっと前の方にいれば言ったかも。
前回行った時は第1部第2部ともにセトリに無かった最新アルバム曲「フィルム」が
今回聴けたのも嬉しかった。哀愁メロコアチューン+ダンスステージに心を揺さぶられる。
アンコールラストの「バチェロレッテは終わらない」はそりゃもう大団円にふさわしい曲で
大盛り上がりのまま第2部のフライトも終了となりました。


第1部ではガールズバンド、第2部ではダンスボーカルグループとして
見事なステージをみせてくれた。総合するとこんな最強グループは他にいない。
さらに今回の登場は無かったがはっちゃけ隊という派生ユニットもあるし
どこまでバリエーションに富んだ魅力溢れるライブステージを見せてくれるんだと。
ダンスパフォーマンスが進化したのは前回のライブレポに書いた通りだが
それでいてバンドの方を中心にまだまだ進化できる伸びしろがあるというから
楽しみはまだまだ尽きない。ガールズバンドにもなったことで
名実ともに空と旅をテーマにしたガールズロックユニットとして
20年30年と活躍できるグループになる可能性は確実に上がったと思う。
これからは近い将来にロックフェスに出演して活躍する姿なども見てみたい。
そもそもガールズロックユニットを名乗りながら、アイドルフェスには出演しても
ロックフェスへの出演が無いのはなんでかなと思ってただけに・・・
そしてもしロックフェスにてBAND PASSPO☆ならではの魅力で勝負するならば、
演奏力やライブパフォーマンスの向上はもちろんとして、タンバリン担当の
"なちゅ"こと岩村捺未さんをもっと生かすことはできないかなと思った。
たとえダメ人間キャラであっても歌とダンスは全然いけるのだから、
タンバリン兼パフォーマーにしてダンスを組み込んだライブステージを
1~2曲ぐらいは見せてくれても面白いんじゃないかなと考えたり。
踊れるというのは他のガールズバンドには無い強みなだけに。
こんなこと思ったのはGacharic Spinのライブをずっと見てきたからなのかもしれないが(笑)
ともあれ現在のPASSPO☆は世間一般どころかアイドルシーンにおいても
あまりにも過小評価されてるとしか思えないというのが残念。
アイドル楽曲大賞の各部門での順位を見てもね・・・
ここまで王道の魅力と独自の魅力を兼ね備えているガールズロックグループは
そう滅多にいないレベル。それだけにアイドルとかバンドとかいった
ジャンルの壁をも超えて多くの人に聴かれることを願いたいグループの1組ですね。



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