ザ・コブラツイスターズ「 藪蛇」 (2004/7/14) 1. カモメと水平線 2. ゆらりゆられて 3. どぶの中でも光は当たる 4. 北にて 5. 土の子 6. 黒潮の道 お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10) 2004年にリリースされた、ザ・コブラツイスターズの通算4枚目のアルバム。 彼らのアルバムの中では唯一、インディーズからリリースされた作品です。 まず1曲目の「カモメと水平線」は、 先行シングル曲にもなっただけあって、メロディの良さは一番だと思いましたし、 それに加えて、何より歌詞が素晴らし過ぎる。その歌詞の内容とは、 とある島に住む、あまのじゃくで人を困らせてばかりいた息子と、その母との物語。 ある日突然倒れた母は、亡くなる直前に息子に、 墓に埋めずにこの身を海に流してくれと言った。それを聞いた息子は、 この最後の願いだけは叶えないといけないと思い、言われた通りに遺体を海に流すことに。 ところが、母の本当の気持ちは、海に流したりなんかせず墓に埋めて欲しかった。 息子はあまのじゃくだから、その正直な気持ちを言っても聞いてくれないと思い、 わざと、亡くなる直前に「海に流してくれ」と言った。 この事実を後で周りの人から聞かされた息子は、後悔して急いで海に向かうも・・・ という歌詞が本当に素晴らし過ぎる!! こんな曲を、よりにもよって 堂々とシングル曲として出してしまうアーティストが他にいるだろうか!? なぜこういった、独自の美学、個性、そして芸術性を貫き通すアーティストが評価されないのか!? さらに、それ以外のアルバム収録曲についても、 骨太さや泥臭さを全面に押し出したロックナンバー「どぶの中でも光は当たる」、 日本の雄々しき海や山の風景が目に浮かぶ、ど演歌ロック「北にて」、 和風ファンクナンバー「土の子」、三線の音色が美しいバラード曲「黒潮の道」、 などといった曲が、相変わらずどれも良いです。 唯一、2曲目の「ゆらりゆられて」だけは個人的に印象が薄かったですが・・・ やはり、6曲しか収録されてないということが残念に感じる。もっと曲を聴きたかった。 その後、メジャーのレコード会社と再契約。 そして通算5枚目のアルバムはフルアルバムとしてリリースできたので良かったです。
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2012年5月25日金曜日
[CDレビュー] ザ・コブラツイスターズ「藪蛇」
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