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2012年5月12日土曜日

[CDレビュー]  May'n「HEAT」


May'n「 HEAT」
(2012/3/21) 

1. Brain Diver
2. GET TOUGH
3. Giant Step -May’n ver.-
4. HEAT of the moment
5. Scarlet Ballet
6. 鏡
7. SPIRIT
8. DOLCE
9. ナンバーワン!
10. WE ARE
11. 恋
12. Jewels
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




May'nの通算3枚目のフルアルバム。
前作では先行シングル曲も含めてバラード系の曲が目立った印象がありましたが、
しかし今作では、「HEAT」というそのアルバムタイトル通りに、
1~9曲目まで、熱いハードポップ・ロック系の曲でガンガン攻めまくっているという
これぞ私好みの作風になったこともあって、個人的には最高傑作だと思いました。


特に前半5曲はどれも素晴らしい。まずシングル曲の1曲目「Brain Diver」は、
愛する人の脳内に侵入して思考回路を操作してしまうという、歌詞がとても面白い!
これにスリリングなサビのメロディと、キレ味抜群の歌唱が加わることによって
まさに最高レベルの楽曲となりました。聴けば聴くほどに曲世界にグイグイ引き込まれていく。

そして3曲目の「Giant Step」のMay’nソロバージョンに至っては、
オリジナルより良いと思いましたし、さらにシングルで聴いた時は微妙かなと思った
浅倉大介提供曲の「Scarlet Ballet」も、デジタル+ストリングスという
4曲目までとは違った雰囲気のアレンジが、この疾走感抜群のアルバム前半の流れの中で
いいアクセントになっていると感じました。

アルバムオリジナル曲についても、前半の「GET TOUGH」「HEAT of the moment」
などはシングルでも全然いけるぐらいの王道ハードポップ曲ですし、中盤以降の曲では
レストランをテーマにした歌詞と、ガチャガチャしたホーン系のアレンジが面白い「DOLCE」、
サビ前のコーラスの掛け声が特に気持ちいい、本人自作曲の「ナンバーワン!」
などといった曲も良い曲だなと思いました。

このように圧倒的だった前半と比べると、後半失速してしまった感じがしたのが惜しい。
そもそも個人的には、11曲目のようなピアノ一本のバラード曲とかはあまり求めていないんです。
この抜群の声の伸び、そして抜群のパワーを感じる歌唱を聴けば、
静かなバラード曲では、せっかくのその歌唱の実力を持て余してしまうような気が・・・

やはり彼女には、前半の曲のようなハードポップ系の路線が一番合っていると思います。
特に1、3曲目は本当にオススメなので、この路線が好きな人には必聴作品です!


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