May'n「 HEAT」 (2012/3/21) 1. Brain Diver 2. GET TOUGH 3. Giant Step -May’n ver.- 4. HEAT of the moment 5. Scarlet Ballet 6. 鏡 7. SPIRIT 8. DOLCE 9. ナンバーワン! 10. WE ARE 11. 恋 12. Jewels お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) May'nの通算3枚目のフルアルバム。 前作では先行シングル曲も含めてバラード系の曲が目立った印象がありましたが、 しかし今作では、「HEAT」というそのアルバムタイトル通りに、 1~9曲目まで、熱いハードポップ・ロック系の曲でガンガン攻めまくっているという これぞ私好みの作風になったこともあって、個人的には最高傑作だと思いました。 特に前半5曲はどれも素晴らしい。まずシングル曲の1曲目「Brain Diver」は、 愛する人の脳内に侵入して思考回路を操作してしまうという、歌詞がとても面白い! これにスリリングなサビのメロディと、キレ味抜群の歌唱が加わることによって まさに最高レベルの楽曲となりました。聴けば聴くほどに曲世界にグイグイ引き込まれていく。 そして3曲目の「Giant Step」のMay’nソロバージョンに至っては、 オリジナルより良いと思いましたし、さらにシングルで聴いた時は微妙かなと思った 浅倉大介提供曲の「Scarlet Ballet」も、デジタル+ストリングスという 4曲目までとは違った雰囲気のアレンジが、この疾走感抜群のアルバム前半の流れの中で いいアクセントになっていると感じました。 アルバムオリジナル曲についても、前半の「GET TOUGH」「HEAT of the moment」 などはシングルでも全然いけるぐらいの王道ハードポップ曲ですし、中盤以降の曲では レストランをテーマにした歌詞と、ガチャガチャしたホーン系のアレンジが面白い「DOLCE」、 サビ前のコーラスの掛け声が特に気持ちいい、本人自作曲の「ナンバーワン!」 などといった曲も良い曲だなと思いました。 このように圧倒的だった前半と比べると、後半失速してしまった感じがしたのが惜しい。 そもそも個人的には、11曲目のようなピアノ一本のバラード曲とかはあまり求めていないんです。 この抜群の声の伸び、そして抜群のパワーを感じる歌唱を聴けば、 静かなバラード曲では、せっかくのその歌唱の実力を持て余してしまうような気が・・・ やはり彼女には、前半の曲のようなハードポップ系の路線が一番合っていると思います。 特に1、3曲目は本当にオススメなので、この路線が好きな人には必聴作品です!
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2012年5月12日土曜日
[CDレビュー] May'n「HEAT」
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