ブログトップ


2021年12月1日水曜日

[ライブレポ]  DIE ON ROCK FES 2021(RIGEL、HAGANE、花冷え。)

11月20日(土曜日)東京・下北沢のライブハウス計12会場で開催された
「FABLED NUMBER presents『DIE ON ROCK FES 2021』~東京の陣~ 
supported by SNAZZY TUNES」に行ってきました。6人組ロックバンドの
FABLED NUMBER主催による、サーキット形式としては今回が初開催のフェスにして
出演者は全104組と、アーティスト主催としては史上最大規模の音楽フェス。
ラウドロック系のバンドが中心でありながらも、アイドルグループなどの出演もあり
さらに当ブログでよく取り上げるようなガールズシーンで活躍するバンドの出演も
多いということから、そのメンツを見て行くことを決めました。
出演者の男女比が半々ぐらいのロックフェスというのも珍しい気がするが
ジェンダー平等的にはこれぞ本来のあるべき姿だということで良いのでは。
今回観てきたのは、途中2曲ぐらいだけ聴いたグループも含めると
RIGEL→HAGANE→花冷え。→GUNIX→KNOCK OUT MONKEY→
RONDONRATS→アルカラ→CODE OF ZERO→TRiDENT→FABLED NUMBER
以上の計10組。うち5組は初見。だが本当はもうちょい多くのバンド・グループを
観る予定だった。前日のミツバチロック(レポはこちら)とは打って変わって、
まさかここまで入場規制に振り回されるフェスになるとは予想以上だった。

(タイムテーブル表は夜からの雨で濡れてしまったせいで一部ボロボロに・・・) 11時半に下北沢に到着。昼ごばんは「1978年渋谷で生まれたスパゲティ」。 この店のことをSNSにタグ付きで書き込むとソフトドリンク1杯サービスが もらえるというので喜んで書き込みをして(参照) 12時にはリストバンド交換をしにメイン会場の下北沢シャングリラに着くも、 交換場所はここでは無く、下北沢ReGだというスタッフからの一言が。 前日のミツバチロックはシャングリラで交換だったこともあり痛恨の勘違い。 すぐさまReGまでダッシュで行くも、会場前には長蛇の列ができていて驚いた。 ここまで長いのはカミングコウベ・・は別格レベルなのでそれには遠く及ばなくとも その次ぐらいには長く、交換まで20分ほど待たされることに。なぜこうなったのか。 そもそも一度発表されたタイムテーブルが後で変更され、当初は両方行くつもりだった TRiDENTと82回目の終身刑の出演時間がかぶってしまったという時点で、 初開催で運営が不慣れだからと予想しておくべきだったかもしれない。 なので1組目に観る予定だったヒステリックパニックは惜しくも断念、 続く2組目に観る予定だったPulse Factoryは以前にこちらの記事でも紹介した 神様仏様稲尾様みたいなタイトルの曲が良かったなと思い出したので 今回期待していたにもかかわらず、こちらも入場規制で結局観れないという事態に。 しかも並んだ時は列の2人目で、開演直前に1人入れ替えで会場へと入っていき、 あと1人入れ替えがあれば入れるということで待つも、30分間誰も出て来ず。 会場から漏れ出る音を聴くと1曲目からまるで男版Gacharic Spinみたいな デジロック系の曲をやっていてすっごく良さそうだったんだけど。 後で調べてみたら「ANTI HERO」という曲だった。何これ最高なんだけど。 あぁあの時シャングリラではなく真っすぐにReGに行っていれば、 もしくはソフトドリンクサービスにつられてなければ・・・ タッチの差で逃したのが逃したのが悔やまれる。 Pulse Factoryも半年後にリベンジ目指して行くことになるかもしれませんね。 ・RIGEL (MOSAiC) [セットリスト] (公式Twitterより引用) ・Abelia ・Achieve ・Answer ・Awakening Story ・Adrenaline ・OVER… 2007年に富山にて結成された5人組バンド。前半の出演バンドの曲を 事前に試聴した中でも一番良さそうだったので行ってみることに。 楽器隊のメンバーの1人はSlipknotのTシャツを着てたことからも分かる通り メタリックな演奏が光るバンドでありながらも、歌唱とメロディは伸びやかで キャッチーな曲が多い。聴くほどにアニソンに起用されて欲しいと思う作風で ボーカルの声質も心なしかGRANRODEOの谷山紀章さんに似てる気がしてきた。 後に公式ツイッターにてセットリストが公開されていたので分かったが 「Achieve」が名曲過ぎる。「♪YOUR OWN BATTLE!」というコーラスがザ・アニソン。 MCではボーカルのShunさんが、富山のクソ田舎からやってきたと自己紹介し 昨日に東京に来て快活CLUBで泊まったと話し始める。 これに他のメンバー達からはウソでもホテルに泊まったことにしろと言われるも 「鍵付き個室はホテルと一緒」これは旅好きとして同意する! さらに初めての人からは怖いと思われることがあるそうだが、 フレンドリーなバンドだから大丈夫と言ってたのは、本当にその通りだなと MCを聞いていても思った。なぜもっと人気が出ないのかが不思議なほど 良いバンドに出会えたと思ったが、その原因は地方のハンディなのかなぁ。 百万石音楽祭には地元北陸枠(?)で出演経験があるようだが・・・ ・HAGANE (251) 今回ようやく初見にして最も期待していた5人組ハーモニックメタルバンド。 今年5月には下北沢で開催された「LUPINUS ROCK FESTIVAL」に、 このバンドを出してくれるフェスだからということで行ったにもかかわらず 開演の10分以上前に入場規制となり観られなかったという悔しい思いをしただけに まずはそのリベンジができて嬉しい。今回は30分前から会場に入った甲斐があった。 ちなみにこの日もダイオンロックの公式Twitterによるとライブ開演20分前の時点で 入場規制になったようで、これは全104組の出演者の中でもおそらく最速記録では。 まずは1曲目開始にしてボーカルのUyuさんのハイトーンボイスがああああああーーっ!! と高らかに響き渡った瞬間から熱狂の渦に落とされた。楽曲もサビメロの良い曲ばかりで 間奏部分では楽器隊のギターとベースの計3人が身を寄せ合っての 見事な演奏パフォーマンスも披露。シビれるギターソロも全開、 これぞハードロック・メタルの醍醐味。ギタリストのよしださくらさんは さすが中学生の頃からYouTubeに弾いてみた動画をアップして人気を得てただけある。 ガールズメタルバンドは見た目からして大人っぽい女性が揃うバンドが多い中で HAGANEはアイドル並みに若い美人さん揃いのバンドなのも個性があって、 楽曲にも清々しさを感じる。昼間の野外フェスも似合いそうだと思うほど。 「Labradorite」「SoulBeats」といった名曲に加えて、 ラストでデビューアルバムのリード曲「WintrySky」が聴けたのは最高。 この曲こそ広い空の下のライブ会場でも聴いてみたくなる傑作。 よくぞ主催者のFABLED NUMBERの皆さんは、HAGANEをフェスに呼んでくれた! このようにハードロック・メタル系ガールズバンドも当たり前のように ロックフェスに出られてより多くの人達に観られるようになれば 若いファンも増えて、このシーンは閉鎖的だと言われることも無くなるかも。 入場規制になるほどの動員も見込めるという評判が広まれば フェスや対バンに呼ぼうという流れも強まりそうだし、HAGANEには頑張って欲しい! この次は8bitBRAINというワールドプロレスリング主題歌枠のグループを 観ることを予定していたが、さらにその次にどうしても観たいと思っていた、 花冷え。というガールズバンドは、HAGANEのファンが行きそうだから 規制になる前に入るためにまっすぐ会場に向かおうと判断したのは正解だった。 初めて行く会場で入り口が分からなかったので少しだけ探して辿り着いた時には もう既に40人ほどが並んでいるとは。開演30分以上前の時点でこれって。 さらにFLOWERS LOFTは15時30分開場、45分からライブ開始と発表されてたものの その予定時間を過ぎても開門しない。結局オープンしたのは15時48分頃となり それまでにライブハウスの前に100人以上の行列ができてしまった。 花冷えに100人以上並ぶって何てフェスだ! オープンが遅れた結果 公式ツイッターでの入場規制の告知も遅れてしまったのはちょっとなぁ。 ちなみに裏に出演のES-TRUSも入場規制となったようで、これまた何てフェスだ!と バイきんぐの小峠さん並みの勢いでツッコミたくなってしまった。 バンドの人気が上がった結果であればファンとしては喜ぶべきなのだが・・・ ・花冷え。 (FLOWERS LOFT) こちらもまた今回初見にして楽しみにしていたラウドロックガールズバンド。 出演時間がかぶっていた、推しバンドの1組だが新曲が1年半出ていないES-TRUSを 差し置いてまでこちらに来たというから期待度が高いバンドでした。 公式YouTubeを見た時点では、BABYMETALの影響を受けたっぽいバンドだなと思いきや いざライブを体験してみるとそれよりも格段にデスメタルだった。 センターボーカルのユキナさんの歌唱は基本デスヴォイスでたまにアニメ声を交え、 歌メロ部分はギターとベースの2人が歌うという、独自のスタイルで魅せる。 個人的にメロディアスじゃないラウド・メタル系楽曲はハマりきれないことが多いが サビでキャッチーな歌メロが入ってるのはありがたかった。 さらにヒップホップのノリを取り入れたような曲もあったりと 新しい形の音楽にも挑戦していて、これにはノレたし盛り上がりまくれた。 同じヘヴィ系ガールズバンドでも正統派メタルのHAGANEとは対照的かもしれない。 自分はたとえおじさん扱いされても観客層の若いラウドシーンのバンド以上に メロディアスなガールズメタルバンドの方を好きになることが多かったものだが、 いやいや花冷えだってスゴい!と思えるものを今回見せてくれた。 これからもお互いジャンルの壁を超えた活動が見たいしお互い飛躍して欲しいですね。 (続く

0 件のコメント: