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2019年2月24日日曜日

[ライブレポ]  SALTY DOG「ELiXiR」リリースツアー(82回目の終身刑、Seven Billion Dots、IRabBits、SALTY DOG)

(前記事はこちら)

・82回目の終身刑

[セットリスト]
・八つの大罪
・英雄戦犯・八式
・MEMENTO
・メシアライザー
・共犯BREAK OUT

つい先日に大阪BIGCATにて独房ライブを成功させたばかりの(レポはこちら)
牢獄発囚人ガールズバンド。だがその直後にギターのHITOMIさんとベースのハルさんが
刑期満了を迎えることになったという発表が。当ブログ管理人にとっては
まさかこのライブが82刑としての2人の見納めになってしまうとは・・・
さらにダンサーのてのひらえるさんは東京でソロ活動もとい仮出所中のため欠席で
5人でのライブとなることに。この日はボーカルの葉月さんが、えるさんの穴を埋めるほど
躍動感のあるライブパフォーマンスを見せてくれたのが何より印象的だった。
そしてMCではまず葉月さんが、HITOMIさんハルさんが出所いたします拍手!と宣言。
確かに刑務所から出所するならば本来は喜ぶ場面だけど、複雑な気持ちだ。
さらにはファンの方々からはSALTY DOGと対バンして欲しいという声を
以前から聞いていたそうで、今回それが叶ったのが嬉しいという一言が。
リクエストしたら叶うことがあるのか。それなら次はカミツキと宮脇早紀さんとで
奈良ネバーランドにて対バンして欲しいですね。葉月さんの地元でもあるということで。
この時期にメンバー脱退は痛手だと思うが、ライブではひとまずサポートメンバーを加えて
活動していくようなので、どうか今の勢いのまま突っ走って欲しい。
出所する2人にはまたどこかのライブで新たな姿で会えたらいいなと思います。



・Seven Billion Dots

2018に結成されたばかりの3ピースバンド。ボーカルとギタリストは実の双子。
そしてドラマーのLyoさんは、SALTY DOGのドラマーのねめさんと同級生だったそうで
この日の主催ライブに呼んでもらえたとのこと。この日唯一の男性ボーカルバンドで
対バンに出るということはラウド系を期待していたがいざ聴いてみると
ポップロック寄りの曲が中心。それでもボーカルのMasafumiさんの歌声は
芯のある良い声をしていたので、十分いいものが見れたと思いましたね。



・IRabBits

昨年7月にI-RabBitsから改名した4人組ピアノロックバンド。
まずはその昨年7月にリリースしたシングル曲「ミスデモクラシー」で盛り上がる。
さらに「Mr.41」では曲の開始前にサビ部分での振り付け講座が行われ、
曲名通りに4と1を表そうということなのか顔の右横で手を上へ左へと動かすという
Winkみたいな振り付けをやることに。そして曲が始まるとサビで一緒にやるだけでなく
いつもはキーボードを弾きながら歌うボーカルの竹下麻衣子さんが
ステージ上を縦横無尽に動き、髪の毛を振り乱しながら歌い、
加えて楽器隊のメンバーもステージの最前に出てきて白熱の演奏パフォーマンスを
見せてくれた。これは何より圧巻だったし新しいアイラビを見ることができたと感じた。
ライブ後半には今年夏にリリース予定のフルアルバムに収録される新曲も披露。
このニューアルバムで音楽シーンに真っ向勝負をかけるという決意表明も飛び出し、
ラストナンバーにはおなじみの「未完成なあいのうた」で締めくくってくれた。
つくづくこのバンドもメジャー経験が無いのが不思議なぐらいの実力を持ってるのが
分かるだけに、遅咲きでも何とか飛躍して欲しいです。



・SALTY DOG

スウェーデン出身の紅一点ボーカリスト擁する4人組ラウドロックバンドだったが
2017年にボーカルのインゲルさんが脱退。それから約1年半の間はアニソン歌手の
May'nさんへの楽曲提供及びライブサポートぐらいしか活動できてなかったが、
この度ついに新ボーカリストSERAさんを迎えて初のライブツアーで本格的に活動再開!

まず1曲目は新しく生まれ変わった「Screams Within」。
2014年リリースの旧バージョンとは別の曲といってもいいほどに進化した曲で
「♪届け届けこの思い」という歌詞通りにバンド復活への思いが伝わる傑作だった。
リメイク曲とはいえ2019年リリース楽曲の中で個人的に現時点の一番かもしれない。
その後に披露された「Meteor」「5 Minutes to Self Destruction」などの既発曲も
歌詞に日本語詞の割合が大幅に増えたこともあって、よりキャッチーに聴かせてくれた。
そして新ボーカルのSERAさんの歌唱は、新人歌手にしては本当によく頑張っていたのが
伝わってきた。たたでさえキーが高い上にサビで転調してさらにキーが上がることが
多いという難易度の高い曲ばかりの中で、魂のハイトーンボイスを聴かせてくれていた。
その歌唱はまだまだ伸び代がある、さらに進化できるという期待感も持たせてくれる。
さらに現在はベールをかぶっていて顔がよく見えないが、いつかどこかのタイミングで
それを脱いでくれるのかなという期待もある。MCではゆっくりとしたシリアスな口調で
バラバラになりかけていたSALTY DOGを救うためにやってきたなどと話し始めたのには
DOLL$BOXXでのFukiさんを思い出してしまったが(レポはこちら)しかしそれよりは
無理にキャラ作ってる感がなく、ライブの雰囲気にも合っていたので良かったと思う。
新曲の「アクセラレータ」も傑作だったし、楽器隊のラウドな演奏には一緒にヘドバンして
思いっきり盛り上がれたし、さらに演奏しながらスクリームを聴かせてくれるのも迫力満点、
それでいてサビメロはアニソンっぽくてキャッチーなデジロック系楽曲が中心というから
まさに「アニラウド」という新たなキャッチコピー通りの音楽。このバンドこそが
当ブログ管理人にとっての天職みたいなバンドだなと、今回初めてライブを体験して
あらためてそう思えた。本当に復活してくれて良かった。ライブ終了後の物販では
もちろん会場限定ニューEPも買ったので、こちらのCD感想もまた書きたいですね。


以上でございます。今まではこういうインディーズバンド数組が出演するライブだと
客入りがあまりにも寂し過ぎるといった光景も何度か見てきてましたが、
この日は最初から最後までフロアが後ろの方まで観客で埋まるほどに盛況だったのは
さすがこれだけのメンバーを揃えたからだと思えた。大満足の対バンでした。
全組インディーズとは思えないほどの実力者揃い。どうかこの中からさらに大きく躍進を
遂げるバンドが現れて欲しい。長文レポを最後まで読んで頂きありがとうございました。



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