JUNNA「 17才が美しいなんて、誰が言った。(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)」 (2018/10/31) 1. Steppin’ Out ~extended version~ 2. 狂ったカンヴァス 3. 紅く、絶望の花。 [公式PV] 4. 本当のことは言わない [公式PV] 5. やってられないよ 6. Be Your Idol 7. 世界を蹴飛ばせ! 8. 情熱モラトリアム 9. もうヤダ! 10. 赤い果実 11. Here ~album version~ [公式PV] 12. CONTRAST お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) JUNNAの1stフルアルバム。 アニメ「マクロスΔ」から飛び出した5人組ユニット「ワルキューレ」の エースボーカルを務めた後にソロデビューを果たしたアニソン系歌手の作品。 シングル曲を聴いた時点からアルバムが楽しみだと思えたほどにボーカリストとしての 魅力に溢れている。リリース当時はまだ17才だったとは思えないほどの歌唱力。 声質的にはSALTY DOGの前ボーカルなどを彷彿させるような 欧米系の歌姫に近い歌声で、芯の強さを感じる。なぜ17才にしてこんな声が出せるのか、 骨格が良いのか乳製品を食べまくって育ったのかと思いきやwikiによると 好きな食べ物はおつまみと書かかれてたのには笑った。それもある意味17才離れしてるが。 楽曲の方も粒揃い。1曲目「Steppin’ Out」は開放感のあるデジタルポップ系の曲ながら 長めのイントロに加えて間奏部分ではラウドっぽいアレンジが入るなどの 編曲の活躍っぷりが素晴らしい。「♪誰かとやりあいましょう」って歌詞には笑ったが。 2曲目「狂ったカンヴァス」はイントロから民族音楽風のコーラスが荘厳で なおかつ弦楽器系のアレンジも効いていてクサメロ好き歓喜の曲。 そして3曲目「紅く、絶望の花。」は作詞作曲がla la larksというのが意外なほどに ソリッドなロックチューンで今作の曲の中でも一番のお気に入り。 アルバム前半からアーティスティックな曲が並んでいて高い歌唱力がより生きている。 それに対して中盤以降は洋楽ポップス風の楽曲も増え、より多彩な曲調で聴かせてくれる。 7曲目「世界を蹴飛ばせ!」はTHE BACK HORNの菅波栄純さんが作詞作曲ながらも Aメロの時点から「♪また女に生まれたいけど」といった女子力の高いラブソングを 歌い始めたのには笑ってしまった。それでも荒涼感のあるロックテイストの アレンジに加えて「♪若くして死にたいなんて」などといった歌詞のフレーズには バクホンのカラーも入っていて良いコラボだったと感じられた。 続く8曲目「情熱モラトリアム」はいきものがかりの山下穂尊さんの作詞作曲で ブラスバンドサウンドが軽快な曲だが、似た系統の曲で10曲目「赤い果実」の方が好きかな。 そして後半で最も驚かされたのが9曲目の「もうヤダ!」。洋楽ポップテイストの曲ながら サビの歌唱の迫力が今作ナンバーワン。ビブラートも交えてインパクト抜群。 この「♪もうヤ~ダ~~~ァァァ」と5曲目の「♪やってられないよ~~」は 会社帰りなどの日常生活でも思わず口ずさみたくなるほどのキャッチーさがあった。 当ブログの記事でアニソン系歌手の魅力が伝わらないならもうヤダやってられないよ。 そしてラストを飾るバラード曲の12曲目「CONTRAST」は歌唱の魅力もさることながら 歌詞のメッセージが素晴らしい。「♪それは片方だけではきっと分からない」 「♪形の違うピース削る必要なんてない そのまま合わせれば完成するパズルの"Peace"」 本当にその通りだと思う。アニソン系の歌手や曲の魅力を伝えるブログだってそうだ。 アーティスティックでヒロイックでカッコいい系の歌手や曲ばかりの当ブログとは逆さまの アイドルっぽくて可愛い系の歌手や曲が中心なブログもいくつかあるが、 それこそ形の違うピースを合わせて完成ということで片方だけではなく 両方見ることを推奨いたします。どう見ても当ブログの方が読まれてないからお願いだ。 曲調が多彩な故に個人的にはハマる曲とそうでない曲の差が大きかった印象だったが それでも1stアルバムにしてこれだけのものを見せてくれたならば上出来そのもの。 経歴的にはポストMay'nを期待したくなる歌手だなと思ってたがそこはラストナンバーの 歌詞の通りにオリジナルの歌手人生を歩んでいってくれることを期待したいですね。
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2019年1月29日火曜日
[CDアルバムレビュー] JUNNA「17才が美しいなんて、誰が言った。」
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