10月31日(土曜日)大阪芸術大学・総合体育館第1アリーナで行われた学園祭ライブ 「Osaka University of Arts FESTIVAL 2015」に行ってきました。 出演者は、 ・STUDENT ヤバイTシャツ屋さん、さすらいナンバープレート ・GUEST ザ50回転ズ、モーモールルギャバン、ガガガSP 以上の計5組。入場フリーの学園祭ライブでこれだけのバンドが集まるとは、 さすが芸大といったところか。この日は家から車を走らすこと30分で大学の駐車場に到着。 坂を上って大学内に入ると、早速至る所で学生達によるバンドのライブが開かれていました。 12時40分頃に聴いた女性ボーカルのバンドは、コピーとはいえ気になりましたね。 そしてメインステージの開演時間である13時5分の前に、一番奥の総合体育館へ移動。 会場に入ると早速1組目のヤバイTシャツ屋さんのライブが始まりました。 ・ヤバイTシャツ屋さん [セットリスト] ・喜志駅周辺なんもない ・天王寺経由してなんば ・あつまれ!パーティーピーポー ・ウェイウェイ大学生 ・ネコ飼いたい 男女ツインボーカル擁する3ピースバンド。楽曲は典型的な関西インディーズ系。 テンポの速いギターロックが中心で、名実ともに今勢いにのっているバンド。 hawaiibemさんのブログの若手バンド紹介にも掲載されるほどの 期待の有望株が、この大阪芸術大学の生徒だったとは驚き。 まずライブ開始前に、ボーカル&ギターのこやまさんが手書きの地図を掲げ、 大阪芸大、喜志駅(大学の最寄りの駅)、天王寺駅、難波駅などの位置関係を お客さんに説明。そしてライブが始まるとまず1曲目に 「♪喜志駅周辺なんにも無い」「♪天王寺に住みたいな」 続く2曲目には「♪てーんーのーうーじー」「♪地下鉄で難波まで」 などといった曲を男女ツインボーカル形式でテンポ良く歌ってくれました。 歌詞のネタがローカル過ぎる、なんだこの学園祭みたいなノリは!ってこれは学園祭だった。 曲終了後には、こやまさんが勢いあまって「大阪大学!」「阪大!」などと叫び、 これにはドラムのもりもとさんから「いや芸大!」とツッコまれる。 その後には「もりやまさん」「もりもとや、何年一緒にやってるんや」 さらには「先ほどの火薬が降りかかってきて」「そんなんない」 などといった漫才さながらの掛け合いも。これには笑ってしまいました。 3曲目には「あつまれ!パーティーピーポー」が披露されました。 この曲を事前に試聴した段階では、自分はこのような近年の関西系バンドよりも 東北出身バンドとかの方が好きなバンドが多いし・・などと思ってしまったものの いざライブで聴くと、やっぱり思わず体が動いてしまうぐらいに盛り上がるもので(笑) なのに会場のお客さんは盛り上がりが足りない、もっと弾けろよとすら思ってしまった。 1組目でまだ会場の空気が十分に暖まってなかったのか・・・ そして4曲目には「ウェイウェイ大学生」が歌われた後、 ライブ告知が行われました。この日に解禁となったライブ情報はなんとなんと、 「大晦日、幕張メッセにて行われる、COUNTDOUN JAPAN・・・ 観に行くことが決定いたしました!!」 いや出るんじゃないのか! これには観客たちも思わず爆笑。 「無事チケットも取れたということで」 良かったですね、楽しんできて下さい! さらには唯一の女性メンバー、ボーカル&ベースのしばたさんによるバンドの自己紹介が。 「ミニスカートの短さが日本一」「それつんくプロデュースのグループやがな」 「1stシングルを手売りで売った」「それつんくプロデュースのグループやがな」 「ボーカルを投票で決めることになりました」「それ秋元康プロデュースのグループやがな」 このボーカル同士の2人のやりとりも漫才さながら。これまた笑わせてくれますね。 ラストナンバーは、こやまさんが最後にファンへ感謝の気持ちを込めて歌いたいと語るなど 一転シリアスな空気になり、「歌います。「夢をあきらめないで」」 すると直後に「いやそんな曲無いがな!」というもりもとさんのツッコミが入り、 「♪ネコ飼いたいネコ飼いたい」を連呼するパンクナンバーへ突入。 やはりこのバンドはしんみりとは終わらず盛り上がって終わるのが似合ってますね。 ライブ終了後には観客の皆さんから次々と、面白かったという声が聞こえてきました。 それぐらい文句無しに面白かったです。楽曲のノリの良さとしゃべりのユーモアが抜群。 今年は無理でも来年は本当にCDJに出てもおかしくないのでは?今後注目の若手バンドです。 ・さすらいナンバープレート [セットリスト] ・本気でMother Fxxker ・僕はコミュ障 (ラッキー☆じゃんけんタイム) ・趣-omomuki- ・Fish or Beef (公式Twitterより引用) 学祭のパンフレットによると「清楚系ロックバンド」「全員2回生で、 メインステージ初挑戦の今年、第一アリーナを割と不思議な空気にさせる」 などといった紹介が書かれていた4人組バンド。 まずボーカル&ギターのナンバさんが、メガネをかけた文化系な感じの風貌から 細くナヨナヨした声でギターポップ系の曲を歌い始めたので、 あぁこれは自分好みのバンドではないかなぁ・・と思いきや、曲の歌詞を聴いてみると 「♪マザーファッカー」を連発。何歌ってるんだ!これのどこが清楚系だ!? 曲後半では「♪マザーファッカー Say!」と観客を煽るも、誰もレスポンズしない。そりゃ言えないよな。 そして曲終了時には自分で拍手、後から釣られて観客も拍手。 いきなり不思議な空気になったかと思いきや、すぐさま2曲目の紹介が。 「続いての曲は、「僕はコミュ障」」 またえらいタイトルだな! そしてこの曲でバンドサウンドが一気に盛り上がりを見せ、さらにボーカルも 前曲とはガラっと変わって力強く歌う。こんな曲もやれるんですね!これは良かった。 MCでは「チャンスタイム」と称してじゃんけんコーナーが開催されました。 メンバー2人でジャンケンをして、ギターのすえきちさんが勝ったら バケツに入ったお菓子をお客さんに向けてばらまく、 対してナンバさんが勝ったらお菓子をばらまかないとのこと。 計4回勝負で行われ、まず1回目のジャンケンでは、ナンバさんが勝利。 「ばらまかない、でもまだあと3回チャンスがありますよ」 2回目のジャンケンでは、すえきちさんが見事勝利! するとナンバさんがバケツを持ち、 「ばらまか・・ない」 いやばらまかないのか!?話が違うじゃないか! その後3回目と4回目も行われ、トータルでは2勝2敗だったにもかかわらず、 結局このコーナーでは一度もお菓子がばらまかれること無く終わってしまい、 これには観客から動揺の声が。またしても会場が割と不思議な空気になってしまった。 3曲目には唯一のラブソング「趣-omomuki-」が歌われ、続く4曲目には 女性メンバーのるりさんが「CA」と称して飛行機の機内アナウンス風の紹介をした後、 大きなサングラスをかけたナンバ機長が登場。ラスト曲の「Fish or Beef」へ。 曲中ではナンバさんが機内食の「フィッシュ オア ビーフ?」といった乗客とのやりとりの 小芝居を1人2役で始める場面もあり、これには思わず笑ってしまいました。 その後「♪フィッシュ オア ビーフ いや ベジタブル」という観客とのコール&レスポンズも盛り上がり、 さらに曲終盤には、客席めがけてお菓子をばらまくというパフォーマンスが。 最後の最後でやってくれた! そして私も見事お菓子をゲットすることができました。 もらったお菓子は小魚と、ビーフジャーキー。 「フィッシュ オア ビーフ」にかけたお菓子をプレゼントしてくれるとは! ありがとうございます! 全く知らないバンドだったこともあり正直それほど期待してなかったのですが、 いい意味でその期待を裏切られました。とても面白かったです! STUDENT枠の計2組のバンドが、まさか両方ともこんなにも楽しめるとは思わなかった。 大阪芸大生はユニークな人が多いとの評判を個人的に聞いたことがあるのですが、 こりゃ本当にその通りだ(笑)大学でバンドをやるには最高の環境なのかもしれませんね。 (続く)
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2015年10月31日土曜日
[ライブレポ] 大阪芸術大学学園祭(ヤバイTシャツ屋さん、さすらいナンバープレート)
2015年10月30日金曜日
[CDレビュー] Nozomu Wakai's Destinia「Anecdote of the Queens」
Nozomu Wakai's DESTINIA「 アネクドート・オブ・ザ・クィーンズ」 (2015/8/12) 1. Breaking the Fire 2. I Miss You 3. Love to Love 4. Until That Time 5. No Surrender 6. Rock is Gone 7. Breaking the Fire(feat. Rob Rock) (Bonus Track) お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) Nozomu Wakai's DESTINIAのミニアルバム。ギタリスト・若井望のソロプロジェクトとして、 2人の女性ボーカリストを迎えて作られたHR/HM系アルバム作品。歌詞は全英語詞、 本格志向でありながらも、同時に聴きやすさも兼ね備えられているのが素晴らしい。 今作はまず、ゲストボーカルに声優歌手の榊原ゆいさん&LIGHT BRINGERのFukiさんが参加! という時点で速攻聴いてみることになったわけですが、あらためて若井望さんの ここまでの活動実績を見てみると、榊原ゆいさんがボーカルを務めるバンド 「ファンタズム」(レビューはこちら)のギタリスト兼ベーシストを担当したり、 さらに極め付けは、当ブログで絶賛したあの大傑作、浜田麻里さんの「Crimson」(定期) の作曲を担当したなどというのだから、そりゃこのアルバムも素晴らしいに決まってる。 ギタリストとしての技術の高さもさることながら、それ以上に光っているのは、 収録曲全曲シングルA面曲で出してもいいぐらいのメロディの良さでしょう。 2人のボーカリストの、曲ごとの使い分けもうまくハマっている。 まず1、3、5曲目はFukiさんがボーカルを担当。 ダイナミックな歌唱、伸びやかなハイトーンボイスが生きるメタルナンバーが中心。 やはりFukiさんはこういう曲を歌うのが一番似合ってる。DOLL$BOXXもいいけどね。 その中でも、正統派メロスピナンバーの1曲目「Breaking the Fire」のサビの 「♪ファイヤァァアーーーーーーーーーーッ!!!」は最高としか言いようが無い。 これこそが魂のこもった音楽であり、燃える音楽。思わず一緒に声をあげたくなる! そして2、4、6曲目は榊原ゆいさんがボーカルを担当。 これまで自身のアルバムでも「紅蓮獄華」や「Einsatz」といった メタル系の傑作曲を出しているだけに、大いに期待していましたが 今作の曲はそれらの曲以上にポップ感とキラキラ感が光る、 キーボードをうまく取り入れたロックナンバーが中心となっていたのは意外でした。 2曲目「I Miss You」は、昨年当ブログで絶賛したソロアルバム曲「Endless Fighter」 を彷彿させるような電子音の輝きに、重厚なギターが融合した編曲が素晴らしい。 バラード系の「Until That Time」や「Rock is Gone」といった曲からも エモーショナルな輝きを感じられる。ファンタズムの3rdアルバムが出ればこれらの曲を 収録すればいいのにと思う。若井望さんの手でファンタズム復活となれば最高なのに。 ボーナストラックである7曲目には、今作唯一の男性ボーカルとして海外から IMPELLITTERIのロブ・ロックさんが登場。「Breaking the Fire」をFukiさんと同じキーで 歌うという活躍を見せてくれている。ハイトーンボイスを聴かせながらも、逞しい。 これはさすがの一言。近年の日本の男性ボーカリストにはこんな歌手がなかなか見つからないことを残念に思う。 これほどまでの名作アルバムが、世間的に無名なままなのは惜し過ぎる。 つくづく一体どうすればより多くの人に近年の日本のHR/HM系作品を聴いてもらえるのだろうか。 とりあえず今作は榊原ゆいさんの名前を借りてCDショップ&レンタル店のアニソンコーナーに置くぐらいのことはして欲しいです(笑) そうすれば釣られて聴く、私のようなリスナーもきっといるはずだ・・・
2015年10月28日水曜日
[CDレビュー] ガガガSP「ミッドナイト in ジャパン」
ガガガSP「 ミッドナイト in ジャパン」 (2015/9/30) 1. 秋までに 2. かなわない夢 3. 君のカケラ 4. 祭りのあと 5. 男はつらいのさ 6. じゃじゃ馬ならし 7. ミッドナイト in ジャパン お気に入り度:★★★★★★★ (7/10) ガガガSPのニューアルバム。ミニアルバム形式のリリースは約14年ぶり。 今作はCDジャケットや歌詞カードのデザインからしてこれまでとは違い いつも以上にノスタルジックな雰囲気を感じさせられましたが、 楽曲の方も同様に「秋までに」「かなわない夢」などといったアルバム前半の曲からは 懐かしさと哀愁が漂う。30代になって歌うからこその味がある青春パンクナンバーで、 こういった曲にはあらためて唯一無二の魅力を感じさせてくれる。 ただ全体的にはミニアルバムということもあってかコンパクトにまとまった印象で、 キラーチューンが欲しかったところ。後半の5~7曲目は全て2分台で、 その中でも7曲目「ミッドナイト in ジャパン」は曲の雰囲気は良いにもかかわらず 1コーラスだけでもう終わり!?というのを見ると、ボーカルのコザック前田さんが 以前のように曲を作れなくなってきているのが分かってしまう。復活を願いたいが・・・ それでも、ベースの桑原さん作詞作曲の5曲目「男はつらいのさ」を聴くと 相変わらずこのバンドは共感できる歌詞を持った曲を歌ってくれるなぁと思う。 世の女性の皆さんも、男心を知るためにガガガSPの曲を聴けばいいのに・・(笑) たとえ年を重ねたとしても、それによって楽曲がマイナーチェンジしたりせずに 若さと勢いそのままに成長しているのが素晴らしい。こんなアーティストばかりならいいのに。 ライブだと楽曲が更に化けることもあるだけに、これからもライブには定期的に通いたいところです。
2015年10月26日月曜日
歌姫ピラミッド 2015年10月版
2015年4月以来の更新となりました、歌姫ピラミッドの発表です。 歌姫ピラミッドとは、以前からお世話になっている音楽ブログ 「日本の歌姫たち」にて不定期で行われている企画で、 現在活動中の女性アーティストを、自分の好きな順に 第1階層(計1組)から第5階層(計5組)までランク付けするという企画です。 当ブログでは毎年4月と10月に更新するのが恒例ということで、早速いってみましょう。 ■特別枠(殿堂入り) 浜田麻里 中島みゆき Do As Infinity 水樹奈々 ■第1階層 Gacharic Spin ■第2階層 FROZEN CAKE BAR LiSA(↑) ■第3階層 藍井エイル Cyntia BRIDEAR(初) ■第4階層 上坂すみれ PASSPO☆(↑) I-RabBits(初) 和楽器バンド(初) ■第5階層 Aldious KAMEN RIDER GIRLS 黒崎真音 妖精帝國 風男塾(初) 初登場は計4組。その中でも最も上位に抜擢したBRIDEARは、インディーズでありながらも ガールズバンドでは最強クラスのメロディセンスを持っているのではないだろうか。 伸びやかでキャッチーなサビメロは一聴の価値あり。どこまでも突き抜けていきそう。 そして今回最大の隠し玉はI-RabBits。今年に月間マイベスト10で1度だけ登場したバンドですが それ以前の作品も聴いてみたところ素晴らしかったです。 「未来地図」は仕事帰りに車のカーステレオで聴いて感動して泣いたほどの超名曲ですよ・・・ バンドに関してはもはやメジャーとインディーズの差は無い。当ピラミッドでも4組ずつと同数。 I-RabBits、さらにはRONDONRATS、蟲ふるう夜になどといったバンドは なぜメジャーデビューとならないのか不思議に思えてくるほど、メジャー感のある多彩な楽曲を 作り続けているだけに、もっと推されて欲しいしフェスにも数多く呼ばれて欲しい。 本人達の意思でインディーズのAldiousも、一度はメジャーを経験した方が良いのではと思う。 でないと知名度・セールス的にジリ貧になっていきそうで・・・ ガールズメタルバンドの代表格にはシーン全体をも引っ張るぐらいの活躍を期待したい。 新規ファンを取り込むためにも、そうなって欲しいです。 以上、恒例の自己満足企画に付き合って頂き、ありがとうございました。
2015年10月25日日曜日
[CDレビュー] 川田まみ「PARABLEPSIA」
川田まみ「 PARABLEPSIA(初回限定盤)」 (2015/9/16) 1. parablepsia 2. Borderland 3. I...civilization 4. fly blind 5. Eager Eyes 6. PIST 7. Enchantress 8. here. 9. HOWL 10. Replica_nt 11. It’s no big deal 12. Break a spell 13. Dendritic Quartz お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) 川田まみの通算5枚目のオリジナルアルバム。今作も「I've Sound」と呼ばれる トランス&デジロック系の名曲が詰まったアルバムとなりました。 バンドサウンドに電子音を絡めた曲を作るアーティストは数あれど、 これほどまでに1つ1つの音が力強く弾ける曲を聴かせてくれるのは I've SoundかGacharic Spin、この2強ではないだろうかと思えてくる。 9曲目「HOWL」は特に素晴らしかった。このバキバキなイントロからして 頭に響きまくり。文字通りトランス状態にハマっていきそう。 高瀬一矢さん作曲のアッパー曲はガンガン攻めてる感じが伝わってくるのが良い。 サビ以上に、イントロや間奏にシビれさせられる曲が多数あるというのも I'veの特徴ではないだろうか。シングル曲である12曲目「Break a spell」も 間奏のギターやキーボードのメロディだけで何度も聴きたくなるほどの名曲。 さらに、全曲が本人の自作により作られたという歌詞の方も素晴らしい。 近年のアニソン系アーティストのレベルの高さを感じさせられる。 アルバム前半の「Borderland」「I...civilization」「Eager Eyes」などは どれもヒーローソング的なカッコ良さと前向きさがあり、聴いていて元気になれそう。 それとは対照的に、切な系の曲では10曲目「Replica_nt」が良い。 「道化の笑顔と 左目のウィンクが術なのさ」には思わず共感・・・ もっと愛されたい、そして笑いたいんだと願う者としてはこの曲の歌詞は胸に響く。 デジタル系サウンドが好きな人は確実に聴いてみる価値がある作品。 ライブだと生バンドでの演奏により、CDで聴くのとはまた一味違う魅力が 引き出されるので、そちらの方もぜひオススメしたいです(レポはこちら)
2015年10月24日土曜日
[ライブレポ] BUMP GALAXY☆彡(SEGARE、Cue:Spec、EYM)
(前記事はこちら) ・SEGARE 2003年結成、「演歌×ロック」というコンセプトで活動する和歌山出身の4人組バンド。 かつてTwitterの歌謡ロックbotなどで紹介されていたのを見た時点で気になっていたバンドで、 「泥沼演歌パンク」というキャッチコピーなども含めて印象に残っていたわけですが、 まさかこんな形でライブを見ることになるとは思わなかったです。縁があったんだなと。 まず1曲目からライブパフォーマンスの素晴らしさにシビれさせられました。 ボーカル&ギターの大蔵さんがいきなり側転を決めたのにはビックリ! その後も全身全霊で曲を表現。ステージ上での躍動感が凄い。 ライブ後半では側転に加えて、ギターの秀鬼さんと2人で殺陣のような動きを見せたり さらにはラグビー日本代表の五郎丸選手のポーズをしたりと弾けまくり。 楽曲の方も演歌・歌謡曲風味の上質なメロディを、パンクありバラードありの 幅広いアレンジで聴かせてくれるというのだから、そりゃもう一発でハマりました。 しかしMCではちょっとした事件が・・この日は客入りが寂しいという話になった時、 ライブハウスの最前の方にいた私は、後ろを振り返って人数を数えようとしたのですが そんな私の姿を見た大蔵さんが一言。「振り返り方が昭和ですね」 誰が昭和だ。直後に「落ち込まないで」と言われたものの、いきなりそれは失礼だぞ! なおライブ終了後には物販に行き、即CDを購入させて頂きました。 その時に「いっぱいイジって申し訳ない」などといった言葉もかけられましたが それはさておき、家に帰って最新CDアルバムを聴いてみたところ こちらもまた素晴らしい作品でした。近日また紹介したいと思います。 ・Cue:Spec キーボード&ボーカルとドラムの2人組という珍しい編成のユニット。 「エフェクトロック」と称された楽曲は、ソフトなデジロックといった雰囲気。 ボーカルはヴィジュアル系ぽくもある。なかなか面白い音楽をやっているなと感じました。 ・EYM まだ結成したばかりの6人組バンド。楽曲はこちらもデジロック系。 ボーカルはエフェクトをかける部分も多くあったとはいえ全体的に非力な印象で、 例えるならサカナクションみたいな感じだなと。ただサウンド面はこちらの方が パンチ力があって良かったと思いました(生補正もあったのかもしれませんが) I've soundの川田まみぐらいボーカルに力感が出てくればもっとハマりそう。 最後にちょっとしたこぼれ話を。SEGAREのライブステージが終わった直後に、 なんとFROZEN CAKE BARのドラムのサラヤンさんから声を掛けて頂きました。 どうやら私のこと、そして当ブログのことについて、ボーカルのくりざべすさんから 話を聞いていたようで・・これには思わず照れてしまいました。 そして何がきっかけでFROZEN CAKE BARを知ったのかという話題になり、 サブコンという音楽投票サイトにて「パンデミック。」を聴いたのがきっかけと答えると、 そんなサイトがあるのかと、今までは対バンで知ったという人たちばかりだったので、 それとは全く違う所からライブに来てくれた人が現れたのが嬉しいという言葉が。 まさかアーティストご本人様とサブコンの話をする日が来るとは思わなかった。 でもこれが無ければFCBに出会ってなかったでしょうからね。出会えて本当に良かった! 「パンデミック。」の1コーラスMAD動画は今あらためて見聞きしても衝撃的だ・・・
2015年10月18日日曜日
[CDレビュー] ウルフルズ「ボンツビワイワイ」
ウルフルズ「 ボンツビワイワイ」 (2015/9/9) 1. ボンツビワイワイ 2. ロッキン50肩ブギウギックリ腰 3. チャリダー 4. クラッター 5. チークタイム 6. スポーティパーティ 7. テクテク 8. ステキだね 9. 愛すれば 10. ウルフルシャッフル お気に入り度:★★★★★★ (6/10) ウルフルズの通算13枚目のオリジナルアルバム。 今作はパーティーチューンをコンセプトに作られたアルバムながらも、 かつてのド派手な勢いは影を潜め、全編通して大人のパーティータイムといった雰囲気。 ブギやブルースや洋楽ロックなどの影響を受けた曲を中心に マイナーチェンジした通好みな作品といえるでしょう。これまでの楽曲と比べると 全体的にインパクトが薄く、歌メロが単調に感じる部分が多かったのが惜しい。 収録曲の全曲が2~3分台いうのもあっさりした編曲になった理由の1つか・・・ だがそれでもトータス松本さんの情熱的なボーカルと、ユーモアセンスに溢れた歌詞は 今作でも健在で、これがあるからこそウルフルズの魅力がしっかりと保てている。 「ロッキン50肩ブギウギックリ腰」はパーティーチューンでありながらも こんなにも体がボロボロだったら踊ってる場合じゃないだろとツッコみたくなるし、 「スポーティパーティ」はサビ以降の豪快なメロディ展開と歌唱に一気にもってかれる。 この2曲は特にらしさが出ていて良かったです。 さすがに今後もずっとこのような作風に落ち着くということは無いと思う。 通ウケしそうな大人の楽曲ばかりだと個人的には興味の対象外になってしまうので・・・ 次作以降ではかつてのガムシャラさが感じられる曲の復活を期待したいところです。
2015年10月17日土曜日
[CDレビュー] 増田ミシン「リベンジポルノ」
増田ミシン「 リベンジポルノ」 (2015/10/7) 1. ゴウハイド 2. 空の淵 3. ガールツインズ 4. 蝶々伽藍 5. 呪い 6. 深窓の令嬢 7. さみしい光 8. だいじょうぶ お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) 増田ミシンの1stアルバム。 インディーズレーベル、音倉レコードよりリリースされた期待の新人女性歌手の作品。 世間的には全く無名ながらも、このレコード会社に所属する歌手の楽曲は どれもインディーズとは思えないほどに質か高い曲ばかり。 (それだけにHPの更新ぐらいはちゃんとして下さいよ。配信レーベルのサイト更新も7月から止まってるってどういうことだ) 歌姫系が好きな人は特に聴いてみることをおすすめしたいです。 彼女は90年代後半に次々と世に出てきた、Cocco、鬼束ちひろ、椎名林檎などの 「情念系歌姫」の再来といえるのでは。2010年代にして久々にこの系統の有望株が現れた。 全曲の作詞を自ら手がけたという楽曲は、ラブソングが中心ながらも エモーショナルかつ切れ味鋭い歌詞が印象的で、比喩表現のうまさも光っている。 「淋しくて死にそうなんだ 助けてよ神様」といったたまらなくやるせない気持ちを アップテンポかつ荒涼感漂うサウンドと共に聴かせる「空の淵」、 愛する人を奪った女性への嫉妬心を剥き出しにしたバラード曲で、 曲終盤に転調してキーが上がる部分ではより一層強く感情を揺さぶられる「呪い」、 愛と憎しみが入り混じる、今作の中でも最もロック色の強いバラード「さみしい光」 の3曲は特に素晴らしかったです。 その一方で、中山彩さん作曲によるジャジーな雰囲気漂う曲「ガールツインズ」、 ラストを飾るシンプルなバラード曲「だいじょうぶ」では優しい一面を見せる場面も。 この作品の良いところは、歌詞だけなら一見ドロドロした作品に見えるものの これまで天野月さんの楽曲を手がけてきた、戸倉弘智さんの編曲により 生み出されたメロディがどれも綺麗なので、詞の内容の割に聴きやすい。 「空の淵」や「深窓の令嬢」のギターの旋律の美しさは全盛期の天野月子の曲を彷彿させる。 このような切な系アッパーチューンは何度も繰り返して聴ける、聴きたくなる曲です。 インディーズにとどまらず、将来的にはぜひメジャーで躍進して欲しい 女性シンガーソングライターが現れてくれました。期待の新人として注目していきたいです。
2015年10月16日金曜日
[ライブレポ] BUMP GALAXY☆彡(FROZEN CAKE BAR、佐竹惇)
10月15日(木曜日)、大阪・ESAKA MUSEで行われたライブ 「BUMP GALAXY☆彡」に行ってきました。 出演者は、Cue:Spec、FROZEN CAKE BAR、EYM、SEGARE、佐竹惇の計5組。 一番のお目当てはもちろんFROZEN CAKE BARですが、 それに次いで秘かに楽しみにしていたのがSEGAREです。 江坂に着いたのは18時半。この近くに新しくオープンしたというミスドミュージアムにも 行ってみたかったのですが営業時間外でした。なのでまた行かないと。 開演予定時刻ギリギリに何とか間に合ったものの、お客さんの入りが寂しいのが残念でしたね・・ ・佐竹惇 元シグナルデイズのギターボーカル。この日はアコギ1本での弾き語り形式によるステージ。 今日のライブは様々なジャンルの人たちが出る中で、 アナログの良さを伝えたいと言っていたのが印象的でした。 アコギのみのサウンドでも、生歌だとやはり気持ちが伝わってくるものがありました。 調べてみたところ、シグナルデイズ時代はアナログとデジタルの融合を掲げてたらしいですね。 ・FROZEN CAKE BAR [セットリスト] ・九十九咲く可憐は雪解け華 ・another ・re:back ・刹那 ・夏ときどき悪魔 当ブログではすっかりおなじみの、6人組異端系中二ロックバンド。 この日はまず、今年4月リリースのニューシングル「re:back」の収録曲計3曲を 立て続けに全て披露してくれました。 その中でも特に1曲目「九十九咲く可憐は雪解け華」はCDで聴く以上にスゴみを感じた。 BAWさんのシャウトと、メタルコア系サウンドのド迫力に圧倒されたかと思えば、 サビでは紅一点ボーカルのくりざべすさんの甘~い歌声に包まれ癒されるという、 この組み合わせがたまらないです。こんな曲を作れるバンドには唯一無二でしょう。 MCではまずドラムのサラヤンさんが、大阪に来てたこ焼きに冒されたことを告白。 またまたたこ焼きの話か、大阪に来たアーティストの皆さんからこの話を聞くのは何十回目だ? その後には、ざべすちゃんのエクスカリバーが炸裂。 お客さんも一緒に剣を振り回すポーズをとるなどして楽しみました。 ライブ後半は、シリアスなロックバラード曲「刹那」に思わず聴き入ってしまいました。 最後は「夏ときどき悪魔」。ラスト曲の鉄板となりつつあるパーティーヘヴィロックチューン。 これにはファンも一緒にサイリウムを振ったり、ヲタ芸ダンスをしたり、 土下座ヘドバンをしたり、さらにはサークルで一斉にぐるぐる回りまくったりと、 その曲の展開ごとに盛り上がりまくりました。 アニソン、アイドル、メタル、V系などのライブのノリを全部のっけてごちゃ混ぜにしたような、 最高に楽しくて盛り上がりまくれるライブが、このバンドの大きな魅力の1つ。 これはぜひ多くの人に体験してもらいたい。ライブ大好きな人ならばそのスゴさが分かるはず。 それだけにもっとお客さんが入って欲しかった・・せっかくはるばる山形から来てくれただけに。 ライブ終了後は物販に行き、メンバー人気投票第一位げっと記念キャラクターソング 「くりざべすキャラクターソング ktkr★ハッピーENDルートでしょ!?」 を購入。ライブ会場限定販売CDをやっと手に入れることができました。 家に帰ってから曲の方を聴いてみると、本当に萌え系のキャラソンで面白かったです。 そもそも、キャラソンをリリースしてしまうバンドというのが前代未聞ですからね。 これはもっと話題になってもいいはずなのに。音楽系メディアでも取り上げられていいはず。 その後には、ボーカルのざべすちゃんと話をすることもできました。 11月8日に滋賀でアニソン系のイベントに初出演するということで(参照) そこでキャラソンを歌うかもしれないという話、そして将来はこのバンドで アニソンを歌うことが夢だと言っていたことなどが印象的でした。 ぜひ近い将来にメジャーデビューしてその夢が叶う日が来ることを願ってます。 ソニー、ランティス、Flying Dog、アニメポニーキャニオン、その他どこでもいいので 大手レコード会社はFROZEN CAKE BARにメジャー行きのチケットを渡してあげて下さい。 こんなにも面白いバンドはそう滅多にいるもんじゃないぞ!ぜひ私からも推薦したいです。 (続く)
2015年10月14日水曜日
[ライブレポ] 氣志團万博2015(和田アキ子、聖飢魔Ⅱ)
(前記事はこちら) ・和田アキ子 [セットリスト] ・黒い炎 ・古い日記 ・Stay With Me ・THE MUSIC ・プラウド・メアリー ・あの鐘を鳴らすのはあなた ・夢 まず冒頭VTRでの綾小路翔さんの紹介によると、 この日は「東京からたった2歩でここまで来てくれた」とのこと。これには早くも観客達が爆笑。 氣志團万博には今回が2度目の出演。昨年の自身の出演シーンを非常に気に入っているらしく、 その時のビデオはアッコさんの家に来た芸能人の皆さんにも見せているそうです。 「出川哲朗さんは500回ぐらい見せられた」うわぁそれはもはや拷問だな(笑) まずライブ前半は「♪あの頃は」「ハッ!」でおなじみの「古い日記」で 観客たちも一斉に「ハッ!」 この日歌われた計7曲の中でも一番の盛り上がりでした。 その後には、11月にリリース予定のニューアルバム「WADASOUL」から、洋楽カバー曲や オリジナルの新曲を披露し、ソウルシンガーとしての本領を発揮。 MCでは、今まで野外フェスにはこの氣志團万博しか出たことがないという話が。 その理由はしんどいかららしいです。さらには自身のオリジナルグッズのタオルに、 サインを書いて観客席に投げ入れるというファンサービスも行われました。 そしてタオルをキャッチしたお客さんにインタビュー。氣志團万博で誰を見に来たかを聞くと 「ももクロ」と答えたお客さんに対し、「そこは和田アキ子と言えよ!」 このツッコミには再び会場から笑いが。正直に答えてしまったばっかりに・・・ それでもラスト曲「夢」の前には、「みんなが幸せになるように」といった願いを お客さんたちに向けて語りかけるなどの優しい一面も見せていたのが印象的でした。 アッコさんの歌をライブで聴くのはもちろん初めてでしたが、あらためて生で聴いてみると パワフルかつハスキーで、味のある良いボーカリストだなと実感。 歌唱力自体は落ちたという声も聞くものの、ハスキーさが増したこともあり その歌声にはベテランならではの円熟味が出ていると感じさせられた。 元々女性歌手で似たような声質の歌手というのが他に思い浮かばないだけに、 ソウル・R&B系シンガーとしてもうちょい世間的に評価されてもいいのではと思いました。 ・聖飢魔Ⅱ [セットリスト] ・FIRE AFTER FIRE ・アダムの林檎 ・1999 SECRET OBJECT ・BRAND NEW SONG ・EL DORADO ・JACK THE RIPPER ・蝋人形の館~One Night Carnival~蝋人形の館 冒頭のVTRでは、ついにこの氣志團万博に悪魔を呼んでしまったと翔やんが紹介。 悪魔なので何をしでかすか分からない、もし1日目の最初に登場させて、 全員殺されてしまったら何も残らないから2日目の大トリにしたとのことらしいです。 大トリは当然ですよね。聖飢魔Ⅱがフェスのトリをとるというだけでここにきたようなものですから。 まず1曲目は「FIRE AFTER FIRE」。2010年に行った期間限定再結成ミサの時よりも はるかに間近でライブステージを見られて、それだけで感激。 そして1曲目が終わった後、デーモン閣下がリンゴの一種である紅玉を手に。 ミサが始まってからまだ5分位しか経ってないのに早くもあの名物掛け合いをやるのか! すぐさま閣下が「青森県南部地方および岩手県地方では、この紅玉のことを何と呼ぶか」 とお客さんに問いかける。これには「分からな~い」という声が上がったため、 閣下が正解を発表。その答えは「満紅(まんこう)」。これにはお客さん達から「え~っ!?」と驚きの声が。 そして閣下が紅玉のリンゴを手にしながら、お客さんとの間でコール&レスポンズを連発。 「お前らが今すぐにむしゃぶりつきたいもの、それは何だ!?」 「満紅!」 この日は男性客と女性客でそれぞれ別々にコール&レスポンズをする場面もありました。 「物心ついた時から気になってしょうがないもの、それは何だ!?」 「ま(以下省略) そして次曲の「アダムの林檎」へと続くという、この流れには非常に盛り上がりました。 「これだけ大声でまんこうと言える機会は無いだろ」そらそうだ、悪魔の計らいでもない限りは。 初めてミサを体験した人には忘れられない1日になったでしょうね! その後も「1999 SECRET OBJECT」や「EL DORADO」といった傑作メタルナンバーを 立て続けに披露。迫力満点のステージでした。技術もさることながら楽曲の質の高さ、 メロディの良さという点で、あらためて聖飢魔Ⅱは日本最強クラスのバンドだと実感。 デーモン閣下の歌唱も素晴らしかったです。「EL DORADO」のラストの大サビでは CD音源同様のハイトーンボイスが炸裂。「♪夢にまで見た エルドラドォ~~~ーーーッ!」 今までのミサではこの部分でキーが下がることもありましたが、やはり上がる方が圧倒的に良い。 楽器隊の演奏もハイレベル。特にギターのルーク篁さんによる間奏のギターソロは圧巻でした。 なおMCでの閣下の話によると、現在全国ツアー中なだけあってその疲れが残っている中での氣志團万博出演だったとのこと。 その疲れの出方についても「100045歳と100050歳では大きな違いがある」らしく、 1000050歳になると2日後に出てくるなどといった話をしていたのが印象的でしたが、 しかしそんな疲れなんてのは全く感じさせないほどの見事なステージでした! ラストナンバーは代表曲である「蝋人形の館」。さっそく曲が始まるかと思いきや その前に閣下が「パートタイム悪魔」たるものをステージ上に召喚。 モニター上では「鬼死團」「血の色クローバーMAD」「オーメン」という紹介で、 氣志團、ももいろクローバーZ、大槻ケンヂの計3組がそれぞれ悪魔に扮したメイクや衣装を着て ステージに登場いたしました。この豪華コラボには会場も大盛り上がり。 なおオーケン改めオーメンだけは、ど根性ガエルのTシャツ1枚のみの衣装で 登場したことを他のメンバーにツッコまれてました。なぜ1人だけそんな恰好なんだ!? その後には閣下の名ゼリフ「お前らも蝋人形にしてやろうか!」にかぶせる形で、 鬼死團の翔やんも決めゼリフを一言。「お前らもNHK出禁にしてやろうか!」 ヒエ~ッそれだけはご勘弁を!これには会場が恐怖(と笑い)に包まれました。 そしてこの計4組のコラボによる「蝋人形の館」が実現。 「♪裸の少女に迫る惨劇」の部分では血の色クローバーMADのメンバーが お客さん達の目の前で逆立ちをしたり、さらに曲後半の間奏部分では 「俺んとこ、来ないか?」という閣下の一言で一転して「One Night Carnival」 に突入したりと、まさに今この場でしか見られない超豪華コラボに興奮させられまくり。 同時に「One Night Carnival」ってこれほどまでの名曲だったのかと・・・ この氣志團万博のラストを飾るために作られた曲だと思えてくるほどでした。 聖飢魔Ⅱのミサ終了後は、氣志團とオーケンとももクロの皆さんがステージに残り、 万博最後の締めをすることに。翔やんの一言によりカウントダウンが始まり、 ゼロと同時に、海の方から打ち上げ花火が次々と・・・これには思わず感動しました。 花火を見ながら、あらためてこの氣志團万博は、なんて豪華で、 なおかつ作り手の皆さんの心がこもった素晴らしいフェスだったんだと・・・ この花火をもって全てが終わってしまうのが名残惜しい、 ずっと会場で楽しんでいたかった・・・そんなことを思ってしまい、 感極まって涙が出そうなほどだった。フェス系ライブでここまでの気持ちになったのは初めてだ。 氣志團万博は日本最高の音楽フェスだ。心からそう思いました。 ジャンルなんて関係ない、全て大好きな「歌」なんだという翔やんの想いをもとに、 計2日間にわたって、ロックやポップスやメタルやV系やアニソン系やアイドルなど 様々な個性と魅力に溢れた出演者達が登場。余計な壁なんてのは存在しない。 こういうフェスこそが日本の音楽フェスの主流になって欲しいとすら感じました。 特定の系統の人たちばかりが出演するフェスもそれはそれで魅力があるでしょうが、 だが少なくとも、今の夏フェス・野外フェスで最も自分向きだと思われるのはこの氣志團万博だ。 来年も行けるものなら行きたいです。同日開催のイナズマロックフェスにも興味がありますが・・
2015年10月12日月曜日
[日記] キングオブコント2015の感想
今大会は全体的に厳しい感想になってしまいました。お笑いは基本的に笑った者勝ちだと思ってるので、自分は負け組です。 [1stステージ] ・藤崎マーケット 青塗りの人形が音楽に合わせてコミカルな動きをするというネタで ファイナルステージ進出するも、個人的には最後まで1回も笑うことなく終わってしまった。 音楽がDEENの「ひとりじゃない」だったことの方がネタよりも気になってしまう。 動きだけで笑いをとろうとするネタってどうも苦手なんですよね・・・ ・ジャングルポケット 友人の彼女と寝てトラブルになるというネタを、よりにもよってさらば青春の光の出番の直前で やってしまうとは、この時点から面白かった。正統派のトリオコントで良い。東京03っぽい。 ・さらば青春の光 画家であるにもかかわらず頭に浮かんだ絵が描けないというネタで、 これには結構笑ったのですが会場はあまりウケてなかった・・? 叫びボケは難しいのか。しゃべらずに動きだけのボケよりは叫びボケの方が笑えるのは私ぐらいだったのか。 ・コロコロチキチキペッパーズ 友達のいない子の前に天使が現れるも、子供が泣いてしまうと天使は帰らないといけない・・・ 何だか切ないなぁ・・・と思いきやここまでハマるとは。基本同じことの繰り返しで やってることは単純なのに笑ってしまった。ナダルさんは声優でもいけそうですね。 ・うしろシティ ゲートボール中に悪魔が召喚されるも、その悪魔との契約が割に合わないというネタ。 この設定ならもっと面白くできたはずなのに。「強い死体」というフレーズは面白かったのだが。 ・バンビーノ 魔術師と犬という既に何回か見ているネタ。このネタ昨年のファイナルでやってなかったかと 思ったのだがこちらで確認してみたら違った。面白いがダンソンほどのインパクトは無いかなぁ。 ・ザ・ギース さかなクンが銀行強盗をやるをいうネタを、劇的ビフォーアフターでモデルチェンジするという どんでん返しには最初笑ったのだが、終盤にこれといったボケが無かったのが・・・ むしろさかなクンや和田アキ子などのボケは完全カットせずに、何らかの形で 有効利用できなかったのかなと思ってしまいました。それをやってこそ匠の技なのでは。 ・ロッチ 試着室での店員さんと客のやりとりが同じことの繰り返しで、やってることは単純なのに なぜか笑ってしまった。中岡さんのパンツ姿とか見たくないのですが(汗)それでも最後の 「はーい」を言うタイミングで爆笑してしまったのは不覚だ。堂々の1位通過。 ・アキナ ペットの鳥が入院したばかりにライブに行けなかったことを悔やむネタ。 命の重さは平等・・・重い。何より4分の持ち時間の中でスタートから1分以上も 笑いが無いのは致命的だった。それで余計重くなってしまったのではないかと。 ・巨匠 回転寿司屋の職人さんが足を固定されてしまうというネタ。ごめんなさいほとんど印象に残ってないです(汗) [ファイナルステージ] ・ジャングルポケット 仕事中に彼女を空港に迎えに行きたいとお願いするも上司がそれを許さないと 思いこんでしまう部下の2人の勘違いっぷりが面白かった。 1stステージに続いて今回も、言葉のやりとりでしっかりと笑いをとろうとするネタで 私的には今大会の出場者の中では好感度が高かったのだが、結果は5位ですか・・・ ・藤崎マーケット お化け屋敷で働く父親に会うも、実は人違いだったというネタ。 1本目のネタよりは面白かったかなと思ったが、やはりラララライ体操のイメージが 一度ついてしまうとそれを払拭するのは難しいですね。 ・バンビーノ 足つぼマッサージでツボを押さえると声が出るのをうまく利用したリズムネタ。 「すんしー」などといった意味不明なフレーズで笑わせてしまうのはこのコンビならではですね。 終盤のたたみかけはスゴかった。あれを見せられたらそりゃ審査員も高得点をつける。 ・コロコロチキチキペッパーズ 卓球のダブルスの試合で、SURFACEの「さぁ」に合わせて動きをとるというネタでしたが 全く笑えずに終わってしまった。藤崎マーケットの1本目と同じで、片方がしゃべらずに 動き(と音楽)だけで笑いをとろうとするネタはどうも面白さが分からないんですよね。 歌ネタ王決定戦じゃないだけになおさら・・・せめてもっと面白いフレーズを入れて欲しかった。 ・ロッチ ボクサーが仮病で試合を休みたいという、小学生みたいなキャラ設定が面白い。 なにわの○○というけど実は滋賀県出身というのには一番笑った。 関西イコール大阪じゃないんですよ。これは優勝だと思ったんですけどね。 審査員の点数を見たら低くて驚いてしまいました・・・ 優勝はコロコロチキチキペッパーズ。無名コンビが賞レースにて上位に躍進し、 その後ブレイクするというパターンはこれまで何度もあったものの、 まさか一気に優勝までいってしまうとは。M-1のサンドウィッチマン以来の驚きだったのでは。 それはさておき今年のキングオブコントは、動きやリズムで笑いをとろうとするネタや、 同じことの繰り返し(専門用語では「天丼」という)で笑わそうとするネタが目立った一方、 面白い言葉の応酬で笑いを取ろうとするネタは圧倒的に足りなかったと感じてしまいました。 昨年覇者のシソンヌのネタの「くせえラーメン」のような印象に残るフレーズも 今大会にはほとんど無かったのが残念。まぁ私は漫才育ちなもので、 コントにも面白いしゃべりを求めてしまうというわけですよ・・・次回はそういうネタが多く決勝に上がってきて欲しいです。
2015年10月11日日曜日
アクセス解析 2015年9月分
9月度もMERRYとガガガSPの対バンのライブレポや、氣志團万博のライブレポなどで 長文をたくさん書きました。その結果、2015年9月に多く目立った検索ワードは・・・ 「中山功太 レディーガガ」 「歌ネタ 助けてアメリカ」 「歌ネタ王 どぶろっく 下ネタ 感想」 このような、歌ネタ王決定戦関連が一番目立ってしまうとはなぜなんだ。 (参照) この9月度に限れば、毎月のように上位に来るCyntiaのドラム関連や二代目アニメタル関連や 北出菜奈の月華関連や浜田麻里関連より多かったのでは。なお、こちらの記事のコメント欄にて 予想があった「古田 柔らかい」という検索ワードはありませんでした。 「光明池スポーツガーデン野球教室」とかならあったのですが・・・ ではまた今月も上記以外で気になった検索ワードを紹介していきましょう。 「syntia doramu」 バンド名も楽器名もスペルを間違えてるってどういうことだ。 「babymetal メギツネは、日本の歌謡曲っぽい」 その通りとしか言いようがない。逆になぜわざわざ検索したのか。 「merry バンド 客ほぼ女」 これもその通りとしか。10月20日には東京で男性限定ライブをやるそうですがチケットが売れ残ってるようなので興味がある方はどうぞ(参照) 「bis 暴れたくなるような音楽」 「IDOL」は最高でしたね。BiSHの「OTNK」はそれの再来といえるぐらいスゴい曲なので早くライブを体験したい! 「エレクトリックレディラウド何回め」 今年で4回目です。カタカナ書きで書いたことは無いのに検索で引っかかるとは優秀だ。 「ガチャピン子 比率」 単独ライブだと3割ぐらいいました。対バンだと1割もいない気が・・・ 「パック寿司」 なぜこんな検索ワードで当ブログに辿り着いたのか。 「奈々 adventure ダジャレ まとめ」 粉もんこんなもん以外のダジャレも気になるので誰かNAVERまとめに作って下さい(笑) 「crimson 浜田麻里 クリ~~」 ~ムゾォ~~~~~~~~~~~~~~~~ーーーーーーーーーーーーン!!!♪ (定期)
2015年10月7日水曜日
[私的名曲ランキング] 2015年8月度 マイベスト10
今月もサブコンより選んだ月間私的名曲ベスト10を紹介いたします。 子供の頃から音楽が大好きで、有名無名関係なく様々なアーティストの曲を聴き続けてきた 一番の理由は、音楽に励まされたいから。音楽に生きる力をもらえるから。 そんな曲たちが今月も上位となりました。ではいってみましょう。 第10位 ナナカラット「ヨアケノヒカリ」 [公式PV] 凛としたボーカルの歌唱がデジロック系サウンドの中で光っている。 リネージュのテーマソングといえば、より子「ただ手をあなたに伸ばして」と同じタイアップ。そりゃ名曲になる。 第9位 MERRY「Happy life」 [公式PV] これまでダークな曲が多かったバンドが、今作では文字通りハッピーで前向きな歌謡ロックを歌っているのが気持ち良かった。 幅広い系統の歌手やバンドを取り上げている音楽ブログでも、V系バンドは取り上げられてないという所が 多くあるのが最近惜しく感じるようになりました。 第8位 小松未可子「群青サバイバル」 [公式PV] 実力派声優歌手でありながら実は今までCDを聴いたことがありませんでしたが これを機に聴いてみたくなりました。スリリングな曲世界に一気に引き込まれた。 第7位 花岡なつみ「夏の罪」 [公式PV] 声質に恵まれた歌姫系歌手が久しぶりにデビューしてくれた。鬼束ちひろさん作詞作曲だけに曲の良さも保証済み。 メジャーで大々的に売り出される歌姫は、みんな売り出されるだけの魅力を持っている。 第6位 筋肉少女帯「混ぜるな危険」 [公式PV] レビューはこちら 第5位 THE TEENAGE KISSERS「Psychic Haze」 [公式PV] 北出菜奈さんがボーカルを務めるオルタナバンド。今月最大のサプライズ枠。 ソロ時代のアニメタイアップ路線から離れて音楽性が変わったことで気持ちも離れてしまっていたのだが この曲はかつてのソロ時代の3rdアルバムに入っていてもおかしくないぐらいに サビメロのキャッチーさが復活していて良かった。この調子でメロディアスな方向に行ってくれれば・・ 第4位 四星球「MOONSTAR daSH」 [公式PV] バンド名の読み方は「スーシンチュウ」。コミックバンドということで前から気になってましたが 今作で一気に爆発しましたね。「♪ぶっかけまわす ぶっかけぬける」のキャッチーさが半端ない。 ぶっかけ・・・ここには書けないようなアレを連想してしまったじゃないか(爆) 第3位 昆夏美「ISOtone」 [公式PV] アニソンロックの必勝請負人R.O.Nさん作曲なだけに言うことなしの名曲。 黒崎真音さんの「Glanz-沈黙の雪-」[Dreamed wolf]などと並んで5年10年と聴き続ける曲になりそう。 第2位 CHiCO with HoneyWorks「プライド革命」 [公式PV] 「弱くても立ち向かうんだ」「力なら君にもらった」 こういう曲に力をもらって今まで生きてきました。 アニメ「銀魂」のタイアップ曲は名曲ばかりだがそれを知らずに聴いたとしてもやはり名曲なのです。 第1位 カラーボトル「栄光ロード」 [公式PV] 本当に素晴らしい曲は、歌い始めの瞬間から胸を掴まれるものだ。この曲はまさにそうだった。 たとえ泥だらけになりながらでも栄光の未来に向かって一歩ずつ進んでいくんだと言わんばかりの、 力強い歌声と歌詞、そしてメロディが最高。 PVの野球少年たちを見ながらこの曲を聴くとより一層感動する。あの姿を歌った音楽はそりゃもう力になる。 これからぜひ過去のアルバム作品も一通り聴いてみたくなりました。 調べてみたところ仙台出身のバンドだったとは。やっぱり地元関西のバンドよりも 東北のバンドの曲の方が打率が高い気がする・・・
2015年10月5日月曜日
[CDレビュー] Gacharic Spin「MUSIC BATTLER」
Gacharic Spin「 MUSIC BATTLER (初回限定盤 Type-A CD+DVD)」 (2015/9/30) 1. ノスタルジックブルー 2. デジタルフィクション 3. MUSIC BATTLER 4. 常識デストロイヤー 5. 夢言実行 6. ガンバンバダンサー 7. ファイナルなファンタジー 8. 夢喰いザメ -Album ver.- 9. Identity 10. またね 11. 赤裸ライアー 12. Don’t Let Me Down お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10) Gacharic Spinのメジャー1stアルバム。待望のメジャー進出でさらに勢いを加速、 もう誰にも止められないと言わんばかりの、ド派手かつ突進力抜群のガチャロックが炸裂。 最高傑作です。むしろメジャーデビューが遅すぎたぐらいでしたからね。 まず1曲目「ノスタルジックブルー」はピアノロックサウンドにドラムのはな兄さんの シャウトが突き刺さるイントロの時点から一気に曲の世界に引き込まれる。 キーボードのオレオ様がボーカルをとり、失恋の悲しみを切なげに歌いつつも、 そこで立ち止まらずにひたすら駆け抜けるかのような疾走感が良い。 オレオ様がメインボーカルという時点でアルバム1曲目としては意外でしたが、 予想を裏切りつつも期待は裏切らない名曲でした。さすがです。 2曲目「デジタルフィクション」は哀愁漂う歌メロと共に聴かせるデジロックナンバー。 それでいてAメロのラウド感は男性バンド顔負け。サビでははな兄さんの力強いボーカルと 機械のようには生きられないんだと歌う歌詞に説得力を感じさせられる。 たまらなくエモーショナル。こちらも文句無しの名曲です。 3曲目「MUSIC BATTLER」は今作で最もガチャピンらしさが出た熱血デジロックナンバー。 1曲の中でシンセにギターにベースにとパンチの効いたメロディが次々と飛び出し、 それら全ての楽器の音が曲の中で絶妙に絡み合うという編曲が圧倒的過ぎる。 これだけ熱い曲でありながらも、キラキラとしたポップ感も感じさせてくれるというのが またスゴい。こんな曲は他のどのバンドを探しても無いのではと思えてくる。 サビには「希望へ導けヒーロー」という歌詞があり、さらにはPVでも メンバー全員がヒーロー戦隊に扮していますが、それもまた似合ってる。 私にとってはGacharic Spinこそが音楽界のヒーローです。JAM Projectと並ぶぐらいに。 4曲目「常識デストロイヤー」はラウド系サウンドにエフェクトボーカルが加わる Aメロ部分からしてハード。それでいてサビはクリーン。 そしてこの曲も歌詞のメッセージが熱くて素晴らしい。 「この手にはたくさんの悔しさがつまってる」からこそ「大粒の涙は輝いて強くなる」 これには本当に励まされる。心に響く歌詞を作ってくれますね・・・ 5曲目「夢言実行」は夢と希望を歌ったポップなロックチューン。 伸びやかでどこまでも突き抜けていくようなサビメロと、同じく突き抜けるような ハイトーンボイスを聴かせるオレオ様の歌唱が素晴らしい。 この曲はアニソンじゃないのですかと思えてくる。しょこたんかエイルさんかLiSAさん辺りが シングルA面曲としてリリースしていてもおかしくない曲なのに。それぐらい質が高い。 6曲目「ガンバンバダンサー」はディスコチックなダンスロックチューン。 今作ではオレオ様はメインボーカルをとる曲が増えたがこの曲もまたその1つ。 パンチ力に溢れたはな兄さんのボーカルが「剛」だとするならば、 オレオ様は「柔」。このような軟派で愉快な曲によく似合ってます。 よくぞここまでキャッチーでノリノリな曲を作れるものだ。これもまたガチャピンの大きな魅力。 7曲目「ファイナルなファンタジー」はシンフォニックロック風味が加わった ゲーソンチックなアッパーチューン。ギターのTOMO-ZOさんがボーカルをとる曲であり 健気な歌唱が楽しめる。表現力という点でははな兄さんとオレオ様には及ばないものの 「メロメロロファンタジー」の頃から比べると上達しているのが分かります。 8曲目「夢喰いザメ -Album ver.-」はこちらのシングルレビューで書いた通りの傑作。 シングルバージョンと比べるとイントロがパワーアップした感じがします。 9曲目「Identity」は今作の中ではデジタル要素の薄い、ストレートなロックナンバー。 この曲もまた熱い。歌詞からして魂がこもってるなと感じられる。 10曲目「またね」は別れを歌った曲であり今作唯一のバラード曲。 このアルバムの中では普通の曲といったところか。オレオ様のボーカルが可愛らしい。 セクシーキャラが可愛いと言われるのは何か違うのかもしれませんが(笑) 11曲目「赤裸ライアー」はこちらのシングルレビューで書いた通りの傑作。 イントロのバキバキ感、ベースのメロディラインは何度聴いても最高。 12曲目「Don’t Let Me Down」はこちらのシングルレビューで書いた時には サビメロが微妙と言っていたものの、アルバムのラストで化けた。 カラっとして底抜けに明るい雰囲気はハッピーエンドの曲にふさわしいといえるでしょう。 当ブログでは移転前からの分も含めると2007年から音楽記事を書いてきましたが、 ここまで長く続けてきた理由は、Gacharic Spinのようなバンドを紹介、絶賛、 そして応援するためだと言っても、もはや過言ではない。 これほどまでに華やかさと熱さに溢れた、最高レベルの音楽に出会えたことに感謝したい。 ツインボーカルを擁するガールズバンドがミクスチャー要素を盛り込んだデジロックを 聴かせてくれるという時点で、これほどまでに個性的であるにもかかわらず、 同時にこれほどまでにメジャー感のあるキャッチーなメロディを持った楽曲ばかりを 次から次へと当たり前のように作れるというのだから・・・ こんなバンドに出会えたのは奇跡。どうかメジャーで成功を掴んで欲しいです!
2015年10月4日日曜日
[ライブレポ] 風男塾 ニューシングル「もしも これが恋なら」発売記念イベント
10月3日(土曜日)、阪急西宮ガーデンズ4階スカイガーデンで行われた、 風男塾 ニューシングル「もしも これが恋なら」発売記念イベント 風ベントサーキット に行ってきました。 唯一無二の"男装ユニット"として活躍する7人組グループ。 当ブログの月間マイベスト10企画ではすっかり常連となるほど名曲が多いだけに、 一度はライブステージを見たいと思っていました。今回ようやくそれが実現。 この日は11:00、14:00、17:00と計3回公演が行われましたが、結局3公演とも全て見てきました。 まず意外だったのがファン層。4分の3ぐらいが女性ファンでした。 これだけ女性客率が高いライブに行ったことはほとんどない。おそらく史上2番目。 ちなみに1番は先日行ったばかりのMERRY主催の対バンですね。それに次ぐ高さだ。 [セットリスト] (第1部) ・瞬間到来フューチャー ・SAMURAI ・もしも これが恋なら (第2部) ・もしも これが恋なら ・かざみどり (第3部) ・太陽みたいなキミが好き ・もしも これが恋なら ・無敵!夏休み まずは「こんにちハッ! 俺たち、風男塾です!」という挨拶の後、 第1回公演の1曲目には、今年3月にリリースされたシングル曲 「瞬間到来フューチャー」が披露されました。これはぜひ聴きたかっただけに嬉しい。 彼らならではの熱さを感じるデジロックチューン。文句無しの名曲です。 サビでは客席上段の方にいた中年男性達が「瞬間到来!」と大声でコーラスする場面もあって 盛り上がりました。数では女性客の方が多いのに、声のデカさは一部の男性の方が上だとは。 続いては最新シングルのカップリング曲「SAMURAI」。メンバー全員が刀を抜く振り付けから 始まるのは印象的。和テイストなサウンドに、躍動感のあるダンスと歌唱が見事にハマってる。 そしてこの日のメインである最新シングル表題曲「もしも これが恋なら」は どこか妖しげな雰囲気漂うラブソングで、今までにはありそうでなかった曲。 格調の高さを感じられる。宝塚歌劇団っぽい曲といえるかも。スルメ曲だと思います。 第2回公演では、FM OSAKA「遠藤淳のYou've Got a Radio!」の公開録音が 同時に行われ、司会の遠藤さんとメンバー7人によるトークが行われました。 まずは新曲「もしも これが恋なら」について。これまでは応援ソングや熱い曲が多かった中で これほどまでにストレートに恋を歌った曲は初めてということから、レコーディングの際には 必死に妄想して歌ったメンバー、はたまたファンのこと恋人だとを思って歌ったメンバーもいたらしいです。 さらに、メンバーの1人である涼真さんが10月14日をもって卒業するという発表が。 涼真さんの風男塾としての一番の思い出は、FM OSAKAでレギュラーを持てたことだそうです。 その番組に藤崎マーケットが来てくれたことを特に喜んでました。お笑い好きなんですね。 さらに卒業にあたって、涼真さんと同じ大阪出身で昨年12月に加入したばかりの来音さんに、 お笑いの魂を受け継ぐ儀式(?)たるものが行われました。しかし同じく大阪出身の 健水さんの話によると、来音さんは大阪の笑いとは違う感覚の持ち主だそうで、 もし2人で漫才をやれと言われても無理だと、ピンとピンでやらなければいけないとのこと。 いったいどんな所が他の大阪人と違うのか、気になります(笑) 第2部で歌われた最新シングルのカップリング曲「かざみどり」は、 歌唱は従来通り力強くもサウンドは渋谷系?という今までに無い感じの曲でした。 でも個人的には「雨ときどき晴れのち虹」「人生わははっ!」辺りを聴きたかったかな・・・ 第3部では「無敵!夏休み」という夏祭り風の曲が素晴らしかったです。島唄要素も感じられる。 調べてみると腐男塾時代にリリースした曲らしいです。この当時から名曲を歌ってたんですね。 以前から彼らの楽曲はアニソンロックにも通じる、聴く者を勇気づけてくれる曲が多いと、 (実際「雨ときどき晴れのち虹」などはアニメタイアップ曲でしたが) この質の高さとカッコ良さに関してはもっと評価されるべきだと思ったましたが、 今回初めて見ることとなったライブの方でも、期待通りにビシっと決まったステージを 見せてくれていて良かったです。ぜひ近い将来大きなヒット曲を出して、 紅白歌合戦に白組で出場して欲しいですね。「人生わははっ!」などはもっとヒットしても おかしくない曲だったはずだが・・・ 今後さらに期待したいです。
2015年10月2日金曜日
[ライブレポ] 氣志團万博2015(10-FEET、ももいろクローバーZ)
(前記事はこちら) ・10-FEET [セットリスト] (第1部) ・RIVER (アンコール) ・風 (アンコール2) ・VIBES BY VIBES (第2部) ・1sec. ・その向こうへ ・goes on 紹介VTRでは「フェスの必勝請負人」「パンク界のレツゴー三匹」といったキャッチコピーが登場。 昨年の氣志團万博に出演した際には、万博史上初めてライブ中にサークルモッシュが 起きるなど大変な盛り上がりをみせたそうで、これに対して綾小路翔さんは嬉しそうな顔で 「ロックフェスみたい」と一言。それまではロックフェスじゃなかったのか!? まず1曲目は「RIVER」。彼らの代表曲なだけに聴けて嬉しかったです。 この時点から早くも客席後方のエリアではサークルなどが発生するという盛り上がり。 しかしこの日はなんと1曲で本編終了。すぐさまボーカルのTAKUMAさんの 「アンコールいきます」という声とともに「風」が歌われ、アンコールも終了。 かと思えばその後に「ダブルアンコールいきます」で「VIBES BY VIBES」が。 以上で終了かと思えば「第2部始まります」 なんだこの茶番劇は!これには会場から笑いが。 続くMCでは、今日はいろんなお客さんが来ることから、みんなが楽しめるように、 仲良くできるようにと会場のファンに向けて語りかけていたのが印象的でした。 初めての人には「人が飛んでくることもあるから気を付けて」などと忠告するその一方で、 「ここだと思ったなら、思いっきり来い」とファンを煽る場面も。 そして第2部の1曲目で「1sec.」が流れ始めた瞬間、これにはいてもたってもいられず、 ここだ!とばかりに私もサークルの中に入ってしまいました。 ライブ終了後には、今まで見ず知らずだったはずの観客同士でハイタッチを交わす場面が。 音楽フェスならではの一体感を味わえる瞬間。これこそがフェスの大きな魅力でしょう。 ボーカルのTAKUMAさんの歌唱は時にレゲエ風になったりと変化に富んでいるのも面白い。 生で見るとあらためて、よくぞここまで1曲の中で多彩な歌い方ができるものだなと。 元々好きな曲が多かったにもかかわらず実は10-FEETのライブステージを見るのは 今回が初めてでした。この時点でいかに自分は今までフェスとの縁が薄かったか・・・ ともあれ初めてライブを見た感想は、さすがの一言。迫力のあるステージで楽しめました! 続くSiMは先日の八食サマーフリーライブで見たばかりということもあり、休憩しながら遠くの方で見ることに。 MCでは客席最前列に陣取るモノノフ達に気を遣う発言をしていたのが印象に残ってしまいました。 氣志團万博の最大勢力ですからね。この次にももクロが登場するだけになおさら・・・ その間に、これもまたフェスの楽しみの1つである昼ごはんを買いに行ってきました。 氣志團のメンバーが自らプロデュースする屋台も登場。 まずはゼリーソーダフロートを注文。チョコチップがかけ放題だったことから ご覧のようにたくさんかけてしまいました。これは美味しかった。 この日の昼間は太陽が照りつけて暑かっただけにのども乾く。それだけに水分補給にもピッタリ。 てか夏フェスってこんなに汗をかくものだったのか。先日の青森は涼しかったのに(レポはこちら) さらに別の屋台で、木更津名物・金田のアサリが入った海鮮塩やきそばも注文。 アサリはちょっとしか入ってない・・・帰りに東京湾アクアラインの海ほたるで食べた アサリの塩ラーメンの方がたくさん入っていましたね。 ・ももいろクローバーZ [セットリスト] ・Link Link ・words of the mind ~brandnew journey~ ・愛 羅 武 勇 ・猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」 ・SECRET LOVE STORY ・ツヨクツヨク ・行くぜっ! 怪盗少女 紹介VTRではまず翔やんが一言。「ももクロが出なかったら氣志團万博やんないもん」 いきなりそこまで言うか! その後にはももクロの皆さんもVTRに登場。 当フェスを「ももクロ万博」と宣言したり、翔やんが私立恵比寿中学に浮気しつつあることに 嫉妬の表情を見せたりと、見ていて楽しいトークを繰り広げてくれました。 そしてライブではまず高城れにさんが素手で大根をへし折るというパフォーマンスに盛り上がる。 さらに2曲目にm.o.v.eの初期の名曲「words of the mind ~brandnew journey~」 のカバー曲を歌ったのには驚きました。motsuさんのラップのパートもメンバー自ら歌う。 これが見事にハマってた。意外とラップの適正があるのか? その後には氣志團の「愛 羅 武 勇」「SECRET LOVE STORY」のカバーなども披露され、 この日は全7曲中4曲がカバー曲という意外な構成。これもももクロ万博だからこそのセトリなのか。 そんな中で歌われたオリジナル曲「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」は あらためて一番の名曲だと感じました。縦横無尽にステージを駆け回りながら歌う姿が華々しい。 欲を言えば、ゲストとしてギターでマーティ・フリードマンさんの登場を期待したのですが。 ラストには代表曲である「行くぜっ! 怪盗少女」が聴けたのも良かったです。 曲の途中で百田夏菜子さんが逆立ちしながら歌う場面には大歓声が。 歌唱については音程の不安定さが目立つものの(これはもうどうにもならないのかなぁ・・・) しかしそれを補って余りあるほどの全力ライブパフォーマンスはやはり魅力的だなと実感。 現在では「今会えるアイドル」というキャッチコピーとは裏腹にライブのチケットは 入手困難なだけに、こんな形で会えたのは貴重な体験でした! (続く)
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