風男塾「 POWER OF WIND」 (2014/3/19) 1. EYE OF THE TYPHOON 2. 男装レボリューション 3. チェンメン天国 4. Sensation 5. RIKISHI-MAN 6. 下を向いて帰ろう 7. 紙ヒコーキ 8. カラフルプランタン 9. 人生わははっ! 10. 僕らの歩く道 11. 太陽みたいなキミが好き 12. Galileo ~プロキオンを越えて~ (ボーナストラック) お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) 風男塾の3rdアルバム。 戸籍上は女性でありながらも男装ユニットとして活動する、唯一無二のアイドルグループの作品です。 ちなみに彼らのバックバンドは、なんと当ブログ一押しのインディーズバンド、 FROZEN CAKE BARが務めたこともあるらしいです。 やはり演奏力を買われて抜擢されたのでしょうね。こうなったら次はコラボ曲の実現も期待したくなります! まず今作の1曲目「EYE OF THE TYPHOON」は、これぞ風男塾節といえる勇壮なハードポップナンバー。 アイドル戦線の台風の目になるかというぐらいの勢いを感じる。 2曲目「男装レボリューション」も切れ味のあるアッパーチューン。 聴き手を「2.5次元の世界」に誘ってくれます。 3曲目「チェンメン天国」はミュージカルっぽい構成の曲で、 クサいセリフが次々と飛び出す。宝塚歌劇団風で何とも味がある曲でした。 4曲目「Sensation」はダンサブルな洋楽風ポップス。こういう曲が聴けるとは意外。 5曲目「RIKISHI-MAN」はエレクトロ系サウンドにのせて相撲の魅力を歌った曲で、 サビでは技の名前を次々と挙げる所が印象的。これは素晴らしい。 相撲をテーマにした曲ならデーモン閣下の「雷電為右衛門」という曲も素晴らしかったですがそれに並ぶぐらいの名曲です。 6曲目「下を向いて歩こう」は曲名からすると意外なぐらいに前向きな曲で、 歌詞が印象的。良い意味で、文字通り目のつけどころが違う。 7曲目「紙ヒコーキ」はバラード曲。伸びやかなサビが良い。 8曲目「カラフルプランタン」はオリエンタル風ポップス。 何となくパスピエっぽい感じもする。サビでは「♪みつばち集まれブンブンブンブンブン」 などといった童謡っぽい歌詞を、可愛らしい声で歌う。 勇壮なアッパーチューンが多い彼らの曲にしては異色な曲だといえますが、これはこれで面白い。 9曲目「人生わははっ!」はシングル曲なだけあってさすがの名曲。 全てが良いですが、特に歌詞はズバ抜けて素晴らしい。 漢字を題材にここまで上手い歌詞が作れるかと驚きました。 10曲目「僕らの歩く道」は旅立ちを歌ったミディアムバラード。 サビの力強い歌唱に未来への決意表明を感じる。 間奏ではケルトっぽい要素も顔を出し、曲に彩りを添えています。 11曲目「太陽みたいなキミが好き」はパンキッシュなロックナンバー。 間奏部分では熱いセリフも聴ける。本編のラストにふさわしい曲でした。 そして通常盤のみ収録のボーナストラックである12曲目 「Galileo ~プロキオンを越えて~」はアニソン風シンフォニックロックナンバー。 まさか、ラストにしてJAM Projectみたいなハイレベルな楽曲が聴けるとは思わなかった。 これはボーナストラックにして今作のベストトラックだろと! なぜこれが通常盤のみしか収録されないのか不思議です。 ここまで多種多彩な系統の音楽が詰まった作品であるとは予想してませんでした。 それら全てを、見事なまでに風男塾の色に染め上げている。 今までの女性グループの曲には無かったような、アグレッシブかつ新鮮な魅力が詰まった曲ばかり。 シングル曲である9曲目などはアニメタイアップとの相性もピッタリといえる。 はなわさん作詞による歌詞も軒並み質が高いです。芸人さんがガチで作った曲は意外なまでに名曲が多い。 やはりネタ作りで言葉のセンスが鍛え上げられているからだろうなと思います。 メンバーの歌唱力もアイドルにしてはしっかりしており、楽曲の持つ力を引き出している。 前作から大きく進化した作品を届けてくれました。2014年におけるアイドル界の隠れ名盤アルバムといえるでしょう。
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2014年10月17日金曜日
[CDレビュー] 風男塾「POWER OF WIND」
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