Mary’s Blood「 Countdown to Evolution【初回生産限定盤】(CD+DVD)」 (2014/8/20) 1. Countdown to Evolution (インスト) 2. Marionette 3. XOXO -kiss & hug- 4. Wings 5. Campanula 6. Paranoid Delusion 7. Coronation Day 8. I, Lament 9. Black ★ Cat 10. Promised Land お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) 4人組ガールズメタルバンド、Mary’s Bloodのメジャーデビューアルバム。 1stアルバムにしていきなり、これがデビュー作とは思えないほどの完成度の高い作品を作ってくれました。 まず1曲目「Countdown to Evolution」は約1分半のインスト曲に始まり、 2曲目「Marionette」は今作のリードトラック。疾走感抜群のメタルナンバーながらも 歌詞からは女性らしさを感じられる。スリリングな雰囲気がたまらないです。 3曲目「XOXO -kiss & hug-」はこれまたハードなラブソング。 ボーカルのEYEさんの多彩な歌唱も良い。1曲の中でこれだけ表情を変えるのかと! サビ終盤の荒々しい歌声には、喉を潰さないかと心配になるほどの凄さを感じます。 4曲目「Wings」は今作の私的ベストトラック。伸びやかなサビメロとハイトーン歌唱が最高。 開放的でスケール感抜群、まさに大空を駆けぬけていくかのよう。 このような飛翔系楽曲は大好きですね。 5曲目「Campanula」は今作の中で最もポップ感のあるロックナンバー。 別れの切なさを感じさせつつも、それでも前向きに生きていこうと歌う姿が良い。 6曲目「Paranoid Delusion」はイントロの時点から派手なシンセが入る編曲にやられた。 歌詞も過激なラブソングとなっていて、爆発力を存分に感じられる。 7曲目「Coronation Day」はボーカルのEYEさんの鬼気迫る歌唱が圧巻。 「♪下らない正義に革命を」などといった歌詞も含めて、まるで悪魔が乗り移ったかのよう。 ギターのSAKIさんが、好きなアーティストに聖飢魔Ⅱの名前を挙げていたのも納得です。 「Evolution」を連発するサビもインパクトがあり、抜群にカッコいい曲でした。 8曲目「I, Lament」は歌謡曲風味のロックナンバー。哀愁を感じられるメロディと歌唱が良い。 9曲目「Black ★ Cat」では女王様降臨。曲調は何となくV系っぽい感じもする。 こんな曲まで飛び出すとは、つくづく様々な表情を見せてくれるバンドだなと思いました。 10曲目「Promised Land」は4曲目同様に伸びやかなサビメロとハイトーン歌唱が聴ける。 歌メロはポップなのに、バックのサウンドはこれでもかとばかりにヘヴィだという、この組み合わせが良い。 「♪空飛ぶ船で旅立とうか」というサビの歌詞も印象的な飛翔系ナンバーでした。 正統派ジャパニーズメタルを名乗るだけあって、歌メロの良さは文句無しで、 ボーカルの声質もガツンと来るタイプ。SHOW-YAのボーカルにも似てるかなと思いました。 この歌声だけで、同じガールズメタルバンドでもCyntiaともAldiousともまた違った魅力を感じられる。 今作ではバラード曲は1曲も無しで、全編通して疾走感を感じるアルバムでありながらも、 それでいて決して一本調子にはならずに多彩な魅力を発揮している。これは素晴らしいの一言! 近年この系統のバンドは数が増えた割に、世間的知名度が低いというのが残念に思いますが、 今後のメジャーでの売り方次第では、一気に女性HR/HMバンドの代表的存在に なれるかもしれないので、同じメジャーアーティストのCyntiaなどと切磋琢磨しながら頑張って欲しいです。
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2014年10月5日日曜日
[CDレビュー] Mary’s Blood「Countdown to Evolution」
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