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2014年6月15日日曜日

[CDレビュー]  AIR SWELL「All Lead Tracks」


AIR SWELL「 All Lead Tracks」
(2014/6/4)

1. The Beautiful  
2. savage   
3. Cannabist Mariachi
4. バイバイゲロメタル feat.taama(ROACH)
5. chill
6. No going back 
お気に入り度:★★★★★★★ (7/10)





四国出身の3ピースバンド、AIR SWELLの2ndミニアルバム。
今作は1、2、5、6曲目が全英語詞で、3、4曲目が日本語詞ということからも分かる通り
洋楽の影響を受けつつも、彼ら流に進化させたエモロックが聴ける作品です。

まず1曲目「The Beautiful」は、たとえ失敗しても打ちのめされても、
挑戦をし続けていく姿は美しいんだと歌った曲で、歌詞サウンド共に素晴らしい。
良い意味で洋楽ハードロックの名曲を彷彿させるような曲でした。
2曲目「savage」は、動画サイトのコメント欄で楽曲パクリ疑惑を
持ちかける人たちを挑発した曲。ネット世代に対応した曲を作れるのも彼らの魅力。
3曲目「Cannabist Mariachi」はラブソングながらも過激な表現がチラホラと。
彼らの曲は日本語詞であっても、ボーカルが英語詞に聴こえるような歌い方をするので
歌詞カード無しでは内容を聞き取れないことが多いのですが、
しかし曲終盤の「皆殺シノ歌ヲ」というフレーズだけはしっかりと聞こえました。
相変わらずロックだなぁと感じた曲でした。

4曲目「バイバイゲロメタル」はタイトルからして一体どんな曲なのかと思いましたが、
フタを開けてみれば、有名バンドに媚びて無名バンドには冷たい、
ロックフェスのスタッフに怒りをぶつけるという内容の曲でございました。
おそらく実体験を元に作ったと思われます。イントロや間奏は確かにメタルっぽい。
5曲目「chill」は唯一のミドルテンポ曲。歌詞から想像するに、
この曲はワーキングプアに苦しむ人たちの心の叫びを歌った曲で、
なおかつこんな格差社会にしてしまった政治に対する怒りが込められた曲。
サウンド面ではイントロとサビでシンセの音色がキラキラと輝きつつも、
同時に切なさをも放っているというのが良いです。これは訴えかけてくるものがある。
6曲目「No going back」はパンキッシュかつエモな曲で、さらに歌詞も前向きな内容。
ラストを飾るにふさわしい、聴いていてスカっとさせられる曲です。

曲数は6曲と少なめですが、満足度は高い作品でした。
欲を言えば1stアルバム収録曲の「バッドボーイズ セレナーデ」のような、
みんなで歌えるキャッチーな日本語詞の曲が1曲ぐらいあっても良かったかなと
思いましたが、それはまた2ndフルアルバムの方で期待したいと思います。
今作も反骨精神を存分に感じさせてくれる、ロックバンドらしいロックアルバムでした。



(追記)
4曲目は何やらメタルシーンへ問題提起した曲だそうで、歌詞についてもおそらく某メタル雑誌などを比喩したっぽいですね。
言いたいことは分かるが、このタイトルは侮辱的。個人的にもうこのバンドの曲を聴くことはないでしょうね、バイバイ・・・





2 件のコメント:

kusu さんのコメント...

突然のコメントを失礼いたします。
シンガーソングライター・和泉まみさんを応援するブログ「~まみちー応援ブログ~」を運営しているkusuと申します。
この度、こちらのサイト「空唄旅団 ~人生という名の旅の途中~」を拝見させて頂き
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info@mami-fan.main.jp

~まみちー応援ブログ~
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えむけー さんのコメント...

相互リンクの申し込みを頂き、ありがとうございます。
リンク集に追加いたしました。これからもよろしくお願いします。