CASCADE「 Jam-packed Jam」 (2014/2/12) 1. バーバリアン 2. カラッPO 3. 無限の翼 4. 飛んで火に入る夏の虫 5. 想イシ願イシ 6. Party Shocking Broadband (インスト) 7. New World 8. 神ノ杖 9. 国境の涙 10. カナリアROMANTIX 11. Gold Rush Summer 12. Reunion お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) CASCADEの通算15枚目のオリジナルアルバム。 今作は前作以上にデジロック色が強くなったと同時に、 前作以上に1曲1曲に気合いが入っているのが伝わってくる作品となりました。 まず1曲目「バーバリアン」は今作を象徴するかのようなリードトラック曲。 イントロからシンセ鳴りまくりの派手な疾走バンドサウンドに加えて 歌詞の方も素晴らしい。一見ヘンテコでありながらも、同時に現代人に対する 風刺が込められている。彼らなりに「目を覚ませ」と喝を入れている。文句無しの名曲! 2曲目「カラッPO」はアップテンポ曲ながらも歌メロや歌詞がどこか切なげな アコースティックロックナンバー。こんな曲も作れるとは多彩です。 3曲目「無限の翼」はダンサブルなキラキラポップチューンで楽しい 4曲目「飛んで火に入る夏の虫」は歌謡曲っぽいメロディが光るデジロックナンバーで、 こちらも1曲目同様にサビの疾走感と爆発力が素晴らしい。編曲や演奏にもメタリックさが感じられる。 いつから彼らはこんな男性版Gacharic Spinみたいなバンドになったんだ? 5曲目「想イシ願イシ」はこれまでの曲とは雰囲気がガラッと変わったバラード曲。 ちなみに今作でこの曲だけ収録時間5分超え。真剣に作られたのが伝わる失恋ソングです。 6曲目「Party Shocking Broadband」はメタリックでデジロックなインスト曲。 この曲もやっぱりガチャピンっぽく感じる。ちなみにベースを弾いているのは ZweiのMeguさん。こんなところで名前を見るとは。 7曲目「New World」は開放感と希望に溢れた曲で、どこかアニソンっぽくも感じる。 こういう曲はそりゃもう好きに決まってる。ちなみにベースを弾いているのは earthmindの高井淳さん。こんなところでも名前を見るとは。 8曲目「神ノ杖」はほぼインストに近い曲。ギター、ベース、シンセがそれぞれ 入れ代わり立ち代わり前に出てきているところが良い。 9曲目「国境の涙」は哀愁漂うメロディにのせて、世界平和への願いを歌った曲。 まさか彼らの作品でこんなテーマの曲が聴けるとは、失礼ながら思わなかった。 それだけに良い意味での意外性がありました。 10曲目「カナリアROMANTIX」からは再びデジロックナンバーが続くことに。 カナリアの苦悩を歌った歌詞というのはヴィジュアル系っぽい。 11曲目「Gold Rush Summer」もデジロック。チャラい夏ソングです。 12曲目「Reunion」はラストを飾るバラード曲。あらためて良いメロディを作れる バンドだなと感じさせてくれる曲でした。遠く離れた人を思う歌詞も印象的です。 期待以上の素晴らしい作品でした。ボーカルの独特の声質がいけるのならば、 派手で多彩なサウンドが好きな人にぜひオススメしたい作品です。 まずボーカルに関しても歌唱力自体はしっかりとしており、曲ごとの表現力もある。 そこそこ実績あるベテランの割に最近はあまり名前を聞く機会が無いバンドですが、 今作を聴く限りでは、彼らはもっと評価されるべきだと思わずにいられませんでした。 思わぬところから、2014年の私的名作アルバムが出てきましたね。
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2014年6月6日金曜日
[CDレビュー] CASCADE「Jam-packed Jam」
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