DIRTY OLD MEN「Blazing」 (2014/5/7) 1. 弱虫な炎 (Album Version) 2. 起死回生ワンダー 3. pain+ 4. 夜空のBGM 5. In room 6. following page 7. I’m Ready (Album Version) 8. 呼吸 (Live Version) -Bonus Track- 9. 桜川 (Live Version) -Bonus Track- 10. スターチス (Live Version) -Bonus Track- お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10) DIRTY OLD MENの5thアルバム。メンバーチェンジを経てからは2作目となる作品です。 メジャー契約打ち切りやメンバー脱退などといった苦難を乗り越えたこともあり、 前作以上にバンドの勢いを感じることができるアルバムとなりました。 まず1曲目の「弱虫な炎」は、アニメ「弱虫ペダル」のオープニング曲として 先行シングルにもなった曲ですが、この曲こそが今作一の文句無しの名曲。 風を切って必死に走る姿が目に浮かぶ、サビの疾走感が最高なのはもちろんとして、 そのサビに入る前の時点から「いけ!いけ!」「動かせ!」と胸に迫りくるものがある。 「動けこの脚 頂上を踏め」などといった歌詞はアニメに合った内容でありながらも、 同時にこの曲からは、バンドとしても頂上を目指すんだという強い意志が伝わってくる。 ボーカルに関しては声質が細めですが、それを補って余りあるほどの気迫が感じられる。 むしろこの声で一生懸命に歌っているからこそ、たとえ弱い自分であったとしても 前に突き進むんだという、曲のメッセージにより説得力を感じさせてくれる。 これには思わず共感してしまう。聴いている方も勇気をもらえました。 さらに2曲目「起死回生ワンダー」も、ポップな曲調ながら歌詞は1曲目同様に熱い。 文字通り起死回生の大逆転にかける姿を歌った曲です。やはりこういうのには惹かれる。 3曲目「pain+」は伸びやかなサビが素晴らしい。ほのかに切なさを漂わせつつも、 それに負けじとばかりに気合いのこもった曲となっている。 「狂ってけ」という歌詞も印象的。以前にライブステージを観た時も(レポはこちら) 曲が始まる前に「もっと狂っていこうぜ!」などと叫んでいたのを思い出しました。 7曲目「I’m Ready」は、弱虫ペダルのエンディング曲として AUTRIBEというダンスボーカルグループに提供した曲のセルフカバーで、 これも1曲目同様に突進力が素晴らしい。「勝てなくても勝て」ってスゴいこと言うなと。 このように今作は、一見した感じからすれば意外なほどに、 芯の強さを感じさせてくれる曲が多かったことが、一番良かった点でした。 その一方で5曲目「In room」、6曲目「following page」は 近年の男性ボーカルバンドにありがちな、線が細いと感じる曲で (良く言えば繊細な曲ともいえますが) こういう曲ばかりだと個人的に興味を持つことは無かったでしょうが、 でもこのアルバムの中で1~2曲ぐらいならば有りかなと思いました。 8曲目以降はボーナストラックとして、ライブ音源が計3曲収録されています。 「呼吸」は名曲ですね。CD音源よりもキーボードが前に出てきている気がしましたがそれもまた有りでしょう。 収録曲は実質7曲というミニアルバム的な作品ながらも、 中身はしっかりと詰まった作品でした。これからもこの勢いで突っ走って欲しいです。
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2014年6月26日木曜日
[CDレビュー] DIRTY OLD MEN「Blazing」
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