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2013年11月23日土曜日

[CDレビュー]  CINQ ELEMENT「Shining」


CINQ ELEMENT「Shining (限定盤)」
 (2013/7/10)

1. Shining
2. Apology
3. Ignition
4. Escape
5. Sun Reign
6. Cold Slave [Album Version]
7. Dreamin' 
8. First Contact
9. Day Break
10. Destiny [Album Version] 
11. Answer
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




鹿児島出身の嬢メタルバンド、CINQ ELEMENTの1stフルアルバム。
一昨年にリリースしたミニアルバムの曲と比べると、
今作は楽曲がより歌メロ重視になった印象。これは個人的に嬉しかったです。
男性シャウトのパートは大幅に減り、ヘヴィサウンドの中に佇む
ボーカルのmajuさんの透き通った歌声を前面に押し出した曲構成は、
「メロディック・ヘヴィネス」というキャッチコピーにふさわしい内容でした。

しかし1曲1曲は良いものの、アルバムを通して聴くと、
サビメロが似たような曲が多く、特に3~6曲目辺りは金太郎飴状態だったかなと。
ギターに関してもテクニカルな早弾きを見せるといった場面は少ないため、
メタルというよりはラウドロックに近いと言った方がいいかも。
さらに、ボーカルのmajuさんの歌唱パートが前作よりも増えたことで、
今作ではその歌唱の平坦さが、どうしても目立ってしまうという結果に・・・
特にサビ部分ではもっと力を込めて歌えないものだろうかと。
2曲目「Apology」辺りは頑張っているのが伝わってくるものの・・・
この無機質なボーカルこそが特徴だとも言えますが、
やはりこういう音楽をやっているならば尚更、今以上の表現力は欲しいところです。

楽曲に関しては、アニソン的な明るさを持った7曲目「Dreamin'」には
これまでの曲に無いような変化を感じましたし、男性シャウトが炸裂する9曲目
「Day Break」も今作の中では目立っていて良かったです。
そして10曲目「Destiny」は一昨年リリースのミニアルバムのバージョンと比べると
歌詞や曲構成の一部が変わり、楽曲の持つスケール感がアップした。
バンドとしての確かな成長を感じさせてくれる、今作一の名曲といっていいでしょう。

このバンドは、ライブだと他のバンドには無いような魅力を感じることができる。
やはりmaju嬢のステージでの暴れっぷりはセクシーでインパクト抜群なだけに、
楽曲とボーカルに、今以上の起伏を感じられるようになれば
さらに上のステージに行けるはず。とりあえず、ヤフーで検索すると
関連ワードに「CINQ ELEMENT 下手」と出るなんてことは無いようになって欲しい。
ガチのメタルリスナーとはいえない私的には、そこまでヒドく言われるようなバンドでは
ないと思いますので、今の個性を生かしたままさらに伸びていって欲しいです。


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