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2013年8月20日火曜日

[CDレビュー]  LIV MOON「DOUBLE MOON」


LIV MOON「DOUBLE MOON」
(2009/12/16)

1. HISUI~Nephrite
2. 月架
3. DOUBLE MOON
4. THE PHANTOM OF THE OPERA
5. Interlude~The River Of No Return
6. A Wish
7. オトナキサケビ
8. 鮮やかに・・・
9. Interlude~Privileged
10. WILD CREATURES
11. ESCAPE
12. TIME TO SAY GOODBYE(CON TE PARTIRO)
13. GOOD NIGHT
14. LA LUNA (Bonus Track)  
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)





2009年にリリースされた、LIV MOONの1stアルバム。
元宝塚歌劇団出身のボーカル、AKANE LIVさん率いる
シンフォニックメタルユニットのアルバムです。

オペラとハードロックが融合した、荘厳かつドラマチックな音楽が聴ける作品。
1、2曲目から、シンフォニック要素を含んだ勢い満点のバンドサウンドにのせて、
ボーカルの美しい高音がどこまでも伸びていく。その歌唱力は素晴らしいの一言。
オペラ座の怪人のイントロから始まる4曲目「THE PHANTOM OF THE OPERA」では
男性ボーカルとのデュエットが聴け、終盤にはボーカルの高音ロングトーンも炸裂する。
アッパーながらもどこか神秘性を感じる前半の曲の数々は、
そのユニット名通りに、まるで月の女神が舞い踊りながら歌っているかのよう。

ただ中盤以降はバラード曲が多かったこともあり一本調子な印象があったのが惜しい。
そんな中で、8曲目のロックバラード「鮮やかに・・・」は今作の中では
一番サビが印象的な曲で、映画やドラマの主題歌に使われてもよさそうな名曲でした。
12曲目の洋楽カバー「TIME TO SAY GOODBYE」はこれまでにも多くの歌手が
カバーしてきた曲ではありますが、しかし彼女が歌えばそんじょそこらのカバー曲とは
やはり格が違うなと思わせてくれる。さすがです。

芸術性の高い作品ながらも、メロディの良さもそれなりに感じることができるので、
今作はHR/HM系のファンのみならず、とにかく歌のうまい女性ボーカルが聴きたい人や、
さらにはALI PROJECTなどが歌うゴシック系の曲、
水樹奈々などが歌うシンフォニック系の曲が好きな人などにもオススメです。
個人的にはElements Gardenが作る曲のようにキャッチーかつ疾走感のある曲が
もっとあってもいいかなと思いましたが・・・それは今後に期待ということで!



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