GARNET CROW「 THE TWILIGHT VALLEY」 (2006/10/4) 1. Anywhere 2. まぼろし ~Album var.~ 3. 今宵エデンの片隅で 4. Rusty Rail 5. 夢・花火 6. かくれんぼ 7. 向日葵の色 8. 晴れ時計 9. マージナルマン 10. 籟・来・也 11. Yellow Moon 12. もうちょっとサガシテみましょう 13. 春待つ花のように 14. WEEKEND お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) GARNET CROWの5thアルバム。彼らのアルバムの中でも私的最高傑作はこのアルバムです。 1stアルバムの時点から独自の曲世界を作り上げてきたバンドが、 今作ではより一層進化を見せ、曲調、アレンジ、歌唱、歌詞などの全てにおいて これまでの作品の中でも最も多様性に満ち溢れた作品となったのが、とても良かったです。 まず1曲目「Anywhere」では、初期の頃からすれば考えられなかったぐらいに パンチ力のある歌唱が聴けるバラードを見せてくれます。 さらに3曲目「今宵エデンの片隅で」は、ノリノリで疾走感のあるバンドサウンドが 聴ける曲で、これまた初期の頃からすれば考えられなかったような曲ですが こういう路線も今回は見事にハマっていて良いと思いました。 今作一の爆発力を持った曲ながら、その中にもほのかな哀愁を感じる「夢・花火」 まるで楽園のような、ほのぼのとした曲世界が広がる上質ポップス「晴れ時計」 民族楽器の音を取り入れた、東洋的で壮大なバラード曲「籟・来・也」 などといった曲も素晴らしい。彼らのさらなる進化を感じさせてくれた名曲でした。 歌詞についても全曲レベルが高い上に、初期の頃はラブソング一辺倒だったのが 今作では変わり、曲世界の幅も広がりました。 9曲目「マージナルマン」の歌詞には思わず自分を重ね合わせてしまう・・・ どのグループにも属さずに、人生という名の孤独な旅を続ける人の姿を歌った曲で、 ポップな曲調ながらも、歌詞を読めば読むほどに奥深さを感じられる名曲です。 もちろん王道バラード曲もたくさん収録されたアルバムとなっており、 その中では4曲目「Rusty Rail」が特に素晴らしいです。 別れ際に切なさを爆発させるかのように、最後の最後で盛り上がる曲展開には感動。 私の中で、列車旅の名曲といえばこの曲は真っ先に思い浮かぶ曲でございます。 今作は一回聴いただけで印象に残る曲が多く、ポップ感を増した曲も増えましたが、 それでいて、彼らが初期の頃から持ち続けている独自の芸術性は 全く損なわれていないというのが素晴らしいです。もしこれから初めてGARNET CROWの オリジナルアルバムを聴くというのならば、まずはこの作品からオススメしたいです。
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2013年2月16日土曜日
[CDレビュー] GARNET CROW「THE TWILIGHT VALLEY」
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2 件のコメント:
都会っぽいイメージのあったGARNET CROWが、なんだかエキゾティックな雰囲気になっていって、実は当時少し戸惑ったのですが、今思うと、ちょっと長い旅に出ていたような感じで、これはこれで面白いですね。
「マージナルマン」は名曲ですよね。
この曲を聴くと「一期一会」とか「縁」というものを考えさせられ、今まで出会ったけどもう会うことはないんだろうなーという人たちを思い出します。
出会うのも、別れるのも、こんな風にさらっと考えられたらいいなーと思いますね。
少し寂しいですけれど。
私はさらっと考えられない方で寂しくなるだけに、
なおさらこの曲には感じるものがあるのかもしれません。つくづく名曲ですよね。
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