北出菜奈「 18 -eighteen-」 (2005/8/24) 1. KISS or KISS 2. 消せない罪 3. 螺旋 4. pureness 5. HOLD HEART 6. Alice 7. 悲しみのキズ 8. 撃たれる雨 9. Fake 10. 瞬間 11. eighteen sky お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) 2005年にリリースされた、北出菜奈の1stアルバム。 現在のようにゴスロリファッションを身にまとう前のアルバムで、 この頃は、2曲目のデビューシングル曲「消せない罪」や4曲目の「pureness」に 代表されるように、イケイケな曲を歌うロック少女として活躍していました。 感情を全面に押し出して歌うスタイルはデビュー当初から健在で、 歌唱力については特に8曲目などで未熟な面はあったものの それを補って余りあるぐらいの、歌力を感じる。 これぞロックだなと思わせてくれるものが当時からありました。 しかし楽曲面については、この1stアルバムの曲を全曲聴くと、 何も2ndアルバムで大きく作風が変わったわけではない、 むしろこの頃からお姫様的な要素は持っていたということが分かります。 1曲目「KISS or KISS」はヒット曲としてご存知の人も多い、 可愛らしいポップナンバーですし、6曲目「Alice」はタイトルからして分かる通り まるで童話の中に出てくる歌姫が歌っているかのような曲。 そして、今作で個人的に最も印象に残った曲は、5曲目の「HOLD HEART」。 この、甘く突き刺さるような感覚がたまらない。 サビの「抱きしめて」という言葉には特に興奮させられる、そんな曲でした。 1曲1曲の出来は良かったですし、この1stアルバムも良い作品ではあるのですが しかし今作は、言ってみればどこにでもいそうな感じの歌手の作品。 やはりその後の、ゴスロリ路線へと転向した2ndアルバム以降にて 一気に独自の芸術性を開花させ、音楽的にも飛躍を遂げたといっていいでしょう。 というか、むしろ最初からゴスロリロック歌姫としてデビューしてれば良かったのにと! 2ndアルバムでは結果的に路線変更をしたことがファン離れを起こしたのか セールス的には大きく売り上げを落としてしまったのが残念でした。 最初から、アニメタイアップや海外での活動などを中心に売り出しておけば また違った道が開けていたのではないかと・・・ 現在はLovelessというユニットにて、インディーズで活動を続けていますが、 その活動自体もやはり停滞気味に感じてしまうのが正直なところ。 未だに新曲のリリースもさせてもらえないようですし。 本人が選んだ道とはいえ、やはり彼女にはメジャーの大舞台にて、 世界を又にかけた活躍を見せ続けて欲しかったです。
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2012年9月1日土曜日
[CDレビュー] 北出菜奈「18 -eighteen-」
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