girl next door 「アガルネク!」 (2011/12/28) 1. ダダパラ!! 2. No.1 3. Summer Time 4. ブギウギナイト 5. 君のもとへ 6. 君のトモダチ 7. ROCK YOUR BODY EXTENDED 8. my own path 9. ずっと 10. Kiss Kiss Kiss 11. 夢の花 12. Your Story 13. snowflakes お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) いつの間にかアーティスト名が小文字表記になっていた、girl next doorの4thアルバム。 アルバムタイトル通り、ひたすら明るくてテンションの上がる曲でガンガン攻めたアルバムです。 今作は、前半の曲を中心に、今まで以上に電子音が効果的かつ派手に鳴り響いています。 それに加えて、本格的なレイヴサウンドを取り入れた「ROCK YOUR BODY EXTENDED」や、 ホーンを取り入れた「ブギウギナイト」といったような曲が入ることで、初期の頃に感じた、 ワンパターンさやアレンジの単調さが今作では無くなった・・まではいかないですが、大幅に改善されたのが本当に良かったです。 その中でも一番良かったのは、8分53秒の大作である7曲目の「ROCK YOUR BODY EXTENDED」。 イントロだけで2分以上、ひたすら電子音やスクラッチ音で攻め続け、 さらに曲中に入る「ウォーーーー」という歓声が、気分をさらに高揚させられる。 そして歌が始まってもこのテンションが落ちることはなく、最後までその勢いで突っ走る。 これは、同じく10分前後の大作ダンスナンバーを作っていた初期のm.o.v.eの曲を彷彿させ、 アゲアゲながらも職人気質を感じる曲です。まさかこんな曲が聴けるとは思わなかった。 やはりシングル曲の1、4、7曲目は特に聴いていて爽快です。 ひたすら「踊り続けよう!」「もっともっと踊らなきゃ」と歌う曲の数々、 サビでの煽りフレーズの繰り返し、歌詞に関しては質が高いとはお世辞にも言えないですが 徹底的にノリ重視で曲を盛り立てている感があるのはある意味潔い。 こういう時代だからこそ、細かいことなんて考えず、たまには「現実逃避」して このようにひたすらダンサブルに踊りまくる音楽があってもいいのではないかと思いました。 それだけに今作は、曲調的にもアレンジ的にも後半の失速が惜しい。 テンポを落とした曲になると、どうしても歌詞の浅さが気になってしまいます。 せっかくタイトルが「アガルネク!」なんだから、しっとりと終わるんじゃなくて、 ラスト曲こそ1、7曲目並にガンガン盛り上がる曲を作って、それで終わって欲しかった。 それでも、今作はおそらく彼らの最高傑作ではないかと思います。 作曲・編曲に関しては、もともとこれぐらいやれる実力は持っていたはずでしたし、 今作を聴くと、やはり初期の頃はわざとワンパターンな感じの、 エイベックスのテンプレ通りの曲を作り続けていたんだろうなと思いました。 それよりも、ディスコやレイヴなどといったようにある程度楽曲に幅を持たせた このアルバムのような路線で最初からいっていれば、おそらく音楽ファン達の評価も また違ったものになったのではないだろうかと・・・
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2012年2月18日土曜日
[CDレビュー] girl next door「アガルネク!」
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