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2016年11月17日木曜日

[アニメ感想]  SHOW BY ROCK!!# 第6話

第6話ではダガーがプラズマジカにBUD VIRGIN LOGICとの対バンを要求。
この対バンはぜひ行ってみたいですね! 
もしかするとBUD VIRGIN LOGICの方が良かったと言ってしまうかもしれないな・・・そんな自分は裏切り者だ。

プラズマジカのシアンちゃんが1人で曲作りに悩むところは、
毎回のことながら、大変なんだろうなと思いつつも萌える(笑)
そんなシアンちゃんに向けて、チュチュちゃんの一言「素晴らしい曲は健全な肉体から」
これは本当にその通りだ! 危険ドラッグに手を出してしまうようなバンドよりも、
ジムで筋トレに励むバンドの方が豪快で素晴らしい曲を作れるはずだ!このことは過去記事にも書いた通りだ(参照)

トライクロニカのボーカルと、シンガンクリムゾンズのドラマーがかつて同じバンドで活動していたのは意外。
Amatelastは完全にヴィジュアル系ロック路線だったんですね。
こっちの曲の方がトライクロニカの曲より良いんじゃないかと思ってしまった。
しかしあらためてこのアニメに登場するバンドは、ロックというアニメタイトルながらも
アイドルっぽいバンドか、もしくはロックでもどちらかというとハードロックやV系寄りなバンドばかりで、
いかにも今風のギターロック(いわゆる邦楽ロック)バンドが全然出てこないあたりは、
やっぱりアニソン系の音楽の主流をしっかりと押さえているよなと思う。
これら全部の曲を黒崎真音さんか喜多村英梨さん辺りが歌っても違和感ないのでは?歌って欲しいと思えてくる。
キタエリが引き続き女性V系路線で音楽活動を再開というニュースが本当に嬉しい(参照)話は脱線してしまいましたが。







2016年11月5日土曜日

[CDレビュー]  Mardelas「Mardelas Ⅱ」


Mardelas「 Mardelas II」
(2016/6/15)

1. 神風
2. 千羽鶴 -Thousand Cranes- [album version]
3. Loner
4. 蛇に牡丹 -snake & peony-
5. Cheers!!
6. Crossroads
7. HA☆NA☆BI
8. Moonlight Mirage
9. 4 Dice [album version]
10. a little star
11. D.G.L.
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)




Mardelasの2ndアルバム。圧倒的歌唱力を持つ女性ボーカリスト、
蛇石マリナさん率いる4人組ハードロックバンドの作品。

今作を聴いてまず感じたのは、前半を中心に和テイストの加わった曲が増えたということ。
3曲目「Loner」ではお琴の音色を組み込んだ豪勢なサウンドに
イントロの時点から一気にもっていかれる。サビメロの開放感も文句無し。
4曲目「蛇に牡丹」ではドスの効いたロックバラードを披露、
これは和風というより、もはや任侠の世界に片足突っ込んでる曲に聴こえる。
牡丹の入れ墨を彫った極道の妻が歌ってるかのようなド迫力。「♪あんたが好きや…」って、
マリナさん関西出身じゃなかったよな? 調べてみたら鳥取出身でした。砂の国から来てたとは。

その一方で7曲目「HA☆NA☆BI」ではハッピーでポップ感のある曲も聴かせてくれる。
こちらも編曲が華やかで聴いていて気持ちいい。イントロが良い曲が多いというのは
高い演奏技術とエモーショナルな作曲センスがある証拠だと言えるのでは。
しかしアルバム後半の曲は、イントロの期待感に比べるとサビが微妙に感じた曲が多かったのが惜しい所。
あと5曲目の「Cheers!!」を聴いて思ったのは、ガールズメタル系のバンドやV系バンドは
アルバムにジャズテイストの曲を1曲入れなければならない風潮があるのかということ。
本当にこのパターン多いよなぁ・・個人的には入れなくてもいいと思ってしまう。

9月に開催されたElectric Lady Loudのレポに書いた通り(記事はこちら)
ライブだと更なる迫力を感じられるバンド。Real Soundのインタビューでは
ジャンルを超えてメタルに関心のない子たちの耳にも届けたいと語っており(参照)
今作でもそれに応じた内容のアルバムを作っているだけに、どうかこういう音楽に
興味を持つ人が増えて欲しい。ジャパメタの進化形バンドになってくれることを期待したいです。







2016年11月4日金曜日

[CDレビュー]  雨宮天「Various BLUE」


雨宮天「 Various BLUE(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付)」
(2016/9/7)

1. Absolute Blue
2. 夢空
3. Skyreach
4. 羽根輪舞
5. Glitter
6. ASH
7. チョ・イ・ス
8. 月灯り
9. Silent Sword
10. Velvet Rays
11. After the Tears
12. RAINBOW
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




雨宮天の1stアルバム。2014年に歌手デビューした人気若手声優アーティストの作品。
「天」と書いて「そら」と読む、その名前通りに今作は広い大空の景色を
連想させるような曲が多い。3曲目「Skyreach」、6曲目「ASH」などは
澄み渡る空を駆け抜けるかのような爽快感があるアッパーチューンで、
これぞアニソン系アーティストの曲らしいスケール感もあって理想的。

優しく包み込むような歌声を聴かせるミドルポップチューン「夢空」、
夜空を照らす月灯りのように、かすかに光る希望を歌った
沢井美空さん作詞作曲のバラード曲「月灯り」といった曲も聴かせ、
そしてラストは七色の虹のように色鮮やかなポップナンバー「RAINBOW」
でアルバムを締めてくれる。これはまるで移り変わる空の景色を見ているかのよう。

その一方で、ジャジーで高級感のあるアレンジが光る「羽根輪舞」、
ノスタルジックな雰囲気漂うアコギ弾き語り系楽曲「Glitter」、
今時の女の子らしいスイーツポップ「チョ・イ・ス」などといったように
多種多様な楽曲を聴かせてくれるのもアニソン系歌手のアルバムならではの魅力。
そんなアルバム曲の中でもダントツでハマったのは、
情熱的なデジタルアッパーチューンの10曲目「Velvet Rays」。
ヒロイン登場とでも紹介したくなるような、いかにもアニソン的な迫力満点の曲で最高。
この曲も含めて、これまで数多くのJ-POP歌手の楽曲プロデュースを担当してきた
谷口尚久さんが作詞作曲した1、6、10、12曲目はどれも質が高く、
デジタルJ-POPの進化形と呼べるような曲ばかり。

しかし歌唱の方はアッパーチューンである3曲目「Skyreach」にて
力不足を感じたのが惜しいところ。この曲はデビューシングルということで
2014年にレコーディングした作品。今歌い直せばもっと良い歌唱ができたのでは・・・
今作を聴いた限りでは2、5曲目のような温かいミドルテンポ曲の方が
より情感こもった歌唱を聴かせてくれているように思う。これは立派な個性。

1stアルバムとしては上出来の作品。アップテンポ曲を歌うことに関しては
まだまだ伸びしろがあると思うので、どうかこれからもそういった曲に
挑戦し続けて欲しい。ふんわりポップな曲ばかりになってしまったら
アニソン系アーティストとしての魅力は半減してしまうように思うので・・・
次作もバリエーションに富んだアルバムを届けてくれることを期待してます。



PVがYoutubeを検索しても全く出てこないってなんでだ・・ショートバージョンすら無いのか?



2016年11月3日木曜日

[アニメ感想]  SHOW BY ROCK!!# 第5話

第5話では大型新人男性アイドルバンドのARCAREAFACTが登場。
シンガンクリムゾンズとの対バンではまさかの圧勝という結果に。
だが勝因はどう見てもライブ中に空中から札束をばらまいたからだ。観客買収じゃないか!
これまでは、観客に向けてうまい棒をばらまいたバンド(レポはこちら)、
食パンをばらまいたバンド(レポはこちら)、缶ビールを配ったバンド(レポはこちら)
などは見たことあったが、さすがに札束というのは見たこと無い。
こういうことをやってくれるバンドは得てして楽曲も面白くて魅力的なはずなのだが、
しかしARCAREAFACTの曲を聴いた感じでは、せっかくピアノとバイオリンを
取り入れているにもかかわらず、編曲が面白味に欠けるというか・・優等生過ぎるような。
もし自分が審査員ならば、純粋に楽曲の良さでシンガンクリムゾンズに投票してましたね。
札束の方はおいしくいただきますが。どうせバレないだろうし。
てか優等生的なアイドルバンドとして売られてると思いきやライブでは札束攻勢という
ヨゴレな技に走るとは、もはやどんな層をターゲットにしてるか分からない。

BUD VIRGIN LOGICは第1話以来の登場だが、やっぱり曲が素晴らしい。
ダガーの手に染まった悪役であるにもかかわらず、この挿入歌をバックにセリフを語られると
ダークネスでカッコいいとすら思える。むしろ金まみれのARCAREAFACTの方が悪役だな。
と思いきやARCAREAFACTのメンバーの1人がまさかの弟との貧乏生活をしていた。
ここにきて弟思いな一面を見せるとは、イメージアップ作戦か?(笑)
それに対してシンガンクリムゾンズの皆さんは、不正をひっくり返せるほどの
ライブができなかった俺達が悪いんだなどと言ってしまうところが
相変わらずカッコいいよなぁ。熱血っぷりが伝わってくるバンドはそれだけで魅力を感じられる。
自分もあんなことが言えるようになりたい、あんな風にご飯を食べまくって強くなりたいと思う!

次回はいよいよプラズマジカの皆さんがダガーと対決することになるのか?楽しみですね。



2016年11月2日水曜日

[ライブレポ]  Gacharic Spin「な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー」

10月29日(日曜日)大阪・umeda AKASOにて開催された、Gacharic Spinのライブに行ってきました。
9月に名古屋で開催されたガチャフェスことElectric Lady Loud(レポはこちら)以来となる、1ヶ月ぶりのライブ参戦です。

この20曲に加えてアンコールでは「今を生きてる」「ゴー!ライバー」の2曲を披露。 9月にリリースされたニューアルバム「確実変動 -KAKUHEN-」からは 「Friendship」「パラリヤハッピー」「シナリオ」「リスキーリスキー」と この日のライブで歌われなかった曲が4曲も出たのは意外でしたが、 KAKUHENツアーではなく7周年ワンマンツアーというタイトルだったことを思えば 7年目のベストパフォーマンスが発揮された納得のセットリスト。 MCではベース&リーダーのKOGAさんが、ライブツアーを行う度に 荷物(小道具)がどんどん増えていくという、ガチャピンならではの悩みを告白。 光る手袋をどのタイミングで出すか、キーボードのオレオ様はいつ光るおっぱい(ブラジャー) を出すかなどを毎回メンバー達は真剣に相談して考えるそうで、 この話には全力エンターテイメントバンドならではのこだわりが伝わってきて素晴らしい!と実感しました。 さらに今回のライブツアーのセットリストを作るにあたっては メンバー全員に一番好きな曲をアンケートしたとのこと。 TOMO-ZOさんは「夢言実行」、はな兄さんは「アルブスの少女」が一番好きと発表、 そしてまいちゃんは会場のお客さんの前でベスト3を発表することに。 まず3位は「Ben-Jan-Dan」。ガチャピン加入前にライブで聴いてハマったそうです。 2位は「ファイナルなファンタジー」。これにはボーカルをとるTOMO-ZOさん歓喜。 そして1位は「KAKUHEN」。最新アルバムの曲から選んだのは偉いねとKOGAさん絶賛。 ちなみに私の1位は・・・「More Power」(シングルバージョンの方)かなぁ? PVのある曲なら「JUICY BEATS」か? 2012年の当ブログ年間1位曲「ヌーディリズム」 が即1位とならないのがスゴ過ぎる。あまりにも傑作曲が多すぎて迷うところだ。 なお、KOGAさんがLINEにてまいちゃんに今回の質問をしたところによると 2位の曲は「ファイナルファンタジー」と曲名を間違えて返してきたそうで、 これは一番やっちゃいけない間違いだからとKOGAさんに注意される。 その話を聞いたTOMO-ZOさんは頭にツノを生やすポーズをとり、 会場からは笑いが巻き起こる。ツノを生やした姿もこれまた可愛かったですね(笑) そして今回のライブツアーでは初の試みとして、PVのある曲メドレーを披露。 セットリストは以下の全7曲。 ・MUSIC BATTLER [公式PV] ・雪泣く~setsunaku~メロディー [公式PV] ・ヌーディリズム [公式PV] ・溶けないCANDY [公式PV] ・NEXT STAGE [公式PV] ・Don’t Let Me Down [公式PV] ・ファイナルなファンタジー [公式PV] この中だと「雪泣く~setsunaku~メロディー」はイントロが流れた瞬間からビックリした。 インディーズ時代の3rdシングル曲で、以前にはこちらの記事にも書いた通りの大傑作なのに なぜライブでほとんどやらないのか、ベスト盤にも3タイプ中1タイプしか収録されなかったりと なぜこんなに扱いが良くないのだろうかと思っていた曲。 今回ついに初めてバンドセットで、1コーラスだけでも聴ける・・と思いきや、 サビ→Aメロだけで終わってしまった。せめてAメロの後のサビまでは歌って欲しかったですよ・・ 「白がこの街と僕を染める」ではキーボードのオレオ様がセンターに立って歌唱。 そしてダンサーのねんねさんがキーボードを弾く。こういったフォーメーションチェンジも ガチャピンのライブの面白さ。この時のオレオ様はもはやキーボードが本職とは思えない。 こんなにもエモーショナルなバラード歌唱を聴かせてくれるとは・・生で聴いてあらためてスゴみを感しました。 TOMO-ZOさんのMCコーナーでは、恒例とばかりにメンバーの秘密を次々と暴露。 KOGAさんはスイカを食べながら「メロンおいしい」と言ってしまったこと、 まいちゃんは「TOMO-ZOさんの洗顔クリームは減るのが早い」と言ったことに対し それは顔がデカいということかと、バンド界のTOMO-ZO潰しだと紹介、 さらにオレオ様は、粘土で自分の耳の形をとった際に「私って耳が敏感なの・・」 と言ったことを暴露。これにはオレオ様が本気で恥ずかしがって大騒ぎ(笑) そんなオレオ様はバンド界の渡辺直美と紹介。以前はバンド界の岡本夏生だと言ってたのに。 こういった話でたっぷり笑わせてくれた後には、TOMO-ZOさんのギターソロのコーナーが。 こんなにもニコニコした可愛い顔で、ハードロックやメタルの影響を受けた超絶ギターテクを 披露してしまうんだから、このバンドはやっぱり実力的にもズバ抜けてる。 その直後にははな兄さんのドラムソロも披露。ドラムセットをピカピカと光らせながらの超高速演奏はまさに圧巻。 「ハンティングサマー」ではオレオ様がセンターに登場し、 首にかけたキーボードを演奏しながら歌う。まず曲開始直後に楽器隊の皆さんが 首にぶらさげた楽器を一斉にグルリと一回転、さらに間奏部分では オレオ様が前かがみになり、オレオ様の背中に載ったキーボードをねんねさんが弾く、 直後にねんねさんが前かがみになり、ねんねさんが背中に載ったキーボードをオレオ様が弾く、 これを交互に繰り返すという、ダブルキーボードソロの応酬はこの日一番印象に残った ライブパフォーマンスでした。こんな面白いものを見せてくれるバンドは他にいない。 アンコールでのMCではKOGAさんが、大阪城ホールにてビクターロック祭りに出演した時に こんなにも大きな会場でライブをやれたことは嬉しかったものの、 しかし大きな会場だろうと小さなライブハウスであろうと、全力でライブをやる気持ちは 変わらないと宣言。そんなガチャピンのメンバー達の姿を見た音楽関係者からは、 たとえ小さな獲物相手にも全力で狩りをするライオンのようだと言われたとのこと。 ガチャピンのメンバーの中で一番ライオンっぽいのははな兄さんかな(笑)という冗談はさておき 毎度のことだがKOGAさんのMCからは熱血っぷりが伝わってきて本当に応援したくなる。どうかバンドとして成功して欲しい。 今回もまた素晴らしいライブでした。最新アルバムの曲の数々については生で聴いてみると あらためて歌ものポップ路線だなと。それらの曲も十二分に質が高い名曲だと思いましたが、 しかし個人的にはそれ以上にインディーズ時代の「Lock on!!」「爆弾娘」が最強だったなと あらためて感じた。ギターもベースもキーボードもイントロからドドドドーッ!と押し寄せてきて 頭をグルングルンにかき回されて熱狂の渦に巻きこまれる、これぞまさに最強の曲だ。 そういった感じの新曲もまた作って欲しいなと思いました。 なお今回のライブツアーからは新たに会場内に女性・子供専用エリアが設けられることに。 これには、より幅広い層にライブに来てもらえるようにという配慮が感じられましたが でもやっぱりファン層は昨年のライブツアーの時と比べてもほとんど変わってないなぁ・・・ この音楽性、このライブ内容で20代以下の観客があまりにも少ないのは本当に不思議。 メガシャキのCMソングを歌ったことで少しでもファン層が広がることを期待してたのに・・・ とりあえず、子供たちからも人気を得ることを考えるならば ドラゴンボール主題歌の「Don’t Let Me Down」は毎回歌った方がいいと思う。 ガチャピンのライブは老若男女問わず人気を得られる、大いなる可能性があるものだ。 たとえ現在の周りのファン層がどんなんであろうと、これからも行き続けますよ! 帰りには来場者の皆さんにメガシャキのプレゼントがありました。これを飲んで月曜からも頑張りますよ。

2016年10月28日金曜日

[CDレビュー]  THEイナズマ戦隊「GALAPAGOS」


THEイナズマ戦隊「 GALAPAGOS」
(2016/7/13)

1. ロックンロール・ラブレター
2. 乱男無頼ダンス
3. 33歳
4. 最後の小節
5. HAPPY LIFE
6. Lightning Boy
7. 這いつくBATTE
8. 終わらないストーリー
9. 朝焼けの唄
10. さよならSummertime Blues
11. 合言葉 ~シャララII~ 生きててくれてありがとうな
12. マザコンのうた (Bonus track)
お気に入り度:★★★★★★★ (7/10)




THEイナズマ戦隊の通算11枚目のオリジナルアルバム。
今作のリリース直後にラジオのインタビューでボーカルの上中丈弥さんが
「汗と涙が好きなんですよ!」などと語っていたのはとても印象的、
そんな元高校球児らしいアルバムを今作もまた届けてくれました。
歌詞は相変わらず気合いがこもっているが、その一方でサウンド的には以前より大人しくなった感も・・・

まずアルバム前半の1曲目「ロックンロール・ラブレター」からイナ戦節炸裂。
たとえ古いとか時代遅れとか言われようが、全力で歌を届けるんだという決意が伝わる曲で
曲調はミドルテンポながらも確かな情熱と人間味を感じられる。
スマートなシティボーイにはなれないなどと歌うところがこれまた非常に共感できる。
音楽などの流行というものは回りまわってまた再来することがあるはずなのだが、
いつになったら再びこういう真っ直ぐな熱き魂こもった曲が評価される時代になるんですかね?

2曲目「乱男無頼ダンス」はダンスビートのノリが良い、今作では貴重なアップテンポ曲。
続く3曲目「33歳」は亡くなった父親との思い出を歌ったミドルテンポ曲で
今作のリードトラックであるが、それにしてはサビメロが弱いのでは?と思ってしまった。
だが歌詞には心がこもっていて、人としての温かさを感じられる。
父親がキャッチャーミットを買ってきた話はいいなぁと思う。思いっきり投げ込み合いたい。

アルバム中盤もバラード曲やミドルテンポ曲が中心。
以前と比べると大人っぽくなり、小さくまとまった感があるのが・・・
それでも5曲目「HAPPY LIFE」の「♪上がらなかったベンチプレスが記録更新 まだまだ成長期」
なんてのはジム通いが生活に密着しているからこそ歌える名フレーズだなと思う。
どうかこれからも筋トレしながら聴きたくなるようなバンドであって欲しい!
そもそも歌詞にベンチプレスなんていうフレーズが出てくるバンドは
他には思い浮かばない。アルバムタイトル通りの独自進化はこういう所にあり。

後半の8曲目「終わらないストーリー」は関西テレビの野球中継テーマソングとして
2016年のシーズン開幕直後からオンエアされていた曲で、今作にて待望のCD化。
伸びやかなサビメロとボーカルの歌声が気持ちいい。歌詞も野球経験者ならではの説得力、
「♪全力こそが裏切らない友達」には思わず励まされる。それを信じたいと思う。
だがその一方で「♪日に日に老いてく それでも心は動く」という歌詞が入るあたりは
30代後半を迎えたメンバー達の等身大の姿が歌われていると言えるが、
イナ戦には老いてくなどと歌って欲しくはなかったという寂しさも・・・確かにこれが現実ではあるけど。

10曲目「さよならSummertime Blues」もバラード曲だがこれぐらいメロディが良ければありだなと思う。
そして実質ラストとなった11曲目「合言葉 ~シャララII~ 生きててくれてありがとうな」
では最後にして全盛期の頃を彷彿させるほどの見事な名曲を届けてくれた。
ここまで歩いてきた道で思い出すのは笑顔の日々ばかりだと力強く歌うAメロから惹かれた。
こんなこと言えるようになりたい、そこに男として憧れる!
同じことをリア充ラブソング歌手が歌っても共感できないところだが、そうではなく、
不器用ながらも日々を全力で生きている、熱き魂を持った者が歌うからこそ心に響くんですよ。
サビメロの迫力も抜群、「♪風前の灯火ならガソリンを注いでやる」は傑作フレーズ。
2000年代のアルバム作品ではこれぐらいの熱量を持った曲が当たり前のように多く聴けたのに。

年齢を重ねるにつれて徐々に大人の作風になっていくのはよくあることで、
これでも他と比べるとイナ戦は歌詞とボーカルは十分頑張っている方なのだが、
それでもかつての豪快さや派手さが無くなってきているように感じてしまうのは、
編曲のせいなのか何なのか・・・
「♪大人しいとは書くけど そんなの大人じゃないざんす~!」(Ban&An~バカ万歳アホ万歳~)
と歌ってた頃が懐かしくなる。まぁたとえこの先どんな作風に変化したとしても
このバンドは一生聴き続けると決めているので、信じて期待するだけですけどね。







2016年10月27日木曜日

[CDレビュー]  GANG PARADE(ex.POP)「P.O.P」


POP「 P.O.P」
(2015/8/4)

1. Plastic 2 mercy
2. pretty pretty good
3. fly away
4. who am I? 
5. UNIT
6. NEON
7. Lonely lonely lonely 
8. 3rd FLOOR BOYFRIEND 
9. Daydream 
10. Letter
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)

 


GANG PARADE(リリース当初のグループ名は「POP」)の1stアルバム。
元BiSのカミヤサキさんを中心に結成された4人組ユニットの作品。

今作はBiS時代同様に松隈ケンタさんによるプロデュース作品でありながら、
楽曲はデジタルポップ・EDM系の曲が中心となっているのはBiSとの大きな違い。
だが前半の1~5曲目の完成度はなかなかのもの。
その中でもリードトラックである2曲目「pretty pretty good」は
近年の数多くのアイドルグループの楽曲の中でも屈指の傑作なのでは。
EDMとバンドサウンドの高度な融合により作り出された、浮遊感漂う幻想的な曲世界。
その中でメインボーカルをとるカミヤサキさんの、哀愁と情感たっぷりの歌声が
楽曲により深みを加え、より色鮮やかなものにしている。
この歌唱にはとにもかくにも驚かされた。いつからこんなに歌上手くなったんだ!?
BiSの頃はそもそも上手いメンバー自体がいないというイメージだったのに。

5曲目「UNIT」も今作の中ではバンドっぽさを感じられる曲。
ドラムのスパイスがデジタルサウンドの中にうまく溶け込んでいて独特の旨みを出している。
しかし前半と比べて後半の6~10曲目は耳に残るメロディが少なかったのが惜しい。
印象に残ったのは8曲目の「♪三階の彼氏」ぐらいか?
歌詞のシュールさはBiS時代を引き継いでいて良い感じなのだが・・・

初期のm.o.v.e同様に、夜の高速道路にてカーステレオで流したくなる作品でした。
11月8日には2ndアルバム「Barely Last」のリリースも決定、
次作以降もデジタルサウンドを中心にしつつ2、5曲目のような幅広いアプローチを見せてくれることを期待。



サイケデリックな宙吊りPV、これぞ型破りな芸術的映像作品。