恒例企画、サブコンにより選ばれた月間私的名曲ベスト10を紹介いたします。 この月もまた、イントロのエレキギターを聴いただけで関西出身若手バンドじゃなかろうかと そう思ってYouTubeの自己紹介欄を見てみたら本当に関西出身だったというのが アルバム部門だけで2~3組いました。そんな中で、バンド名からして 北海道か東北出身っぽい名前だけど実は関西出身なバンドを思いっきり上位に・・・ それはさておき2017年6月度は久しぶりにハイレベルなマイベスト10になった気がします。 5位の曲でも先月以前なら1位候補になってたでしょうからね。ではいってみましょう。 第10位 岡崎体育「感情のピクセル」 [公式PV] 盆地テクノはどこへいったんだとばかりに疾走感のあるロックサウンドで カッコいい曲だなと思いきや、サビでどうぶつさんたちが大集合してしまった。 相変わらずネタ要員にも程があるな! と最初は思ったが、この曲の歌詞のメッセージを よく読んでみると、これは音楽フェスでロックバンドがワイワイと大集合、 さらにはバンドざまぁみろなどと歌ってる盆地テクノ歌手などもフェスにやってきて みんなでたのしく盛り上がってるその一方で、バンドの中でも「♪カテゴライズの壁」で Cyntiaみたいなハードロック・メタル系のガールズバンドや、 さらにはヴィジュアル系のバンドなど、フェスに出たくてもなかなか出してもらえない バンド勢もいるという・・「♪ワニさんもなかまにいれてあげて」というのは そういったバンドなども音楽フェスに入れてあげてと歌ってくれている曲なのでは・・・ そんな独自の解釈をしてしまった。本当の意味がそうなのかは分からないけど。 第9位 究極人形「絶叫戦争」 [公式PV] 名古屋発アイドルグループで昨年のでらロックフェスや今年のGOLD RUSHなどでも (レポはこちら)生で聴いて一緒に盛り上がった曲が、ついにリリースというだけで嬉しい。 開始20秒のイントロのシャウトの時点でもはや興奮の最高潮。 女性ボーカル曲にしては低音なサビメロもこれはこれで個性として有りかな? 第8位 佐々木李子 「Recollections」 [公式PV] 声楽科出身声優歌手。イントロからしてLiSAさんの影響を受けてそうなのはさておき 歌手歴1年そこらとは思えないぐらいに歌上手過ぎで驚かされた。 このキレキレな歌いっぷりは一流ガールズロック歌手そのもの。 第7位 THE FOREVER YOUNG「さらば友よ」 [公式PV] バラード曲でも魂のこもった歌声を聴かせてくれるバンドだ。 声質がガツンと骨太なのがまたシビれる。熱闘甲子園のエンディングでこんな曲を流して欲しい。 こういうボーカル擁するバンドがなぜ絶滅危惧種となってしまったのか。なので当ブログで保護しないと。 第6位 沼倉愛美「My LIVE」 [公式PV] インストアライブのレポはこちら。 1stアルバムのオリジナル曲の中では数少ない90年代風ガールズロック路線、 歌唱の魅力もさることながら、自作の歌詞がぬーさんワールド全開で 気持ちが伝わってくる。「♪あなたの選択は概ね正解です。」って言い切れるのがスゴい。 第5位 BiSH「GiANT KiLLERS」 [公式PV] 楽器を持たないパンクバンドが歌う、ジャイアントキリングを目指せという決意表明。 「プロミスザスター」のような路線も良いけどやっぱりこういう曲こそが真骨頂。 サビのウォーウォーというまるでJAM Projectみたいなコーラスからして 迫力抜群で勇気づけられる。「♪欲しがりません 後は戦え」はなるほどなと。 変に欲を出したら空回りすることもあるし、これまで積み重ねてきたものを最大限に発揮するには 平常心でやるのが一番だというのも確かに一理あると思う。 第4位 FROZEN CAKE BAR「ゲシュタルト」 [公式PV] ここ最近の曲はハイカラよりもPassCodeに近いんじゃないかと思うのはさておき ラウド+EDM+ざべすちゃんの可愛い歌声のハーモニーは 相変わらずダンサブルかつ熱狂的で、ライブでも最高に盛り上がる曲。 第3位 Do As Infinity「Alive」 [公式PV] レビューはこちら。先月の月間マイベスト10の直後にして真っ先に書いてますからね。 第2位 スノーマン「in pairs」 [公式PV] 透明感のある女性ボーカルと、滑らかで心地よいバンドサウンドが 大空に向かってどこまでも広がっていくかのよう。「♪さあ飛ぼう」というセリフがまた印象的。 関西若手バンドといえば似たような速弾き系ギターロックバンドばかりが目立つ中で 他とは違う確かな個性と魅力を確立したバンドが、 それも当ブログ管理人の地元である奈良から出てきてくれたことを嬉しく思う。 2017年3月度サブコングランプリ曲の「新しい私になれ」を聴いた時に この先もっとハマる曲を作ってくれるのではと予感したが、本当にそうなりましたよ。 第1位 PREDIANNA「STAND UP」 [公式PV] 「♪きっと解ってた 劣等感ってさ」 「♪負けて終われない そうでしょ Stand up Buddy」 こんなん自分の人生そのものな曲ですよ。何かと劣等感を持って生きてきた、 だがそんな弱さをも跳ね返してやるんだと言わんばかりのパワーがこの曲には詰まってる。 こういう音楽に今までずっと励まされて生きてきた・・・ バッキバキのデジロックサウンドに間奏ではスクラッチ音なども交えた 編曲がまたカッコ良過ぎ。こんなアレンジの曲ってFMラジオなどでは まず流れなさそうな曲だし、サブコンでもどうせ孤立票になるんだろうけど、 今月の1位はこれしか考えられなかったですよ。 (今月の次点) ・elfin'「Luna†Requiem~月虹の宴~」 [公式PV] 全日本美声女コンテストから飛び出した3人組ユニット。 声優アイドルユニットの曲らしい芸術的シンフォニックロックナンバーで 綺麗な声質がより一層引き立っている。フルPVがあればもっと上に入れてたかも。 ・GARNiDELiA「SPEED STAR」 [公式PV] タイトルからして夜の高速道路のカーステレオで流したくような アニソン系デジタルチューン。当初はこの曲が上位候補だったのだが・・・ この月はそれだけレベルが高かった。 ・Juliet「白い三日月」 [公式PV] 2000年代後半に流行した着うた系R&B歌手の代表格。 この系統の歌手の曲は音が軽くて歌詞の中身も薄いというイメージを持っていたが 今回の曲はバンドサウンドでしっかりと聴かせてくれる楽曲で 歌詞の方もまずまず、何よりツインボーカルのハーモニーが綺麗で、 いつの間にこんなに化けたんだ!?とビックリさせられた。今月のサプライズ枠。 ・TЯicKY「バナナの皮を捨てるな」 [公式PV] こんなん笑うしかないだろ。自分もバナナはよく食べるからバナナの皮って 確かに外で食べた時は処理に困る時があるけど、さすがにポイ捨てはしないぞ。 てかこの曲を歌ってるボーカルが一昔前の狩野英孝に見えてしまったのは自分だけか? 楽曲的にも50TAの曲だと紹介されても全然違和感ないし。 ネタ要員枠で岡崎体育との比較になってしまったがこちらも10位以内に入れたかった。
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2017年7月30日日曜日
[私的名曲ランキング] 2017年6月度 マイベスト10
2017年7月29日土曜日
[日記] THEカラオケ★バトル ルーキーズカップの感想
7月26日にテレ東系列で放送された「THEカラオケ★バトル」に、CyntiaのSAKIさんと、 元LIGHT BRINGERで現在はFuki communeなどで活躍中のFukiさんが出演するということで 録画して見ることにしました。この番組を見たことは今までほとんど無かったのですが 初めてゴールデンタイムでこの2人が歌うならば見るしかない。 ガールズロック好きにとってはまさにゴールデンでの夢の共演ですからね。 まずトップバッターでFukiさんが登場、紹介VTRにてLIGHT BRINGERの曲のPVが流れたり メタル系アニソンシンガー転向後の曲が紹介された時点から、もはや感動モノでしたよ。 ついに日の目を見たのかと・・・欲をいえばついでにDOLL$BOXXのPVも流してくれたら良かったのに。 予選では大黒摩季さんの「あなただけ見つめてる」を熱唱、そりゃ98点台で1位通過する。圧倒的過ぎる。 さらにSAKIさんの紹介VTRでは、SHOW-YAの寺田恵子姐さんからの応援メッセージに加えて NAONのYAONのライブ映像が流れたという時点でこちらも感激しましたよ。 やっぱりNAONのYAONはもっとメジャーな存在になって欲しい。日本一のガールズロックフェスなのだから。 だがCyntiaの曲が放送で流れなかったのは残念だった。ちゃんとこのように流して下さいよ。 予選ではSHOW-YAの「限界LOVERS」で98点超え、堂々の決勝進出。 SAKIさんのキャラの方はあんな独特だと紹介されるほどのものだったか?と思ったが、 昨年のNAONでYAONでは寺田姐さんに抱きついて「あーー!近い!近い!好きーー!」 といったブッ飛び発言とかもしてたから確かにそう言われても仕方ないか(当時のレポはこちら) てかSAKIさんのキャラレベルで強烈キャラなどと紹介されるのならば、 BAND-MAIDの小鳩ミクちゃんが万が一出てしまったらどうなるんだ?放送事故扱いか? それ以外の出演者では、おがさわらあいさんの出演にビックリしましたね。 元つきよみ、歌姫系が好きならば覚えている人もいるはずの2人組ユニットでデビューして 現在はフォーク系シンガーに転向。「サクラ知れず」が良かったのは今でも鮮明に覚えている。 この曲は2015年1月度のサブコンでも上位投票したのに、合計16.1ポイントとりながら サブコンランキングの20位以内に入れなかったというのは史上最多点数での20位圏外では・・・ 予選では井上陽水さんの「傘が無い」を歌い、結果は96点台。もっと点数伸びるかと思ったのに。 あと11歳シンガーのAIKAさんも良かったのに96点台だったのはなんでだと思った。 C;ONって初めて知りましたね。試聴してみたらえらく大人っぽい曲を歌っていてこれまた意外。 そして決勝の結果は、見事にSAKIさんが優勝! おめでとう! 優勝候補だとは思ってたけど本当にやってくれるとは。 Fukiさんも大活躍を見せてくれたし、この番組をきっかけに、 今のガールズロック&ガールズメタル歌手はスゴい歌手揃いなんだということが 少しでも多くの人達に知られればいいなと思う。 インディーズ時代からライブハウスで見てきた歌手が、ゴールデンの番組で歌うというだけで 感慨深いものがある。以前にはG∀LMETのみっき~さんがクイズスター名鑑のデスメタルチャンスで 歌った時などもそう感じたが・・・こうなったら次は、 Gacharic Spinもゴールデンタイムの何らかの番組に呼ばれないものだろうかと思えてくる。 メガシャキのCMならばゴールデンでも流れてたが、やっぱり番組本編に出て欲しい! もしもカラオケバトルに出るならばオレオ様に出て欲しいところかな?インパクトを残すためには キャラも大事だというのはSAKIさんが先に証明してくれましたし(笑)
2017年7月28日金曜日
[CDレビュー] 水樹奈々「TESTAMENT」
水樹奈々「 TESTAMENT TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」オープニングテーマ」 (2017/7/19) 1. TESTAMENT 2. ACROSS 3. ファンタズム 水樹奈々の通算36枚目のニューシングル。 表題曲「TESTAMENT」は戦姫絶唱シンフォギアAXZという Elements GardenのプロモーションビデオみたいなアニメのOP曲。 「♪飛び立て 声を翳して」という高らかな歌声はまさに開幕宣言、 直後に「7、6、5、4、3、2、1」とカウントダウンが始まり、 そしてゼロになった瞬間から始まる圧倒的な盛り上がり。この開始30秒の時点から 最高にドラマチックなヒーロー&ヒロイン降臨系アッパーチューン。 キーボードもオーケストラも次々にジャンジャンと鳴り響くのが圧巻、 曲後半の間奏のストリングスにギターソロが絡むところなどもシンフォニックメタルみたいで 感動的としか言いようがない。アニソン系の曲の中でもエレガ曲は別格だなとあらためて実感。 2曲目「ACROSS」はスマホゲーム「テイルズ オブ アスタリア 追憶の楽園」の テーマソング。歌謡曲テイストのミドルチューンにのせて歌われる 「♪大地を走り抜ける」「♪闇を切り裂いてゆける」といった 鉄板のアニソン風歌詞。スケール感あってこちらもまた素晴らしい。 3曲目「ファンタズム」はイントロから速弾きピアノとセリフの語りが入る これまでの楽曲の中でも相当異色な曲。ピアノのメロディがジャズっぽくて どこか洒落た雰囲気なのが・・・こういうのはやっぱり自分の好みと違うような。 それでも奈々様の歌唱の魅力があるから聴ける曲。てかファンタズムといったら 榊原ゆいさんのバンドしか思い浮かばないのだがそちらはどうなったんだ(参照) 同時リリースのシングル「Destiny's Prelude」と合わせると 一気に計6曲も新曲が聴けたのは嬉しい限り。ミニアルバムと同等の満足度。 アニソン系アーティストのトップランナーとしてまだまだ健在な姿をみせてくれて良かったです。
2017年7月26日水曜日
[CDレビュー] 水樹奈々「Destiny's Prelude」
水樹奈々「 Destiny’s Prelude 劇場版アニメ「魔法少女リリカルなのはReflection」主題歌」 (2017/7/19) 1. Destiny's Prelude 2. Invisible Heat 3. Poison Lily 水樹奈々の通算35枚目のニューシングル。 表題曲「Destiny's Prelude」は「魔法少女リリカルなのはReflection」の主題歌。 これまで通りの王道路線の歌謡曲風ミドルチューンでありながらも エモーショナルな歌唱と、ピアノとストリングスを中心とした 芸術性の高いサウンド構成が、今作もまた美麗だと感じさせられる。 これからもこういう曲を歌い続けて欲しいと願うばかり。マンネリとは思わないっすよ。 そして2曲目「Invisible Heat」は魔法少女リリカルなのは挿入歌で これぞアニソンJ-POPの醍醐味とでも称したくなるような 輝かしいアッパーチューン。シンセのキラキラ感満載のバンドサウンドと 夢や希望を感じさせられる奈々様の力強い歌唱、これは本当に魔法がかかっているのかと 思ってしまうほど感動的。表題曲との両A面扱いでも全然良かった。 3曲目「Poison Lily」は感覚ピエロの横山直弘さん作曲のロックナンバー。 以前にはLiSAさんに「Psychedelic Drive」を提供したこともあるお方で 感覚ピエロといえばいかにも今風のチャカチャカ系ギターロックを奏でる 関西若手バンドの典型というイメージ。今回の曲もダンサブルなリズムに バンドの面影は感じさせつつも、それでもLiSAさんへの提供曲と比べると こちらはギターばかりでなくシンセなどもうまく組み合わせたサウンドとなっているので ポップかつ爽快感ある。編曲がElements Gardenの藤永龍太郎さんだったというのが やっぱり大きい。奈々様の歌いっぷりの良さも相変わらずで 素直に聴いていて気持ちいいガールズロックとなった。3人のコラボ効果。 (次作へ続く)
2017年7月22日土曜日
[CDレビュー] 田村直美「Santih Santih Santih」
田村直美「 Santih Santih Santih」 (2016/9/21) 1. The future starts today 2. Against 3. Bhaja Mana 4. Stand and fight!! 5. Starting point 6. Gravity 7. NUDE 8. Santih Santih Santih 9. Fireworks 10. Wonderland お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10) 田村直美の通算10枚目のオリジナルアルバム。 新曲のリリースは2012年のアニメタイアップコレクション&カバーアルバム 「リスペクト フォー アニソン」(レビューはこちら)以来約5年ぶり、 さらに完全オリジナルのアルバム作品は2008年にリリースされた 「Rockfield willow」以来約8年ぶりというからまさに待望の新作。 5年前の時点では本格的にアニソン系アーティスト路線に転向するのかと思いきや 今作は全曲タイアップ無し。これはむしろ残念だと思う気持ちの方が強い。 なぜならこれほどまでの曲を多くの人に知られる機会が無いなんてもったいないと 思わずにはいられないような大傑作曲があっただけに・・・ まず1曲目「The future starts today」はブルージーな雰囲気漂う、 これぞ平成オールドロックとでも呼びたくなるような曲。 いかにも今風な若手バンドがやるギターロックよりもこういう曲の方が 好きだというとおっさん扱いされるのだろうか?ともあれ名曲には違いない。 2曲目「Against」は大冒険へと旅立つかのようなスケール感と開放感に満ちた アッパーチューンで、サビで突き抜けるハイトーンボイスも素晴らしい。 持ち前の高い歌唱力が存分に生きている。実年齢より30歳ぐらい若い曲に聴こえる。 3曲目「Bhaja Mana」は今年6月に開催されたGacharic Spinとの対バンで コラボ曲として披露された楽曲(当時のライブレポはこちら) ラテンテイストの加わったバンドサウンドにはゴージャスさを感じられる上に 「♪女に生まれた幸せ」などといった歌詞がこれまた90年代ガールズロックっぽくて 何だかとても懐かしくて笑ってしまいそうになった。 今の時代ならばこんな雰囲気の楽曲はベッド・インぐらいしか歌わなさそうだ。 そして5曲目「Starting point」、これは田村直美史上最高傑作ではないかとまで思った。 この記事の一番下にあるアルバムダイジェストの3分50秒地点から試聴した その瞬間から傑作を確信した。圧倒的にキャッチーなメロディに抜群の歌唱力、 とにかく豪快そのもので、それに加えて歌詞もカッコ良過ぎ。 「♪飛び越えるイメージは完成 わき上がれ歓声」なんてまるで ヒーローが降臨したかのようなアニソン系のロックみたいで、 むしろなぜこの曲にアニメタイアップが無いんだ!?とすら思ってしまった。 間奏のギターソロもこれまたメタリックで最高。こういう曲調の楽曲をもっと聴きたかった。 6曲目「Gravity」はまるで星空のような深遠さを感じるバラード曲。 音の数が少なめな分、楽器のメロディの一つ一つが聴けば聴くほどに響いてくる。 続く7~8曲目辺りは大人のロックといったところか?そしてラストナンバーとなった 10曲目「Wonderland」は「♪止まらない未来を目指して」と自身の代表曲 「ゆずれない願い」のサビをコーラスに加えてきたところが印象的。 今でもこんなに上手い歌を聴かせてくれていて、その上に多彩な楽曲を 自ら作り続けているというのだから、なぜもっと話題にならないのかと思う。 このアルバムの存在が幅広く知られていないことが残念でならない。そういう自分も Gacharic Spinとの対バンが無ければ今作を聴く機会は一生無かったかもしれない。 やっぱりGacharic Spinとその周辺のガールズロック(アイドル系のロック含む)を 追いかけ続けていれば間違いないと思ったのはさておき、決して過去の人なんかじゃない、 アラフィフガールズロック歌手となってもパワーはまだまだ健在、 昨年のNAONのYAONで共演を果たしたSHOW-YAのババアメタルにも余裕で対抗できるほどの 作品が聴けたのは嬉しかった。ライブでも「Starting point」が聴きたかったですよ。
2017年7月19日水曜日
[CDレビュー] THEイナズマ戦隊「LIVE GOES ON!」
THEイナズマ戦隊「 LIVE GOES ON !【初回限定盤】」 (2017/5/3) ディスク:1 1. 赤い命が燃えている [公式PV] 2. Let's go DO根性 3. ドレミファソング 4. あいせてますように 5. YAKINIKU ディスク:2 1. 応援歌 -20th anniversary ver.- 2. オマエ・がむしゃら・はい・ジャンプ -20th anniversary ver.- 3. 合言葉 ~シャララ~ 4. 各駅停車 -20th anniversary ver.- 5. ジタバタダンス 6. オマエだけを 7. 涙のファイター 8. 愛じゃないか -20th anniversary ver.- 9. 喜びの歌 10. Everything is gonna be alright お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) THEイナズマ戦隊の20周年企画アルバム。 CD2枚組のアルバム作品で、まずディスク1には新曲を計5曲収録。 「赤い命が燃えている」「Let's go DO根性」「YAKINIKU」 この曲名の数々を見ただけで笑ってしまった。これほどまでに気合いと情熱が満載の音楽を これしか無いんだとばかりにひたすらワンパターンに歌い続ける、 ネットの音楽通な人達を一切寄せ付けなさそうなバンドって他にどれ程いるのだろうか。 こういうバンドが大好き。そんな当ブログの需要って一体どこにあるのだろうか。 まず今作のリードトラックである1曲目「赤い命が燃えている」は 2000年代の名曲の数々を彷彿させるほどにサビメロがキャッチー。 そして何より歌詞が良い。「へこたれながらも一歩ずつ それぐらいが丁度いい あんまり上手くいってると 浮き足立つからね」これはただの脳筋野郎には描けないっすよ、 そりゃアイドルへの楽曲依頼も来るよなと思う。真摯な気持ちを込めて作られたのが伝わる。 2曲目「Let's go DO根性」はコーラスにアイドルネッサンスが参加、 手拍子なども交えたポップな曲調にのせて「♪根性 根性 DO根性」をサビで4回連呼、 その上にCメロで「♪K(ケー)O(オー)N(エヌ)J(ジェイ)O(オー)」 などとコールするものだから、どこまでど根性押しするつもりだ!と笑ってしまう。 まるでカツ丼を注文したらセットメニューで牛カルビ丼もついてきたかのような ボリューム満点の特盛りど根性にもうお腹いっぱいっす。余は満足じゃ。 4曲目「あいせてますように」はひた向きさ感じるミドルバラード曲。 「♪甲子園を目指してた いがぐり坊主」という歌詞はボーカルの丈ちゃんのかつての姿でもあり、 そんないがぐり坊主達こそがヒーローであり夢や希望を教えてくれたという歌詞が 現草野球プレイヤーの自分としては共感しまくりでヤバいっすよ。 そしてディスク1のラストとなる5曲目は「YAKINIKU」。野球選手といえば焼肉ですからね。 イナ戦の新たな鉄板ソングになりそうな曲。自分は鉄板ではなくホットプレートで焼きますが。 なお音楽ナタリーのインタビューでは坂本九さんの「SUKIYAKI」を意識した曲だと コメントしていたのがこれまた笑ってしまった(参照)世界に広がれ焼肉の輪。 ディスク2はライブの定番曲を中心としたベスト盤。 とはいっても代表曲の「応援歌」以外はPVが作られていない曲ばかりであり 今回は裏ベスト盤といっていいような選曲。 ます1曲目「応援歌」は今作において20th anniversary verとして再録、 初期の頃と変わらないほどの熱血っぷりが最高。キーは1つ下がってるけど。 そして2曲目「オマエ・がむしゃら・はい・ジャンプ」は 今年のCOMIN'KOBEでもみんなで一緒にジャンプで盛り上がったのが 記憶に新しい(当時のレポはこちら)これぞライブでこそ一層輝く曲。 3曲目「合言葉 ~シャララ~」はしくじり先生の挿入歌で毎回流れてるから 今回収録されたのか?と思ったのはさておきミドルバラード系の代表的名曲。 そして4曲目「各駅停車」5曲目「ジタバタダンス」は名実ともに最も勢いを感じられた 2000年代後半の曲で、この頃の曲には本当に元気づけられた。 カラオケでもどんだけ歌ったか。6~10曲目に収録された2010年代リリースの楽曲は やはり2000年代の傑作曲の数々と比べるとやや大人しめになった印象がある。 とはいっても30代後半のメンバーが揃うバンドの曲としてはまだまだ元気だといえる。 たとえ流行りじゃないと自ら宣言したような音楽であっても、 それを愚直なまでに20年間歌い続けてきた、そんな姿に多くの人が心を打たれた、 だからこそ今でもこうして音楽界で活躍できているというのが分かる作品。 豪快な歌いっぷりを聴かせてくれるバンドこそが最高だという 当ブログ管理人みたいな人がいるならば、まずはこのバンドの曲をおすすめしたいです。
2017年7月15日土曜日
[CDレビュー] Aldious「Unlimited Diffusion」
Aldious「 Unlimited Diffusion」 (2017/5/10) 1. Utopia [公式PV] 2. Lose Control 3. Without You [公式PV] 4. ジレンマ 5. 梅華 6. Alright 7. マリーゴールド 8. ノスタルジック (NEW MIX) 9. Reincarnation 10. Go away [公式PV] 11. IN THIS WORLD 12. fragile (ALBUM MIX) [公式PV] お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) Aldiousの通算6枚目のアルバム。今作はまずCDの帯の部分の 「熱いガールズ・ロックを聴きたいのなら"A"を聴け!」 というキャッチコピーからしてこれまで以上に開放的になったことを予感させられた。 そして今作のリードトラックである1曲目「Utopia」ではこれぞAldiousの 真骨頂と言いたくなるようなメロディックメタルを聴かせてくれる。 サビメロのキャッチーさは今作随一、そして何より 「♪太陽みたいに大きく 星空よりも輝く 本当はね そんな人にボクはなりたい」 こんなメッセージを1曲目から放つようになったことが感慨深かった。 ボーカル&作詞担当のRe:Noさんが新たに加入した直後の楽曲などは特に 「♪過去に傷を負った心は未だ癒されず」と歌うような ダークネスな曲が多かったイメージだったのに、今ではこんなこと歌うようになった、 やっぱり本当は太陽や空のように大きく輝きたいと思っていたんだ・・・ この歌詞の変化は自分と重ね合わせたくなるようなものがあった。 俺も太陽や大空のようにでっかくなりたい!ということで メタルを聴きながら筋トレすることにしましたよ。今はこういう音楽が大好きだ。 続く3曲目にはAldious史上最もポップな曲というキャッチコピーで 「♪イェイイェイイェイ」よりもキュートな「Without You」が何とも面白かった。 その一方で、透明感のある美声とハードロックサウンドの融合で 独自のミステリアスな魅力を放つ、4曲目「ジレンマ」5曲目「梅華」といった曲も健在。 そしてアルバム後半ではシングル曲となった「ノスタルジック」が 曲名通りに懐かしさ漂う歌謡曲テイストのロックナンバーで、 同じくシングル曲となった「fragile」はイントロのギターからして 泣きのギターと呼びたくなるような美メロバラードナンバーとこれまた多彩。 だがそれでもやっぱり後半の楽曲では11曲目「IN THIS WORLD」が イントロから一緒に思いっきりヘドバンしたくなるような高速メタルチューンで、 サビメロはもう終わりかって程にあっさりしてるけどそれもまた有りと思えるほど 楽器隊の演奏のメロディが最高。これこそがライブでガンガン盛り上がれそうな曲で、 ライブこそがAldiousの本領発揮の場だから行きたいと思える、屈指のお気に入り曲。 なお今年10月には奈良ネバーランドで通算2回目のライブ開催決定ということで 当然これには行く予定ですよ。本当にネバランに戻って来てくれるとは 正直思ってなかったですからね(前回のレポはこちら) 昨年はSUMMER SONIC 2016、LOUD PARK 16、VISUAL JAPAN SUMMIT 2016などの 大型音楽フェスに次々と出演、そんな近年の躍進が見て取れるかのように、 従来のガールズメタルバンドという枠には収まらないほどの 幅広い曲調で多面的な魅力を発揮したアルバムを作り上げてくれた。 今作を聴く限りでは、Aldiousは既に日本を代表するガールズバンドだと言っても 決して過言ではないと感じられる。足りないのは世間的知名度だけ。 同じく昨年は「YOUは何しに日本へ?」で海外のAldiousファンが 特集されたこともあっただけに、もっと日本国内でも高く評価されて欲しいんですけどね。
2017年7月11日火曜日
[CDレビュー] 岸田教団&THE明星ロケッツ「LIVE YOUR LIFE」
岸田教団&THE明星ロケッツ 「LIVE YOUR LIFE」(アーティスト盤) (2017/3/22) 1. 希望の歌 2. GATE ~それは暁のように~ [公式PV] 3. zero-sum game 4. GATE II ~世界を超えて~ [公式PV] 5. nameless survivor 6. 天鏡のアルデラミン [公式PV] 7. life logistics 8. EGOISTIC HERO 9. Ruler 10. Blood on the EDGE [公式PV] 11. vivid snow 12. LIVE MY LIFE [公式PV] お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) 岸田教団&THE明星ロケッツの3rdアルバム。近年では数多くの アニメ主題歌も手掛けている、同人音楽出身4人組女性Voバンドの作品。 2、4、6、10曲目とアニメOP曲としてヒットしたシングル曲が計4曲入っているが サウンド的にはアニソンだとは全く想像もつかないぐらい、 今作もまたロックバンドらしい硬派でカッコいいガールズロック系の曲がズラリと並ぶ。 ギター、ベース、ドラム以外の楽器の音などは入らない曲が大多数。 1曲目「希望の歌」は激ロック系バンドがやりそうな直線的なシンセが加わった曲で いきなり変化をつけてきたのは意外だったが、肝心のメロディが単調に感じてしまったし 唯一のバラード曲である「vivid snow」もメロディにもたつきがあったのを聴くと やっぱり王道ロック路線のシングル曲こそ魅力を最大級に発揮できてると感じられる。 以前からこのバンドは、LiSAさんに「Empty MERMAiD」を提供したことでおなじみの THE MUSMUSという女性Voバンドとキャラがかぶってると思ってしまう。 ボーカルの声質がそっくりなだけに。両方聴いている人はほとんどいなさそうだが。 「MARINE SNOW」みたいなミドルテンポ曲の傑作曲を岸田教団も作れたらもっと良くなるはず。 それでもラストを飾るアルバムタイトル曲「LIVE MY LIFE」の歌詞はとても良かった。 「♪どんな正解も正論もいらない 上等に生きる気はない」 「♪君が単純な感情で生きるなら 人生は結構悪くない」 これぞ人生の応援歌だ。さもこれが正論だとばかりに追いつめて叩くような 言葉の数々はもう聞きたくない、そんなことをずっと感じていただけに、 この歌詞には励まされた。たとえ上等かつ上流な人生でなくてもいいんですよ、 人には人それぞれの生き方があるのだから・・・ 前アルバムでも同じことを感じたが、アニソン系アーティストとしては楽曲が 多彩さに欠ける傾向があるので、むしろこのバンドの作風は邦楽ロックを中心に 聴いている人の方が高く評価しそう。歌詞からしてシリアスな曲ばかり、 同じく教団を名乗るグループでも宗教法人マラヤとは作風が大違いだなと思ってしまった。 岸田教団は「♪仏像でブツぞ~」とか絶対歌わなさそうだし。それでもせめてアルバム曲では もうちょい遊びの要素を加えたりしてもいいんじゃないかなと思ってしまう。 ライブではとても盛り上がることができそうなバンドだけに、 ぜひ一度生で見てみたいと思うのだがなかなか機会が無いのが惜しい・・・
2017年7月7日金曜日
2017年 上半期私的名曲&私的名盤アルバム
この時期の恒例記事ということで、遅くなりましたが作ってみました。 あくまで2017年の途中経過ということで、年末にはガラリとメンツが変わるかもしれませんが、 現時点での名曲ベスト20と名盤アルバムベスト10を発表いたします。 [上半期私的名曲] 1.沼倉愛美「Climber's High!」 [公式PV] 2.GANG PARADE「FOUL」 [公式PV] 3.鈴木このみ「Blow out」 [公式PV] 4.遠藤正明「エンジン」 [公式PV] 5.イヤホンズ「一件落着ゴ用心」 [公式PV] 6.COLOR COLOR CLOWN「華が如く」 [公式PV] 7.オメでたい頭でなにより「あられ雛DANCE!!」 [公式PV] 8.喜多村英梨「Revolution【re:i】」 [公式PV] 9.PASSPO☆「マイノリティ・ヒーロー」 10.遠藤正明「OYMGSG」 11.和島あみ「モノクロテリトリー」 12.ANIME GIRL「GLITTER EMOTION」 [公式PV] 13.デーモン閣下「てふのやうにまひ」 14.milktub「成るがまま騒ぐまま」 [公式PV] 15.FROZEN CAKE BAR「ゲシュタルト」 [公式PV] 16.LiSA「TODAY」 17.PASSPO☆「NASA! ~なんであいつ好きなんだ、嗚呼~」 18.オメでたい頭でなにより「ダルマさんは転ばないっ」 [公式PV] 19.魔法少女になり隊「ヒメサマスピリッツ」 [公式PV] 20.BiS「SOCiALiSM」 [公式PV] [上半期私的名盤アルバム] 1.PASSPO☆「Cinema Trip」 [レビュー] 2.和島あみ「I AM」 [レビュー] 3.LiSA「LiTTLE DEViL PARADE」 [レビュー] 4.BLUE ENCOUNT「THE END」 [レビュー] 5.COLOR COLOR CLOWN「COLOR CREATION」 [レビュー] 6.デーモン閣下「EXISTENCE」 7.鈴木このみ「lead」 [レビュー] 8.遠藤正明「V6遠神」 [レビュー] 9.喜多村英梨「Revolution【re:i】」 [レビュー] 10.BAND-MAID「Just Bring It」 [レビュー] このような結果となりました。名曲部門も名盤アルバム部門も曲を試聴してみれば分かる通り、 うるさい音楽ばかりで、周りと比べると肩身が狭いという気持ちでいっぱいです。 だがそれでもやっぱり一番大好きなのは90年代風のガールズロックなんだなということを、 名曲1位に挙げた沼倉愛美、名盤アルバム1位に挙げたPASSPO☆の曲を聴いてあらためて感じました。 アニソンとアイドルの無い音楽生活は考えられない。 なぜなら近年のバンド以上にメジャー感のあるガールズロックを歌っている歌手が多いから。 今年は昨年のこの時期とは対照的にアニソン系アーティストが大躍進となりましたが、 バンドではこの中だとANIME GIRLに最大級の期待を寄せたいと思います。 関西出身バンドといえばいかにも今風のチャカチャカ系ギターロックバンドばかりな印象で 長らくハマるバンドが現れなかったが、ついに現れてくれた。 前記事になぜLiSAさんみたいな音楽をやっている女性ボーカルバンドが 出てこないのだろうかということを書いたが、ついに出てきたかもしれない。 サビのダイナミックなメロディ最高、そしてボーカルの歌いっぷりも聴いていて気持ち良過ぎ! こちらの曲なんて開始20秒からモノが違う。ヘイ!の直後の間奏のメロディからして そんじょそこらの関西若手バンドとは全然違う。もちろんサビメロの良さも文句無し。 今年5月に名古屋で開催されたGOLD RUSHのガールズロックイベントをきっかけに 知ったバンドでしたが(記事はこちら)実はそれに加えてANIME GIRLの次に登場した、 RAIL(E)RUSH、Accidentally Encounterといったバンドも本当に良かった。 なんでこんな素晴らしい曲を歌う女性ボーカルバンド達が揃いも揃って 現状無名なのかが分からない。なぜこっちが推されずにあっちが推されるのか・・ みたいなことをどうしても思ってしまう。探せば良いバンドはもっともっといる。 以上、2017年上半期で最もハマったアーティストはANIME GIRLだということを宣言して 当記事を終わりたいと思います。こんな誰もついていけなさそうな文章を最後まで読んで頂き ありがとうございました。数少ないガールズロック系ブログだからということでご了承下さい・・
2017年7月6日木曜日
[CDレビュー] LiSA「LiTTLE DEViL PARADE」
LiSA「 LiTTLE DEViL PARADE(初回生産限定盤)」 (2017/5/24) 1. LiTTLE DEViL PARADE [公式PV] 2. Catch the Moment [公式PV] 3. LOSER ~希望と未来に無縁のカタルシス~ 4. the end of my world 5. JUMP!! 6. 狼とミサンガ 7. Rally Go Round [公式PV] 8. Empty MERMAiD [公式PV] 9. Peace Beat Beast 10. Blue Moon 11. Brave Freak Out [公式PV] 12. TODAY 13. そしてパレードは続く お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) LiSAの4thフルアルバム。前ミニアルバムからは約1年ぶりとなるリリース。 今作も1曲目「LiTTLE DEViL PARADE」から、まるで太陽のように明るい ガールズロックを聴かせてくれる。この歌いっぷりと歌詞のメッセージはまぶしいぐらい。 「♪掲げよシンボル 僕が僕らしくあるために」といったサビの歌詞には元気づけられる。決して梅宮辰夫のシンボルロック的な意味では無いってのは分かるとして、これはきっと応援団長のLiSAさんがシンボルマークの大きな旗を振って 聴いてる人たちの気持ちを盛り上げてくれているんだ。そんな絵が想像できた。 アルバムオリジナル曲ではまず4曲目「the end of my world」が エモロック全開でまさに期待通りの曲。「♪欲しいの「鋼のココロ」」 ここでキーが上がって力込める所なんてもう最高、こういう歌詞や歌いっぷり本当共感できる。 そしてシングル曲の7、8、11曲目などもご存知の通りの豪快な曲が並んでいる。 その中でも8曲目「Empty MERMAiD」はTHE MUSMUSのYOOKEYさん作曲、 当ブログの月間マイベスト10やライブレポでも何度か登場している女性Voバンドの メンバーが手掛けただけあってそりゃハマるって分かる、最強エモチューン。 ぶっちゃけ生歌はTHE MUSMUSのボーカルよりLiSAさんの方が上手いし声量ありますよね。 ただシングル曲だと2015年12月リリースの配信シングル曲「ID」は 収録されるだろうと思っていたのにされなかったのが残念。 やっぱりCD派なので名曲は盤面に残しておきたいんですよ。 そして今作における前アルバムとの最大の違いは、バラード曲が良かったこと。 10曲目「Blue Moon」はサビで一気に盛り上がる展開がお見事。 エレキギターと共にガツンと聴かせる、別れを歌ったロックバラード。 そして何より収穫だったのが12曲目の「TODAY」。この曲を聴いて真っ先に思ったことは、 まるでDo As Infinityみたいなバラードだなと。キーはLiSAさんの方が高いが。 アコギを加えたバンドサウンドと、美メロ全開のサビメロには 哀愁を感じさせつつも、それでも一歩ずつ前に歩いていこうと歌う姿が心に響く。 2015年リリースの前フルアルバム「Launcher」(レビューはこちら)が あまりにも圧倒的な傑作だっただけに、ここ1年ぐらいの楽曲を聴く限りでは それを超えることはもう無いんだろうなと思ってた所があったが、 いざフタを開けてみるといやいや今作も素晴らしかった。 陰湿さなんてどこにも感じられないし、おしゃれぶったりツンツンした感もない とことん元気印のガールズロック、これこそが王道かつ至高であると宣言したくなる。 むしろなぜ女性ボーカルのバンドでこういうのがもっと世に出てこないのだろうかと、 各地のロックフェスの出演女性メンバーを見る度に思ってしまう。 そりゃLiSAさんがロックフェスで人気を得られるのも当然だ。他にいないタイプなんだから。 もはやアニソン系アーティストであることは完全に忘れてしまいそうになる。 今の売れ線の女性Voロックアーティストの中ではやっぱりLiSAさんが一番だと 再確認できた作品。今年の年末こそは紅白歌合戦初出場を期待してますよ。
2017年7月3日月曜日
[CDレビュー] Do As Infinity「Alive / Iron Hornet」
Do As Infinity「 Alive / Iron Hornet」 (2017/6/28) 1. Alive 2. Iron Hornet 3. Alive (Instrumental) 4. Iron Hornet (Instrumental) 5. ハレルヤ! [Bonus Track] Do As Infinityの通算28枚目のニューシングル。 一般流通のオリジナル作品としては2015年2月のアルバム 「BRAND NEW DAYS」以来2年ぶりとなる、待ちに待った新作は サウンドプロデューサーに、アニメ・映画音楽などで近年大活躍中の 澤野弘之さんを迎えて制作された作品。こんな豪華コラボが実現したことに まず驚かされた。アニメタイアップ曲でも無いにもかかわらずというから尚更。 1曲目「Alive」を聴いた時点で、ミドルテンポ曲でここまで深遠な楽曲を 聴かせてくれるとはさすがだと感じた。戦乱で荒れ果てた世界の中で 希望を求めゆく姿を歌った詞は、これまでのDoAsの曲の中では 2004年リリースのシングル曲「楽園」を彷彿させるものもあったが アコギ、ピアノ、シンセなどの音を組み合わせて作られたハイレベルな編曲が 加わったことで、名実ともに新たな世界が切り開かれたと感じられた。 歌詞に英語詞が多いのも全世界を見渡してのメッセージと解釈できる。 「♪荒れ果てた大地に咲く花は 君だろうか 僕だろうか」 この曲こそが戦場に咲いた花と呼ぶにふさわしい名曲だ。 2曲目「Iron Hornet」は全英語詞の洋楽ロック風ミドルチューン。 1曲目以上に荒涼感が漂う曲で、こちらもまた深遠な世界観を感じられる。 CD盤のみにボーナストラックとして5曲目に収録の「ハレルヤ!」は 昨年7月にmu-moショップ&ライブ会場限定販売CDとしてリリースされた楽曲の 新たなバージョン。作詞が伴ちゃん、作曲&編曲が亮さんという完全オリジナル曲。 昨年リリースのCDではアコースティックアレンジだったのに対し 今作ではバンドサウンドで、アットホームな雰囲気の曲を届けてくれた。 1、2曲目とは対照的なまでにほのぼのとしていて思わず笑ってしまいそうになりましたよ。 昨年リリースの新曲がライブ会場等での限定販売となったのを知った時には 果たしてこの先全国流通でCDが出ることはあるのだろうかとまで心配になったが、 2017年に、こんな誰も予想できないような新たな形で復活を遂げてくれたことに あらためてDoAsのスゴさを感じた。無限の広がりはどこまで続くんだと・・・ 唯一寂しさを感じたのはクレジットに亀田誠治さんの名前がどこにも無かったことだが 今回は1回休みということで、次作以降ではまた顔を出してくれますよね?
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