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2017年7月19日水曜日

[CDレビュー]  THEイナズマ戦隊「LIVE GOES ON!」


THEイナズマ戦隊「 LIVE GOES ON !【初回限定盤】」
(2017/5/3)

ディスク:1 
1. 赤い命が燃えている  [公式PV]
2. Let's go DO根性
3. ドレミファソング
4. あいせてますように
5. YAKINIKU

ディスク:2 
1. 応援歌 -20th anniversary ver.-
2. オマエ・がむしゃら・はい・ジャンプ -20th anniversary ver.-
3. 合言葉 ~シャララ~
4. 各駅停車 -20th anniversary ver.-
5. ジタバタダンス
6. オマエだけを
7. 涙のファイター
8. 愛じゃないか -20th anniversary ver.-
9. 喜びの歌
10. Everything is gonna be alright
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




THEイナズマ戦隊の20周年企画アルバム。
CD2枚組のアルバム作品で、まずディスク1には新曲を計5曲収録。
「赤い命が燃えている」「Let's go DO根性」「YAKINIKU」
この曲名の数々を見ただけで笑ってしまった。これほどまでに気合いと情熱が満載の音楽を
これしか無いんだとばかりにひたすらワンパターンに歌い続ける、
ネットの音楽通な人達を一切寄せ付けなさそうなバンドって他にどれ程いるのだろうか。
こういうバンドが大好き。そんな当ブログの需要って一体どこにあるのだろうか。

まず今作のリードトラックである1曲目「赤い命が燃えている」は
2000年代の名曲の数々を彷彿させるほどにサビメロがキャッチー。
そして何より歌詞が良い。「へこたれながらも一歩ずつ それぐらいが丁度いい
あんまり上手くいってると 浮き足立つからね」これはただの脳筋野郎には描けないっすよ、
そりゃアイドルへの楽曲依頼も来るよなと思う。真摯な気持ちを込めて作られたのが伝わる。

2曲目「Let's go DO根性」はコーラスにアイドルネッサンスが参加、
手拍子なども交えたポップな曲調にのせて「♪根性 根性 DO根性」をサビで4回連呼、
その上にCメロで「♪K(ケー)O(オー)N(エヌ)J(ジェイ)O(オー)」
などとコールするものだから、どこまでど根性押しするつもりだ!と笑ってしまう。
まるでカツ丼を注文したらセットメニューで牛カルビ丼もついてきたかのような
ボリューム満点の特盛りど根性にもうお腹いっぱいっす。余は満足じゃ。

4曲目「あいせてますように」はひた向きさ感じるミドルバラード曲。
「♪甲子園を目指してた いがぐり坊主」という歌詞はボーカルの丈ちゃんのかつての姿でもあり、
そんないがぐり坊主達こそがヒーローであり夢や希望を教えてくれたという歌詞が
現草野球プレイヤーの自分としては共感しまくりでヤバいっすよ。
そしてディスク1のラストとなる5曲目は「YAKINIKU」。野球選手といえば焼肉ですからね。
イナ戦の新たな鉄板ソングになりそうな曲。自分は鉄板ではなくホットプレートで焼きますが。
なお音楽ナタリーのインタビューでは坂本九さんの「SUKIYAKI」を意識した曲だと
コメントしていたのがこれまた笑ってしまった(参照)世界に広がれ焼肉の輪。

ディスク2はライブの定番曲を中心としたベスト盤。
とはいっても代表曲の「応援歌」以外はPVが作られていない曲ばかりであり
今回は裏ベスト盤といっていいような選曲。
ます1曲目「応援歌」は今作において20th anniversary verとして再録、
初期の頃と変わらないほどの熱血っぷりが最高。キーは1つ下がってるけど。
そして2曲目「オマエ・がむしゃら・はい・ジャンプ」は
今年のCOMIN'KOBEでもみんなで一緒にジャンプで盛り上がったのが
記憶に新しい(当時のレポはこちら)これぞライブでこそ一層輝く曲。
3曲目「合言葉 ~シャララ~」はしくじり先生の挿入歌で毎回流れてるから
今回収録されたのか?と思ったのはさておきミドルバラード系の代表的名曲。
そして4曲目「各駅停車」5曲目「ジタバタダンス」は名実ともに最も勢いを感じられた
2000年代後半の曲で、この頃の曲には本当に元気づけられた。
カラオケでもどんだけ歌ったか。6~10曲目に収録された2010年代リリースの楽曲は
やはり2000年代の傑作曲の数々と比べるとやや大人しめになった印象がある。
とはいっても30代後半のメンバーが揃うバンドの曲としてはまだまだ元気だといえる。

たとえ流行りじゃないと自ら宣言したような音楽であっても、
それを愚直なまでに20年間歌い続けてきた、そんな姿に多くの人が心を打たれた、
だからこそ今でもこうして音楽界で活躍できているというのが分かる作品。
豪快な歌いっぷりを聴かせてくれるバンドこそが最高だという
当ブログ管理人みたいな人がいるならば、まずはこのバンドの曲をおすすめしたいです。







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