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2014年9月15日月曜日

[CDレビュー]  BLOOD STAIN CHILD「epsilon」


BLOOD STAIN CHILD「 ε(イプシロン)」
(2011/6/15)

1. SIRIUS Ⅵ
2. FOREVER FREE
3. STARGAZER
4. S.O.P.H.I.A
5. Unlimited Alchemist
6. ELECTRICITY
7. ETERNAL
8. MOON LIGHT WAVE
9. Dedicated To Violator
10. Merry-Go-Round
11. La+
12. SAI-KA-NO
13. Void dmn-str. remix
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




BLOOD STAIN CHILDの通算5枚目のアルバム。トランスメタルという、
他にやるバンドがほとんどいないと思われるジャンルの音楽を作っている、
2000年結成の6人組バンドの作品です。ちなみに彼らは結成して約1年の時点で、
プロレスラーの佐々木健介さんの入場曲を作ったことがあるそうです。
やっぱりプロレス関連の曲を歌うアーティストは好きなアーティストばかり!
そう思わせてくれる作品でした。(プロレス自体には詳しくないですが)

女性ボーカルのSOPHIAさん(当時)によるクリーンかつ神秘性を帯びた歌声と、
男性ボーカルの激しいシャウトによる、男女ツインボーカルという形は
他のHR/HM系バンドにもあるスタイルですが、サウンドにここまで電子音を多く
取り入れているのは、トランスメタルを名乗る彼らならでは。
歌詞は全英語詞、歌メロも洋楽テイストなことから海外進出も意識した作風だと感じました。
実際に海外のファンが多いというのもうなずけます。
1、5、11曲目のようなバキバキの疾走メタルサウンドは彼らの真骨頂でしょう。
しかし個人的には3曲目「STARGAZER」と6曲目「ELECTRICITY」にノックアウトされました。
トランス色の強いバンドサウンドが、聴いていて最高に踊れるしテンション上がる。
この2曲は、ロック路線の頃のm.o.v.eが好きな人にはたまらない曲なのでは。
「STARGAZER」を車の中にて大音量で流しながら夜の街を駆け抜けたい。これは名曲過ぎる!
さらに9曲目「Dedicated To Violator」では打ち込み主体のダンサブルな曲を入れたり、
10曲目「Merry-Go-Round」ではミディアムバラード曲も交えたりと、
アルバム後半には変化をつけてきているのが感じ取れるのも良い。
その後半部分にもキラーチューンがあればなお良かったところですが・・・

今作のリリース後は、メンバーチェンジが行われ女性ボーカルが交代し、
さらに、レコード会社はランティスに移籍するという思わぬ展開が。
そして2014年1月リリースの新曲「LAST STARDUST」にはゲームタイアップが付くことに。
というわけで、今年から彼らもアニソン系アーティストの仲間入りをすることとなりました!
個人的にはハードロック系のアニソンが好きな人にも受け入れられる作風だと感じるだけに、
なんなら同じレコード会社所属である妖精帝國と2マンライブをしてもいいと思うのですけどね。
ランティス祭りにも出れば良かったのに。
彼らもまた、メタル系にありがちな閉鎖的な活動ではとどまらず、出してもらえる所には
どんどん出ていけばいいと思います。良い音楽は少しでも多くの人に知られて欲しいです。







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