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2014年8月8日金曜日

[CDレビュー]  ウルフルズ「ONE MIND」


ウルフルズ「 ONE MIND (初回生産限定盤:ベストアルバム付き 復活だぜ!!盤/復活記念77,777枚限定)」
 (2014/5/21)

ディスク:1 
1. あーだこーだそーだ!
2. どうでもよすぎ
3. とまらへん
4. ヒーロー
5. ブヤカシャー!
6. らせんのファンタジー
7. あついのがすき
8. ど真ん中
9. きこえてくるのはいつもココロの声
10. わかるぜ!その気持ち
11. ジャンケン   
12. あついのがすき -reprise-
13. メイド イン ジャパン
ディスク:2 
1. ガッツだぜ!!
2. バンザイ ~好きでよかった~
3. 借金大王
4. 大阪ストラット
5. SUN SUN SUN ’95
6. それが答えだ!
7. かわいいひと
8. 笑えれば
9. ええねん
10. サムライソウル
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)




ウルフルズの通算12枚目のオリジナルアルバム。
活動休止期間を経て、約7年ぶりのリリースとなったアルバム作品です。

まず1曲目「あーだこーだそーだ!」を聴いた瞬間、
よくぞ帰ってきてくれた!と思いました。ミドルテンポ曲でここまで
奔放さとエネルギッシュさを感じられるのは、まさに彼らの曲ならでは。
そして今作のリードトラックである2曲目「どうでもよすぎ」は
メロディ自体は単調ながらも、荒削りかつ豪快に突き進んでいく感じが良い。
ボーカルのトータス松本さんの歌いっぷりが素晴らしいんですよね。
3曲目「とまらへん」はラブバラード曲。このタイトルからすると意外でした。
涙がとまらへんと歌う切ない曲ですが、こういう曲でもエネルギーを感じられるのが良い。
4曲目「ヒーロー」は歌詞が素晴らしい。子供の頃に憧れたヒーローとはかけ離れた
自分の姿を嘆きつつも、少しでもヒーローに近づきたいと歌う姿に共感できる。
5曲目「ブヤカシャー!」はバンドとしての一体感を感じる。「4人の力」という歌詞は
まさにウルフルズの4人を歌ったものだろうなと。サウンドは昭和のGSっぽい。
6曲目「らせんのファンタジー」は家族の絆を歌った曲。歌詞に暖かさを感じる。
7曲目「あついのがすき」は、配信限定でリリースされた曲が待望のCD化。
数年前にミズノのCMソングとして、野球少年が泥んこになってプレーする姿をバックに
「♪誰にも負けないぜ 負けるわけないぜ」と歌われてるのを見た瞬間から
間違いなくこれは名曲だと思ってました。フルで聴くと実はラブソングだったんですね。
メロディがこれまでの曲の中でも一番良い上に、らしさが存分に出ている。
この曲こそが今作のリードトラックで良かったのではと思いました。

前半から中盤までは良かったのですが、しかし後半の曲はどれも普通かなという印象で、
メロディが弱く感じる曲が多かったのが惜しいところ。
11曲目「ジャンケン」なども歌詞は特徴的で良いのに、サビメロが単調な気が。
ラスト曲「メイド イン ジャパン」は47都道府県が総登場する歌詞が面白い上に、
曲調にも勢いがあったので、この曲で終わってくれたのは良かったです。

以前から彼らの曲についてはシングル曲>アルバム曲という傾向が
はっきりしていた印象でしたが、今作を聴いて尚更そう感じました。
なぜなら、今作の初回限定盤には10曲入りのベストアルバムが付いてきたわけですが、
そのベスト曲(シングル曲)の数々はあらためて聴いても名曲過ぎて・・・
自分が中高生の頃によく聴き、カラオケでもよく歌っていた、
そんなバンドがついに復活してくれたことが嬉しく感じました。
これからもまた、名曲をたくさんリリースしてくれることを期待したいです。







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