LIGHT BRINGER「 Scenes of Infinity」 (2013/5/29) 1. Hyperion 2. Fallen Angel 3. if 4. 孔雀とカナリア 5. 人形が見た夢 6. Eau Rouge (インスト) 7. Hydrangea 8. Tales of Promise~天国に寄せるポエトリー~ 9. Infinite Fantasy 10. Venus お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) LIGHT BRINGERのメジャー2ndアルバム。 メンバーチェンジを経ての5人体制になってからは初のリリースとなる今作は、 前作以上にメタルの重厚感と壮大さに溢れた作品となりました。 しかしそれでいて歌メロのキャッチーさは今作においても健在。 ボーカルのFukiさんの歌唱力も相変わらず抜群で、Gacharic Spinと組んで去年12月に リリースしたDOLL$BOXXの作品よりも、今作の方がより歌声が楽曲に合っている。 声質的にもHR/HM系の曲を歌うのが一番だなとあらためて感じました。 1曲目「Hyperion」は曲が始まるなり「♪アーーーーー」という圧巻のシャウトが聴け、 楽器隊のハードな演奏も、ここまでやるかとばかりに炸裂する。 しかし個人的にはそれ以上に2曲目の「Fallen Angel」にハマった。 むしろこちらの方をPV付きのリードトラックにした方が良かったのではと思えてくる。 メロディが良いことに加えて、歌詞もラブソングとして素晴らしい。 「♪あの空へ帰りたいか その羽僕がもいでやる」と歌うサビは最高。 あの空へ羽ばたこうとか、さぁ一緒に飛び立とうなどと歌う数多くの名曲とは 全く真逆の発想で、地に墜ちるかのように愛に溺れゆく様を歌う姿はカッコいいの一言。 やっぱりFuki嬢の作詞センスは好きだなと! 中近東風の民族音楽の要素が入ったハードロック曲「孔雀とカナリア」、 約5分に渡って楽器隊のテクニカルな演奏のみが聴けるインスト曲「Eau Rouge」、 しっとりとした歌謡ロックっぽい雰囲気の「Hydrangea」などといった曲も良いです。 そしてラスト曲の「Venus」は今作の中でも一番明るい曲で、痛快かつパンキッシュ。 勢い余るかのように、曲終了後のメンバー同士のしゃべり声まで収録しており 音楽を全力で楽しんでいるのが伝わってくる曲でした。 今作はアルバム後半までひたすら重厚な曲が続くこともあり、 熱心なメタルファンは前作よりも今作の方をより評価するんだろうなというのは 想像がつきますが、その一方でアニソン的な雰囲気は前作よりは薄れた気がしました。 多彩な魅力という点では前作の方が上だったかなと。 それでもドラマチックな激しさと歌メロの良さが見事に両立したHR/HM作品なことに 変わりはないので、ぜひ多くの人にこのバンドの魅力が知れ渡って欲しいところ。 ロキノン系ではないHR/HM系のバンドが最近のバンド好きの皆さんから注目されることは 無いのが現状なのだろうか・・・ だとしたらもったいない限りです。
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2013年10月20日日曜日
[CDレビュー] LIGHT BRINGER「Scenes of Infinity」
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