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2012年10月17日水曜日

[CDレビュー]  Do As Infinity「Do As Infinity X」

Do As Infinity X (AL+DVD)」
(2012/10/10) 

1. ヨアケハチカイ  
2. 東京亜熱帯
3. Work!
4. 蓮華
5. mannequin
6. コペルニクス
7. Right now
8. 送電線
9. また明日も少しだけ頑張ろうとおもう
10. ROCK DAYZ  
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)




Do As Infinityの記念すべき10枚目のオリジナルアルバム。
今作ではまず、アルバムタイトルのしりとりが途切れるというまさかの展開。
前作が「TIME MACHINE」だったので今作は「E」から始まる
アルバムタイトルになるものとばかり思ってたのですが・・・
さらに曲数も10曲と少ない。10枚目だから曲数も10曲なのだろうか?
そして極め付けは、先行シングル一切無しで全曲オリジナル曲のアルバムを、
通算10枚目にしてリリースしてしまったということ。
まさに彼らにしては異例ずくめの作品となりました。

しかしふたを開けてみれば、1回聴いただけで、
聴く前の不安を全て吹き飛ばしてくれるかのような作品でした。
まずこのアルバムについて、今までの彼らのアルバムとは違う最大の特徴は、
全曲の作詞が川村サイコさん名義になったということ。
DoAs第4のメンバーといってもいい、川村サイコさんの中の人の一人は
エイベックスを辞めたと聞いたので、もう彼らの曲の作詞をすることは無いのかなと
思っていましたが、今回戻ってきてくれて本当に良かった。
心からそう思わされるぐらいに、今作は歌詞が素晴らし過ぎる。

まず最大の衝撃を受けた曲は、2曲目の「東京亜熱帯」。
地球温暖化による環境破壊が進み、ついには人が住めなくなってしまった
未来の東京の姿を、アッパーチューンにのせて鋭くカッコ良く歌いあげた曲。
彼らはかつて5thアルバムにて「科学の夜」という、
核により地球が滅びゆく姿を歌ったバラード曲を作ったこともありましたが、
今回はそれとはまた違った切り口で、歌の力により、
この曲のような未来になってはいけないのだとばかりに
地球を守ることの大事さを、世に訴えかけている。
まさに芸術的でありながらも、ポップで聴きやすくてそれでいてカッコいい。
今のJ-POP界にこんな曲を作れるアーティストは他にいるのだろうか。
「千鳥ヶ淵にカイマン」とかこんな超次元的な世界の曲を歌う人ってどれぐらいいるだろうか。

そしてそれに並ぶぐらいに心を動かされた曲は、8曲目の「送電線」。
母子家庭で育った娘が、母のもとを離れお嫁に行く姿を歌ったこの曲は、
歌声とメロディが極上に美しいバラード曲で、それに加えて歌詞が心に沁みる。
今のJ-POP界は、親に対して感謝するという内容を、文字通りに
「感謝してるぜ」などというストレートな言葉で歌った曲はたくさんあれど、
娘と母という2人の間の情景描写をうまく交えながら、
育ててくれた母への感謝の気持ちを、言葉にせずとも自然に伝える曲というのは少ない。
これこそがプロの術だと感じさせてくれるものがあるました。

さらに4曲目の、古来の和の要素を感じる美しい歌詞とメロディにのせて、
亡くなった人のことを思う「蓮華」も極上バラード曲。
そして6曲目の、かつて地動説を訴えた学者のように、
たとえ周りに理解されなくとも自分たちを信じて突き進めという熱い気持ちが、
同じく言葉にせずとも自然に伝わってくるロックナンバー「コペルニクス」は
まさに彼らの決意表明のような曲にも感じる、共に勇気づけられる曲です。

このような、壮大さを感じる芸術的な曲たちの一方で、
女子の気持ちを歌った可愛らしいバンドサウンド曲の「Work!」、
ミディアムテンポながらも独特の切なさを感じるラブソング「mannequin」、
優しい言葉に癒される「また明日も少しだけ頑張ろうとおもう」などといった
身近で親しみやすい世界を歌った曲たちが同時に入っているというのも、
ポップさを忘れないという彼らの姿勢が伝わってきて良い。
それらの曲もポップでありながらもしっかりと歌詞、楽曲が練られています。
そしてラストの「ROCK DAYZ」は、ライブで盛り上がること確実な爽快ロックチューン。
歌うことにかける彼らの思いが伝わってくる曲でもありました。

そして、先日結婚を表明した伴ちゃんの歌唱についても、
結婚後も歌い続けるというその言葉通りに、決意が伝わってくる立派な歌唱でした。
世の中には結婚を機に引退する女性歌手も多くいるだけに、
これからも歌い続けてくれることが嬉しく思いますし、頼もしさを感じさせてくれます。

最後に、この作品を総評するならば、
1回聴いた段階では何となくカッコ良いな、何となく綺麗な曲だなという感想でも、
2回3回と聴くうちに、その歌詞の持つ力が心に響いてきて、
これは深い、そしてすごいと思える曲がたくさん詰まったアルバム作品。
そんな今作で唯一残念に思ったことは、シングル曲が1曲も無いということ。
これだけもの名曲が、1曲たりともシングルという形にて世に知られる機会が
無かったということは、やっぱり惜し過ぎる。
せめて「送電線」ぐらいはシングルで出しても良かったのでは。
ともあれ、通算10枚目という記念にふさわしい傑作アルバムでした。
DoAsこそがNo.1アーティストだと約13年間ずっと信じて応援し続けてきた、
私のその目に間違いはなかった。そう思わせてくれた作品でした。



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