AIR SWELL「 Rimfire」 (2012/8/2) 1. Kick it Knock it !! 2. アンビヴァレンス 3. FAST LANE 4. Bite Me 5. Platinum 6. JAP POPPER 7. ツナガルキズナ 8. バッドボーイズ セレナーデ 9. 2012 to THE HEADERS (シークレットトラック) お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) 四国出身の3ピースロックバンド、AIR SWELLのインディーズ1stアルバム。 ここまでロックバンドらしいロックバンドは最近の音楽シーンにおいては 珍しいぐらい。反骨精神に溢れた曲が詰まった作品です。 特に2曲目の、ありきたりなラブソングばかりの音楽シーンに 綺麗事ばっか言うなとばかりに喝を入れる「アンビヴァレンス」は鮮烈。 さらに6曲目「JAP POPPER」は、これ以上に挑発的。 似たような着うた系R&Bの大量生産をするJ-POPシーンに対して、 ブラックのふりしてるだけ、この程度の曲ばかりでは外国から笑い者にされると訴え、 さらに安易なサンプリング曲に対しては 「10分かからんわい」「誰だって書ける」とブッタ斬る。 これはもう個人的には、よくぞ言ってくれた!と思いました。 欲を言えばもう1~2年ぐらい前にこれをリリースできていればもっと良かったですが。 彼らはまさに時代の反逆者。しかし歌唱カードに顔文字を使っているのは今風。 そしてこのように毒づいた内容の楽曲であっても、メロディが良いので、 爽快感やカッコ良さの方を全面に感じることができる。 ボーカルの歌唱についても抜群にカッコいいですが、かなり発音を崩して 歌っているので歌詞カードを見ないと何を言ってるのか分かりにくく、 日本語詞であっても英語に聞こえるという特徴もあります。 しかしそれもまた個性かなと。 1、4曲目のような全英語詞曲や、5曲目のようなラブソング、 さらに7曲目のように絆を歌った曲も作れるというのも良い。 ただむやみに叫ぶだけではない、確かな実力というものも感じさせてくれます。 そんな今作の、実質ラスト曲の「バッドボーイズセレナーデ」は、 これぞ本物のロックの力を感じる、最もメロディアスでありながらも 同時に最も熱いナンバーといっていい、ラストを飾るにふさわしい名曲。 この曲は2012年のロックシーンの中でも屈指の名曲なのではないかと思いました。 曲数が実質8曲と少なく、さらにアレンジもやや画一的な感がありますが、 それでもインディーズ1stアルバムとしては会心の作品。 将来的にはぜひメジャーシーンにて暴れまくってくれることを期待してます。
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2012年10月13日土曜日
[CDレビュー] AIR SWELL「Rimfire」
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