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2015年8月30日日曜日

[ライブレポ]  八食サマーフリーライブ 2015(Dizzy Sunfist、S.P.N POWER)

8月23日(日曜日)青森県八戸市、八食センター南側駐車場特設ステージで行われた
「八食サマーフリーライブ 2015」に行ってきました。

出演者は、
・Dizzy Sunfist
・S.M.N.
・FOUR GET ME A NOTS
・S.P.N POWER
・SECRET 7 LINE
・RADIOTS
・SUNSET BUS
・THE FOREVER YOUNG
・MEANING
・SABOTEN
・THE CHERRY COKE$
・ROTTENGRAFFTY
・UNLIMITS
・HEY-SMITH
・SiM
の計14組。(出演順。後から公式ツイッターにて確認いたしました)
なお当フェスは、全てのバンドを見てもらいたいという主催者の意向により
タイムテーブルは事前に発表されないという形になっており、
そのことから、名前が分からないまま見ることになったバンドも何組かいました。
前半は似たような感じのパンクバンドが多かったこともあり尚更区別がつきづらかったです・・・
よって今回は、特に印象に残ったバンドのみ感想を書いていくことにします。ご了承下さい。




・Dizzy Sunfist

大阪からやってきた女性ボーカルパンクバンド。歌詞は全英語詞の正統派パンク。
1曲1曲が短いこともあり、約30分弱の間で8~9曲ぐらいは演奏されました。
どれも疾走感満点の曲ばかりで、その勢いのままにMCではボーカルが「おは食!」
と叫んだり、興奮のあまりに「何言ってるか分からない」と自分で言ったり、
しまいにはこの八食サマーフリーライブを「日本の宝石箱や~!」と彦摩呂風に表現したりと、
終始ハイテンションな姿が印象的でした。トップバッターとしてこのフェスを存分に盛り上げてくれたと思います。




・S.P.N POWER

[セットリスト]
・明日の鍵
・防風林の向こうに
・1月の終わり (新曲)
・風が吹いている
・故郷よ
・街灯の下
・鳴かない空

地元青森を中心に活動する3人組インディーズバンド。今回最も楽しみにしてました。
まずはメンバー3人と同時に、バンド名が書かれた大きな旗を持った人も登場。
応援団長みたいでカッコいい。旗持ちがいるバンドというのは初めて見ました。

そして早速2013年リリースの2ndアルバム「この風の向こうに」(レビューはこちら)から
「明日の鍵」「防風林の向こうに」と立て続けに2曲を披露。期待通りのライブステージでした。
歌唱、演奏、そしてコーラスの迫力が、三位一体となって押し寄せてくる。
それに加えてここまで登場したバンドの中でもメロディがダントツに良いと、
あらためて実感。パンクロックを基調にしながらも、北日本情緒を感じるメロディだなと。

MCでは、まずはボーカル&ベースの高取宏樹さんが結成15年を振り返り始めました。
「15ともなれば思春期を迎える頃・・・何言ってるんだ」と自分で自分にツッコミを入れた後、
「年は30代になり、立ちも悪くなり・・・」 下ネタじゃないか(笑)
なお、ここまでバンド活動を続けていく中ではメンバーチェンジが何度もあったそうで、
「15年の間で、ドラムは10人以上替わった」「会場には元ドラムが6人来てます。
元カノは計7人・・いや7人もいないからそれより多い」 これには会場全体から笑いが。
意外としゃべりも面白い。硬派ながらもユーモアがある。
さらにその後には、北日本のバンド達の気持ちを背負ってここまでやってきたという、
この八食サマーライブに対する思いを語っていたのも印象的でした。
「北日本代表として2時間ぐらいライブしますか」本当にそれぐらいやって欲しいんですけどね!

続いては、今年の冬に父が亡くなったことがきっかけで作られた、
新曲「1月の終わり」が歌われました。冬の寒さにも耐え、強く生きてきた父親のことを
思う気持ちがこもった素晴らしい曲。ぜひ早くCD化して欲しいです。
その後は、父の遺言でもある戦争反対を歌った曲「風が吹いている」、
1stアルバムの収録曲「故郷よ」、弘前のスラム街で作った曲「街灯の下」を披露。
「街灯の下」では盛り上がりのあまり観客の白髪のおじいさんがダイブ。
これには驚き。結構ファン層が幅広いんですね。

そしていよいよラスト曲に。今年の夏の高校野球では、仙台育英が決勝まで進むも
またも東北勢が優勝まで届かなかったことが残念だと語った後、
「東北に光を」という気持ちを込めて、バラード曲「鳴かない空」が歌われました。
「♪ここまでかと土を拾い」という歌詞は甲子園の砂を集める球児たちを彷彿させますね。
これまでの曲の中でもサビのキーが最も高い曲を、たとえ声が枯れようが全力で歌う。
その姿には感動しました。思わず泣けてくるほどに。

計7曲、北の大地で生きる者たちの熱き魂がこもった素晴らしいライブステージでした。
当ブログとも相互リンクさせて頂き常々お世話になっている、
「報告書再提出」のTAIGA=DYNAMITEさんも今年の出演バンドの中で一番良かったと
絶賛するほどでございました。こんなバンドが地元にいるとはうらやましいです。
あらためて、このライブのために青森まで来た甲斐がありましたね。



(続く

2015年8月24日月曜日

[CDレビュー]  ゴールデンボンバー「ノーミュージック・ノーウエポン」


ゴールデンボンバー「 ノーミュージック・ノーウエポン [CD+DVD]」
(2015/6/17)

1. ブッコロ
2. SHINE
3. 欲望の歌
4. ローラの傷だらけ
5. 愛を止めないで ~I Love Me Don’t Stop~
6. 101回目の呪い
7. 片想いでいい
8. おはよ
9. Please!×3
10. 死 ん だ 妻 に 似 て い る
11. 好きだけじゃ足りなくて
12. 世界平和
13. さよなら、さよなら、さよなら
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)




ゴールデンボンバーの通算2枚目のオリジナルフルアルバム。
今や日本を代表するエンターテイメントバンドとして人気を確立しただけあって
CDアルバムの方にも面白さがたっぷり詰まっています。

まず1曲目「ブッコロ」は荘厳なシンフォニック系のインスト曲ながら、
歌詞カードの方には何やら歌詞のようなものが書かれている。
しかしモザイクがかかっているので何て書いてるのかは分からない。
おそらく放送できない内容なのでしょう。CD音源上ですら聴こえないように処理されているだけに。

2曲目「SHINE」は世の中に対する怒りをぶつけたラウドロックナンバー。
歌詞が切れ味抜群でカッコいい。しかしタイトルは「シャイン」と読むのではなく、
案の定ローマ字読みだった。メジャーレーベルだったらアウトでしょうね。

3曲目「欲望の歌」は摩天楼オペラあたりが歌いそうなシンフォニックメタル風の曲で
壮大かつ劇的な神曲・・かと思いきや、歌詞はボーカルの鬼龍院さんの個人的な悩みをぶつけた内容だった。
何やらモテないなどと言っているが傍から見ればいやそんなこと無いだろと、
ファッション非リア充なんじゃないのと思ってしまうのだが、
それでもユーモアに溢れていて今作の曲の中で最もハマった曲でした。

4曲目「ローラの傷だらけ」はシングル曲としておなじみのV系歌謡ロック。
間奏のラウド感とサビのクサメロがツボ。最後にオチをつけずにはいられない歌詞も面白い。


5曲目「愛を止めないで ~I Love Me Don’t Stop~」は華やかなデジロックナンバー。
イントロの電子音のメロディがたまらなくキャッチー。
6曲目「101回目の呪い」はシングル曲となったV系ロックチューン。
弦楽器やピアノのアレンジに幻想的な雰囲気を感じさせてくれる。

7曲目「片想いでいい」ではこれまでの曲と雰囲気が一転して真面目なピアノバラード曲に。
8曲目「おはよ」は無難なポップチューン。この2曲はあまり印象に残らなかったか。

9曲目「Please!×3」はポップかつ90年代っぽいサビが印象的なラブソング。
歌詞カードの伏せ字の部分「××××趣味があったって」はCD上でも軽く
音声処理がされていますが、おそらくスカト・・と言っている。
これほどまでにあなたが好きなんだという表れですね。

10曲目「死 ん だ 妻 に 似 て い る」は先行シングル曲となった
ど派手なディスコロックチューン。Aメロのお経風ラップや
サビの\ハァーどっこい/などという合いの手が聴いていて楽しい名曲です。


11曲目「好きだけじゃ足りなくて」は王道のV系歌謡ロック。
12曲目「世界平和」は、たとえ世界中が平和になったとしても君が泣いていたら
意味が無いと歌う、クサいラブソング。
90年代にはこういうトレンディドラマの主題歌のような曲は多かったですね。

13曲目「さよなら、さよなら、さよなら」はラストを締めくくるピアノバラード。
哀愁漂う曲をじっくりと聴かせてくれる。これは普段の彼らのイメージからすれば想像がつかない。
こんな歌も歌えるんだという意外な魅力を発揮した曲でした。

紅白歌合戦をはじめとした各種歌番組でのライブパフォーマンスの数々は
非常に面白かっただけに、たとえ曲をそれほど知らなかったとしても
ライブに行ってみたいと思えるバンドでしたが、
今回あらためて聴いてみると楽曲の方も確かな質の高さを感じられました。
前半はラウド系中心で、後半はポップな曲が中心というアルバム構成も
V系バンドのオールラウンドな魅力が発揮されていると言える。
それに加えてこの歌詞とライブパフォーマンスがあれば
人気者になるのは必然でしょう。若手バンドでここまで日本の音楽シーンを
華やかに盛り上げてくれる人たちは貴重。これからも活躍を楽しみにしたいです。



2015年8月22日土曜日

[日記]  いざ、東北へ

8月23日に青森県八戸市で行われる音楽フェス「八食サマーフリーライブ」に行ってきます。
3年越しの悲願です。昨年の山形に続き、今年は青森まで旅に行ってきます。

この旅最大の目的は、S.P.N POWERという青森在住のインディーズバンドのライブを見ることです。



サビを聴けば分かる。これほどまでに魂のこもった歌を聴かせてくれるバンドにはそう滅多にいない。
これははるばる青森まで行く価値がある。というより青森まで行かないと出会えない。
TSUTAYAの無料レンタルにて、関西の若手インディーズバンドの曲なども聴くことが
たまにあるのですが、こんなバンドには出会ったことがないです。



公式サイトの出演アーティスト紹介の一番下に載っている、
ボーカルの髙取宏樹さんのコメントがこれまたシビれさせてくれる。
センバツ高校野球の21世紀枠とかけた「20世紀枠」というキャッチコピーは印象的ですね。
なぜ今の時代こういう熱さ全開のバンドが減ったのか。
このことはまた別記事にでも書こうと思ってますが・・・ともあれ今回は、思いっきり盛り上がってきます!


2015年8月18日火曜日

[CDレビュー]  野水いおり「D.O.B.」


野水いおり「 D.O.B.(初回限定盤)(DVD付)」
(2015/7/29)

1. D.O.B.
2. 水底のremains
3. 球体関節人形の夜




野水いおりのニューシングル。まず表題曲「D.O.B.」は
アニメ「空戦魔導士候補生の教官」のOPテーマとしてオンエア中の曲で
スラップベースやキーボードなどを絡めた多彩なアレンジが光るロックナンバー。
タイトルは「DROPOUT BREAKERS」の略で、力強いメッセージがこめられた歌詞を
持ち前のキュートな歌声で歌い上げる姿には、これまで以上に楽曲との一体感があり
迫力を感じられた。「オールラウンドにベターよりも どっか特化していたい」
という歌詞は特に印象に残りますね。当ブログのことでもあるな。

2曲目「水底のremains」は自身作詞のミドルチューン。人魚姫をモチーフとした曲で、
歌謡曲テイスト漂うメロディから哀愁を感じられる。切迫感のある歌唱も心に響きます。

3曲目「球体関節人形の夜」は、作詞大槻ケンヂ、作曲橘高文彦という
筋肉少女帯の2人による提供曲。1stアルバム「Hat Trick」(レビューはこちら)
では筋少の90年代の名曲「小さな恋のメロディ」のカバー曲を歌ったのに続き、
今回ついにオリジナル曲の提供が実現。クレジットを見ずとも誰が作ったか分かるような
筋少ワールド炸裂の曲で、期待通りとしか言いようがない。
たとえ歌唱力が追い付いてない部分があろうが、この疾走メタルチューンに
必死についていかんとばかりに歌う姿には燃えるし萌える。
曲後半の「球体関節は私とあなたをつなぐほどの機能を持ち合わせていなかった、
でも・・踊ることはできる」などといった歌詞カードに書かれてないセリフを言う場面は
さすが声優なだけあって、その声の演技には思わず惹きこまれるものがある。
これぞコラボの魅力が大いに発揮された曲。最高です。

今作も「ロリータVロック」というコンセプトにふさわしい名作でした。
同じゴスロリ系歌姫では妖精帝國が本格メタル志向の作風にシフトしたのに対して、
野水いおりさんはポップ感を合わせ持ったロックナンバーを中心に歌っている。(3曲目は別として)
それだけに、この音楽性はアニソン系アーティストとしてもっと多くの人に評価されていいはず。
歌唱力という点で課題があるものの、それも1stアルバムの頃よりは確実に上達しているように思う。
次にリリースされるアルバムは更なる名盤アルバムとなることを期待したいです。







2015年8月15日土曜日

[私的名曲ランキング]  2015年6月度 マイベスト10

今月もサブコンにより作られた月間私的名曲ベスト10を紹介したいと思います。

2015年6月度は第一次候補のこの30曲の中から果たしてどの曲がベスト10入りしたでしょうか?では早速いってみましょう。






第10位 MC GATA feat.ミッチーチェン「これが俺の生きGATA」 [公式PV]

山形弁ラッパーのデビュー作。歌詞がツッコミどころ満載だ。
日本のラップ系歌手は親への感謝を歌う人が多いのに対し、逆にスネかじると歌うとは・・・
やっぱり東北出身アーティストは面白いアーティストが多いなぁと思いながら、
PVを見てみたらなんとなんと、FROZEN CAKE BARの皆さんが出演してるじゃないか!
4分44秒地点でちゃんと名前も出ている。これには驚き。同じ山形出身なだけにつながりがあったんですね。





第9位 ベッド・イン「♂×♀×ポーカーゲーム」 [公式PV]

バブリーなディスコサウンドを引っ提げたセクシー系ユニット。
世代ではないけどノレる。かつてはこういう時代もあったのか・・・





第8位 OLDCODEX「Lantana」 [公式PV]

声優の鈴木達央さんがボーカルを務める2人組ユニット。
意外にも当ブログ初登場ですね。過去の曲だと「Rage on」が好きです。
今回の曲も、伸びやかなサビメロとパンチの効いた歌を聴かせてくれるロックナンバー。
軟弱ボーカルバンドが増えるこのご時世で、アニソン系アーティストの方が気合いのこもった歌声を聴かせてくれているという典型ですね。





第7位 Gacharic Spin「Don’t Let Me Down」 [公式PV]

シングルレビューはこちら。9月にはついにアルバムリリースということで楽しみ。





第6位 校庭カメラガール「Swallow Maze Paraguay」 [公式PV]

疾走感満点のエレクトロナンバー。3人組女性アイドルグループでありながら
ラップも全てメンバー自ら歌っているというのも面白い。
なんとなく初期のm.o.v.eの曲っぽい。夜の高速道路で聴きたいですね。





第5位 LACCO TOWER「非幸福論」 [公式PV]

結成13年でついにメジャーデビュー。メジャーに行っても哀愁疾走ロックチューンは
健在であらためて良かった。近日アルバムレビュー予定。





第4位 palet「Time to Change」 [公式PV]

PASSPO☆の妹分としてデビューした6人組アイドルグループ。
ピュアで透明感がある正統派アイドルポップで、聴いていて思わず心が洗われます。





第3位 奥井雅美「SYMBOLIC BRIDE~Rebellion of Valkyrie~」 [公式PV]

やはりモノが違いますね。聴いた瞬間からカッコ良くて素晴らしい。
歌詞に関してはここ数年のJAM Projectの曲以上に良いのではなかろうか。
自作でまだまだこれだけの名曲が作れるというんだからさすがです。





第2位 I-RabBits「ロンリークライマー」 [公式PV]

ポップ感のある曲を歌う女性Voエモバンド。また1組楽しみなバンドを知ってしまった。
8月30日に名古屋にてオズと対バンするようなので行きたい・・が行けるかどうか。





第1位 Aimer「Brave Shine」 [公式PV]

今月はエントリーリストの試聴1曲目にして1位がほぼ確定してしまった。その間わずか2分。
イントロのエモーショナルなギターの旋律を聴いた瞬間から一気に惹きこまれた。
バンドサウンドで聴かせるガツンと心に響くバラード曲、これは2008年の当ブログの
年間グランプリ曲であるステファニー「フレンズ」を彷彿させるものがあった。
(なお案の定どちらの曲もアニメタイアップだったりする)
ちょっぴりハスキーなこの歌声も魅力的。アルバムも近いうちに聴きたいところです。



2015年8月13日木曜日

[CDレビュー]  GANGLION「INFINITY」


GANGLION「 INFINITY」
(2014/9/5)

1. DISTANCE
2. 碧く揺れて
3. BLACK OUT
4. 幸福のセオリー
5. Dearness
6. ONE FEEL
お気に入り度:★★★★★ (5/10)




GANGLIONの3rdミニアルバム。
2010年に結成された4人組ガールズエモーショナルロックバンドの作品です。

今作はまず1曲目「DISTANCE」がいきなりの傑作。
エモーショナルでありながらもどこか神秘的な雰囲気が漂う曲で、
何とも繊細で危うい魅力がある。ボーカルのoniさん透き通った歌声が、
楽曲をより一層美しいものにしている。さすがリードトラックなだけある。

続く2曲目「碧く揺れて」では疾走感を増したV系風ロックを聴かせてくれる。
3曲目「BLACK OUT」はラウド系のサウンドと美しいハイトーンボイスの組み合わせが良い。
その一方で後半の楽曲については、バラード系の「Dearness」やパンクチューンの
「ONE FEEL」などで歌メロのキャッチーさが足りないような気がしたのが惜しいところ。

ミニアルバムということで収録曲は6曲と少なめながらも、
どの曲も編曲に緻密さを感じられたのは良かったです。様々なジャンルの音楽を
吸収する形で、彼女たちなりに進化していっているのが分かる作品でした。
音の作り、さらには外見からしても、女性ヴィジュアル系といってもいいようなバンドで、
ガールズメタル系バンドとの対バンの機会も多いだけに、次はライブを見てみたいところ。
先日のサカスプに出演を果たしたのは良かったですね。こういうバンドが一般のフェスに
呼ばれたことを知ると、思わず嬉しくなってしまいます。期待のガールズバンドはここにもいる!







2015年8月10日月曜日

[CDレビュー]  つばさFly「BLACK & WHITE」


つばさFly「 BLACK & WHITE 【限定盤】」
(2015/5/2)

1. Sing a Song
2. Unforgettable Days
3. BreakThrough
4. Song for you
5. Life is Beautiful
6. ナガレボシ
7. 君の夢をのせて
8. まだ好きなんです。
9. START IN MY DREAM
10. Loneliness
11. so 愛してる
12. BLACK&WHITE
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




つばさFlyのインディーズ1stアルバム。近年数多く世に登場しつつある
ロック系アイドルグループの中でも、とりわけ期待度の高い存在ではないかと
以前から感じていましたが、このアルバムを聴いてあらためてそれを実感しました。

このグループの楽曲で最も魅力的に感じられるのは、2、3、4、10曲目のような
哀愁漂うロックチューン。松隈ケンタさん率いる音楽クリエイターチーム、
SCRAMBLESの井口イチロウさんにより作られた曲はどれも素晴らしい。
かつてのBiSの曲のようなエモさも感じられる。その中でも、
アルバムのリードトラックである3曲目「BreakThrough」は今作一の名曲。
メンバーの鹿木香里さんが自ら手掛けた歌詞と、ピアノエモと称したサウンドに
ひときわ切なさを感じられる。それを必死に振り払うかのような疾走感にシビれる。
こんな形の名曲が、アイドルグループのアルバムで聴ける日が来るとは
一昔前までは考えられなかったでしょう。


その一方で今作には、アイドルらしい元気で明るい曲も数多く入っている。
1曲目「Sing a Song」は洋楽テイストのパンクチューンで、収録時間が約1分半と
短いながらも、オープニングナンバーとして盛り上がる曲となっている。
5曲目「Life is Beautiful」は歌詞通りのファイティングスピリッツを
感じられるロックナンバーで、ライブでの定番曲となるのも納得の名曲。

8曲目「まだ好きなんです。」はバンドサウンドで聴かせる甘酸っぱいラブソング。
終盤の大サビのメロディがこれまた良い。
9曲目「START IN MY DREAM」はAメロ部分のラップやセリフの掛け合いが印象的。
メンバー全員の歌唱の弾けっぷりは聴いている方も楽しいです。
しかしラストナンバーの12曲目「BLACK&WHITE」がアコースティック系の小曲だったのは
何とも意外。エンディングはしっとりと締めてきましたね。

インディーズの作品とは思えないほどの名作アイドルロックアルバムでした。
近いうちにメジャーデビューする可能性は非常に高いと思います。
ライブでは数多くのバンドと対バンするなどの実績も積み重ねてきているだけに、
おそらく来年あたりには、そのつばさを広げて名実ともに一気に飛躍するのでは!?



2015年8月6日木曜日

[CDレビュー]  筋肉少女帯「混ぜるな危険」


筋肉少女帯「 混ぜるな危険【初回限定盤】」
(2015/8/5)

1. 混ぜるな危険
2. イワンのばか (’14 Live Version) 
3. ムツオさん (’14 Live Version) 
4. 釈迦 (’14 Live Version) 




筋肉少女帯のニューシングル。表題曲「混ぜるな危険」は、
アニメ「うしおととら」のOP主題歌としてオンエア中のハードロックナンバー。
このタイトルセンスからして素晴らしい。出会うべきではなかった2人の関係を
洗剤の注意書きに例えるなどというのは、凡人には思い浮かばない発想でしょう。
歌詞はアニメを意識した内容でありながらも、それだけではとどまらないほどの
想像力をかきたてられる、スケール感の大きな作品となっている。
「ナンシーやシドヴィシャス」「ポニーとクライド」といった海外の有名人の名を
自然な形で歌詞に入れてしまうあたりにも筋少らしさが出ている。
オーケンの魂のこもった歌唱も相変わらずで、たまらなく情熱的な上に、
途中で語りが入ったり、鍵盤が登場したりなどといった編曲も相変わらずハイレベル。
アーティスティックな魅力が存分に詰まった曲でございます。

カップリング曲には、昨年末に行われたライブを計3曲収録。
「イワンのばか」や「釈迦」といった傑作曲は何度聴いても素晴らしいですが、
ライブ音源なだけあってお客さんに歌わせている部分なども多々あるため、
今作をきっかけにこれらの曲を知った人は、正規のスタジオ音源の方も
ぜひ聴くことをおすすめしたいです。

アニメタイアップがきっかけで久々にシングルという形でのリリースとなりましたが、
よくぞリリースしてくれた!と思えるほどの名曲でした。天才的としか言いようがない。
むしろこれまで筋肉少女帯名義でアニソンを歌う機会がほとんどなかったことの方が
意外に感じる。これまでの曲の歌詞からみても相性抜群なはずでしょうから・・・







2015年8月4日火曜日

[CDレビュー]  HERe:NE「Grimoire」


HERe:NE「 Grimoire」
(2013/6/29)

1. Re: (instrumental)
2. endless 29th moon
3. Zenesis
4. Sapphire -judgement game-
5. G'Z
6. 蝶よ、華よ。
7. SABATTH(Grimoire ver)
8. MIRROR
9. evade
10. GATE
11. 零~ZERO~
12. MEVIUS (instrumental)
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)




2013年にリリースされた、HERe:NE(ヘレーネ)の1stアルバム。
魔法の国(仙台)からやってきた3人組ガールズバンドの作品です。

当ブログのライブレポではすっかりおなじみの女性ヴィジュアル系バンド。
ぽっちゃり系ボーカルのオカンこと和鬼子さんが巨大しゃもじを振り回しながら歌い、
さらにMCではその達者なしゃべりで観客たちをドッカンドッカン笑わせてくれるという
イメージが強かっただけに、そんな中でいざこのアルバムを聴いてみると、
えらくシリアスかつ真面目な作風で逆にビックリしたというのが第一印象でした。

神秘的なインスト曲「Re:」から始まり、続く2曲目「endless 29th moon」では
地を這うような低音歌唱から始まるバラード曲を聴かせる。
歌詞もダークな内容で、こんな重い曲を歌うバンドだったのか!?と驚かされた。
しかし、続く3曲目「Zenesis」は荘厳な電子オルガンのイントロから始まる曲ながら
Aメロ手前に入ると重厚なギターサウンドを聴かせるアップテンポ曲となり、
ようやく盛り上がってくる。こういう曲を期待していました。

アルバム中盤の「Sapphire -judgement game-」「蝶よ、華よ。」「SABATTH」
などもラウド系のアッパーチューンで、シンセなどを絡めた曲展開の多さと
非日常的な世界観を持った歌詞の数々は、V系ロックの王道でいい感じ。
8曲目「MIRROR」は中盤まで重々しい雰囲気のラウドロックとデジタル系サウンドが
交互に絡み合ったかと思えば、終盤一気にダンサブルでノリノリな曲になるという
劇的展開を持った曲。ライブでも毎回のように盛り上がる曲でございます。

そして10曲目「GATE」は今作の曲の中でも最もハマりました。
これまではアップテンポながらもどこか影のある曲が多かった中で、
この曲の開放感は素晴らしい。歌詞からも希望を感じさせてくれる。

それだけに、ボーカルのオカンこと和鬼子さんの声が小さく聴こえるのが惜しい。
今作はこの曲に限らず全体的にボーカルが声量不足に感じてしまう。
しかしこれまでライブを見てきた中だと、オカンの歌唱は十分に上手いし声量もある。
ということは、今作はあえてボーカルよりもサウンドの方を全面に押し出すような
アレンジにしたのか、それとも今作リリース後の約1~2年の間でオカンの歌唱力が
一気に上達したのか、そのどっちかだと思いますが・・・

女性V系バンドとしての確かな個性を持った作品ながら、しかしそれでも、
HERe:NEの大いなる魅力はこのCD音源だけでは十分に伝わるものではないでしょう。
やはり彼女たちが本領を発揮するのはライブだと! あらためてそれを実感しました。
今年7月にリリース予定だった2ndアルバムは、オカンの体調不良などが原因で
完成が遅れてしまっているようですが、そちらの方も待ち遠しいです。
ライブで聴く限りでは、今作がリリースされた2013年当時よりは現在の方が確実に
実力が上がり、楽曲の幅も広がっている。それだけにより一層期待したいです。







2015年8月2日日曜日

アクセス解析 2015年7月分

ここ1~2ヶ月ほどのブログ検索ワードは、なぜかCDラベルについての検索が多い。
「藍井エイル d'azur cdラベル」
「藍井エイル 3thアルバム ラベル」
「cdラベルlisa launcher」
「cdラベル angela one way 画像」
「飛蘭cdラベル」
などなど・・・いったいなぜこんなにも増えたんだ?ということで、
さっそく今月も気になった検索ワードを発表していきましょう。




「旅うた10」
帰れま10みたいな検索ワードが出てきたよ。旅の名曲特集記事は作ろうと思いつつ
未だに作れてないんですよね。ということでとりあえず10曲。
・Do As Infinity「空想旅団」
・ザ・コブラツイスターズ「東西南北 日本の空」
・我那覇美奈「トラヴェリング・サンズ」
・中島みゆき「旅人のうた」
・東京エスムジカ「Standing On the Ground」
・爆風スランプ「旅人よ ~The Longest Journey~」
・中ノ森BAND「旅への扉」
・エレファントカシマシ「孤独な旅人」
・中川翔子「フライングヒューマノイド」
・清浦夏実「旅の途中」


「殴り込み艦隊dvdラベル」
調べてみたところ1960年に公開された映画らしいです(参照) 
艦これとは関係無いようで。こんな作品までラベルの検索需要があるのか?


「showbyrock 陰陽座」
それ徒然なる操り霧幻庵だ、SHOW BY ROCK!!に陰陽座は出てませんので・・・


「もみあげハンマーズ ステッカー」
忘れた頃に懐かしのもみあげハンマーズが出てきたよ、さすが伝説のバンドだ(参照)


「バクチク インドっぽい」
BUCK-TICKは月間マイベスト10で1度登場したことがありますが、インドっぽい曲って何かありました? 
そもそもインドの曲といったら筋肉少女帯の「日本印度化計画」しか思い浮かばない。


「坂本慎太郎 幻とのつきあい方 感想」
なぜこの検索ワードで当ブログに辿りつくんですかね・・・こちらで一瞬だけ名前は挙げたけど。


「ゆらゆら帝国 感想 レビュー」
なぜこの検索ワードで当ブログに(以下同文)


「山本投手」
 
こちらのツイッターの方で話題にしたその日に登場したワードですが、
しかしブログの方では阪神の山本投手について書いた記事は無かったはず。
なぜこの検索ワードで当ブログの方に辿りつくんですかね・・・これはマジで謎だ。


「中川翔子 ラーメン 元湯屋」
元湯屋とは山形のラーメン屋らしいですが、食べログにはレビューが1つも書かれて無い。こんな無名店にしょこたんが来たのか!?


「めたりっちぇ コピーしちゃおう」
ペースト! 頼むからブレイクして欲しい。既に別の意味ではブレイクしてるか。


「水樹 粉もん こんなもん」
先日の大阪ライブのMCでのダジャレをなぜわざわざ検索するんだ!(参照)
あんまり晒し上げると奈々様がかわいそうだ、なのでやめてやって下さい(と言いながら取り上げてる)



2015年8月1日土曜日

今年も開催! 「Electric Lady Loud 2015」のチケットを早速とってきました

これほどまでに、全出演者見てみたいと思える音楽フェスが他にあるのだろうか。



出演者
Gacharic Spin / exist✝trace / Mary's Blood / BRIDEAR / GANGLION / 
HERe:NE / 仮面女子 / 女子高戦隊のいぢゅ / FUNS NO BORDER / 
ザ・ヒーナキャット / つばさFly / nanoCUNE / CROSS VEIN / 
激情★めたりっちぇ / LAST MAY JAGUAR / CherryHearts (追加発表)


9月12日の16:00から名古屋で行われる、女性ボーカルのフェス「Electric Lady Loud」。
今年も3会場で同時開催です。ということで、この中で実際に見られるのは半分ぐらいだというのが残念に思えてくる。
今からでも、アニソンフェスのように1ステージのみの開催で、
12時ぐらいからライブ開始して全出演者を見られるように変更して欲しいぐらいだ・・・

とりあえず、まだ1度もライブを体験したことが無いアーティストから選ぶならば、
CROSS VEINとLAST MAY JAGUARは優先度が高いかなと。
さらには初期の頃から私のツイッターをフォローして頂いているFUNS NO BORDERも気になる。
HERe:NE、BRIDEAR、激情★めたりっちぇなど、もしもカミコベなどの他のフェスに
出演してたならば9割方行ってるようなアーティストですら、まだ行けるかどうかが
分からないというのは、あらためてなんてこった・・・
トリは今年もGacharic Spinだと思うのでそこだけは確実に期待して行きますが。
てか当ブログは、ELL出演者のCDアルバムレビュー数の多さに関しては日本一なのでは?
と思ってあらためて数えてみましたが、意外にも計6組しか書いてませんでした。
・Gacharic Spin 「Virgin-A」 「Delicious」 「WINNER」
・Mary's Blood 「Countdown to Evolution」 
・BRIDEAR 「Overturn The Doom」
・CROSS VEIN 「ROYAL ETERNITY」
・激情★めたりっちぇ 「あっぷぐれーど(仮)」
・LAST MAY JAGUAR 「Ready for...」
ということでこの後に、exist✝trace、GANGLION、HERe:NE、ザ・ヒーナキャット、
つばさFlyのCDレビューも書きますかね。これで計11組になる。

そして今年のELLで一番注目した点は、アイドルグループの出演が増えたこと。
昨年のアイドル枠はFRUITPOCHETTEの1組のみだったのに対し、
今年は仮面女子、つばさFly、nanoCUNEと計3組も出演。こちらも全組見てみたい。
これは非常に良い競演だと思いますね。ロック系アイドルが好きな人たちが、
女性ボーカルバンドの方にも注目するいいきっかけになるのでは。
こうしてラウド・メタル系のバンドのファン層が少しでも広がっていくことを期待したいです。

なお、まだ全出演者が発表されていないということで残りの出演者も気になります。
ということで今年こそは、FROZEN CAKE BARを呼んでほしいですね!
あとアイドル枠を増やしたならば、アニソン系アーティスト枠も作ろうということで
黒崎真音、妖精帝國あたりも呼んでいいのではと(笑)

今から9月12日が楽しみだ。昼間に名古屋のご当地グルメを食べた後、一番乗りで行ってきます!