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2015年8月10日月曜日

[CDレビュー]  つばさFly「BLACK & WHITE」


つばさFly「 BLACK & WHITE 【限定盤】」
(2015/5/2)

1. Sing a Song
2. Unforgettable Days
3. BreakThrough
4. Song for you
5. Life is Beautiful
6. ナガレボシ
7. 君の夢をのせて
8. まだ好きなんです。
9. START IN MY DREAM
10. Loneliness
11. so 愛してる
12. BLACK&WHITE
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




つばさFlyのインディーズ1stアルバム。近年数多く世に登場しつつある
ロック系アイドルグループの中でも、とりわけ期待度の高い存在ではないかと
以前から感じていましたが、このアルバムを聴いてあらためてそれを実感しました。

このグループの楽曲で最も魅力的に感じられるのは、2、3、4、10曲目のような
哀愁漂うロックチューン。松隈ケンタさん率いる音楽クリエイターチーム、
SCRAMBLESの井口イチロウさんにより作られた曲はどれも素晴らしい。
かつてのBiSの曲のようなエモさも感じられる。その中でも、
アルバムのリードトラックである3曲目「BreakThrough」は今作一の名曲。
メンバーの鹿木香里さんが自ら手掛けた歌詞と、ピアノエモと称したサウンドに
ひときわ切なさを感じられる。それを必死に振り払うかのような疾走感にシビれる。
こんな形の名曲が、アイドルグループのアルバムで聴ける日が来るとは
一昔前までは考えられなかったでしょう。


その一方で今作には、アイドルらしい元気で明るい曲も数多く入っている。
1曲目「Sing a Song」は洋楽テイストのパンクチューンで、収録時間が約1分半と
短いながらも、オープニングナンバーとして盛り上がる曲となっている。
5曲目「Life is Beautiful」は歌詞通りのファイティングスピリッツを
感じられるロックナンバーで、ライブでの定番曲となるのも納得の名曲。

8曲目「まだ好きなんです。」はバンドサウンドで聴かせる甘酸っぱいラブソング。
終盤の大サビのメロディがこれまた良い。
9曲目「START IN MY DREAM」はAメロ部分のラップやセリフの掛け合いが印象的。
メンバー全員の歌唱の弾けっぷりは聴いている方も楽しいです。
しかしラストナンバーの12曲目「BLACK&WHITE」がアコースティック系の小曲だったのは
何とも意外。エンディングはしっとりと締めてきましたね。

インディーズの作品とは思えないほどの名作アイドルロックアルバムでした。
近いうちにメジャーデビューする可能性は非常に高いと思います。
ライブでは数多くのバンドと対バンするなどの実績も積み重ねてきているだけに、
おそらく来年あたりには、そのつばさを広げて名実ともに一気に飛躍するのでは!?



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