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2014年1月31日金曜日

[CDレビュー]  ガガガSP「日常アナキズム」


ガガガSP「 日常アナキズム」
(2013/1/15)

1. 燃やせ!!
2. 赤秋 -せきしゅう-
3. 君は思い出
4. 大勝利
5. ただひたすらの日常アナーキー
6. これこそが
7. 優しい人
8. 一人ぼっちは楽しい
9. 太陽に向けて
10. 狭い部屋
11. 霧のような雨
12. 人生強騒曲
13. 君と僕 
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)




ガガガSPの通算8枚目のオリジナルアルバム。
今作はボーカルのコザック前田さんがなかなか曲を作れない中で、
メンバー全員が協力し合って曲を作った作品とのことらしいです。

まずコザック前田さん作詞作曲の1曲目「燃やせ!!」は、
これぞガガガ節といえる早口でまくしたてるAメロBメロから
思いっきり声を伸ばすサビへと続く流れが良い。爽快感抜群です。
2曲目「赤秋-せきしゅう-」も彼らにとっての王道であるフォーク風青春パンクナンバー。
この2曲を聴いた時点では、相変わらずの魅力が詰まってるなと思いましたが、
しかし9曲目「太陽に向けて」では、2番の歌詞が思い浮かばなかったのか
1番を2回繰り返して終わってしまったのを聴いてしまうと、
やっぱり曲作りに関しては長いスランプが続いてたのかな・・と感じてしまいました。

その一方で、ギターの山本さんやベースの桑原さんの作った曲については、
モンゴル800辺りも歌いそうなオーソドックスな青春バンクといった感じの曲が多いと
以前から思っていましたが、今作ではそれなりに楽曲に幅を持たせている。
4曲目「大勝利」は山本さん作曲でありながらもコザック前田さんの作る曲に
似せて作った感じが伝わってくる。
しかし同じパチンコのタイアップ曲である、きただにひろし「Fight on!」が
素晴らし過ぎたのに比べると、この曲はサビメロが単調に感じたのが惜しい。
7曲目「優しい人」は、一体どうしてしまったんだ!?と思うぐらいポップな曲で、
ボーカル以外は軽快で穏やか。特に後半の曲を聴くと、彼らも変わったかなと感じました。
しかし歌詞はどの曲も共感できる内容だったのは良かったです。

そんな中で5曲目の「ただひたすらの日常アナーキー」は、
歌詞カードにあえて歌詞を載せていない曲で、そのはっちゃけぷりは今作最強。
曲のラストには、日常に面白さを感じない時はライブに行こうというメッセージが。
これには、そうだよなと!ロックバンドのライブこそがこのように歌う方も聴く方も
曲に合わせて思いっきり暴れられて、日常のストレスも発散できるよなと共感しました。
そして12曲目「人生強騒曲」は、大傑作ナンバー「弱男」の再来かと思いました。
一体感が素晴らしい。この曲もライブで合唱したいと思える曲です。

結成15年を迎えただけあって円熟味を感じた作品でした。そして次作へ続く。







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