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2014年1月31日金曜日

[CDレビュー]  愛美「Love」


愛美 1st.アルバム「Love」
(2013/11/6)

1. 天使のCLOVER (Love edit)
2. Courage song
3. 運命の檻
4. We’re the stars
5. LIVE for LIFE ~狼たちの夜~
6. 数えきれないさよなら
7. Link
8. 永遠
9. 君が好きだよ。
10. LOVE  
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)





アニソン歌手、愛美(あいみ)の1stアルバム。
アッパーチューン中心の作風で、楽曲はどれも素晴らしい曲ばかり。
疾走感抜群のハードロックナンバー「Courage song」、
ミステリアスな雰囲気を感じさせるシンフォニックロック「運命の檻」
といった序盤の曲からテンションが上がりまくること必至の作品です。

中盤では、まず4曲目のロックバラード曲「We’re the stars」が良い。
個人的には高橋瞳さんの名曲「evergreen」を彷彿させるものがありました。
伸びやかなメロディと、切なさ漂うバンドサウンドがボーカルの歌声に合っている。
そして5曲目「LIVE for LIFE ~狼たちの夜~」は文句無しに今作の私的ベストトラック。
サビメロの伸びが良い上に、歌詞も熱くてインパクト抜群。
女性歌手の曲でありながら「死ぬまでオオカミ」というフレーズが似合っている。
JAM Projectの牙狼シリーズにも対抗できそうな王道アニソンナンバーといえるでしょう。

後半の曲では、8曲目「永遠」のドラマチックな編曲が最高です。
間奏のギターの旋律、サビでここぞとばかりに鳴り響くシンセ音、全てがツボ。
この曲を作曲した俊龍さんという作家は、水樹奈々さんにも曲提供をしていますが、
彼の作る曲もエレガの皆さんの曲と同じぐらい大好きな曲ばかりだと気づきました。
しかしラストナンバーの「LOVE」はアイドルっぽい曲で、この曲だけ浮いている気が。
それでもこれだけ1曲1曲が良ければ大満足の作品になるはずでした。

そんな今作の唯一の惜しい点は、ボーカルの歌唱力が足りないということ。
低音が声量不足なのに加えて、高音も出にくいという現状では、
歌うま揃いのアニソン歌手というフィールドで勝負するには見劣りするのでは。
歌が上手ければ今作はお気に入り度満点に近いぐらいだったの作品だったのですが・・・
しかし声質についてはロック系の曲に合う、シャープさを感じる歌声で、
素材的には良いものを持っているので、これから上達していって欲しいところです。

荒削りながらも可能性を感じる作品でした。今後もこの路線で更なる成長を期待してます。



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