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2017年12月26日火曜日

[CDレビュー]  筋肉少女帯「Future!」


筋肉少女帯「 Future! (初回限定盤A)」
(2017/10/25)

1. オーケントレイン
2. ディオネア・フューチャー
3. 人から箱男  [公式PV]
4. サイコキラーズ・ラブ
5. ハニートラップの恋
6. 3歳の花嫁
7. エニグマ  [公式PV]
8. 告白
9. 奇術師 (instrumental)
10. わけあり物件
11. T2 (タチムカウver.2)
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




筋肉少女帯の通算19枚目のオリジナルアルバム。カバー曲無しの全曲オリジナル曲のみで
構成されたアルバムは久しぶりなことからも分かる、ベテランバンドの意欲作。

まず1曲目「オーケントレイン」はブラスバンドのメロディにのせて
未来への旅を歌った曲。アルバムのオープニングを飾るにふさわしい楽曲。
2曲目「ディオネア・フューチャー」はイントロからメタルで最高にテンションが
上がる曲ながら、サビではガラっと癒し系に表情を変える曲展開が意外で面白い。
3曲目「人から箱男」は筋少×カラオケDAMコラボ曲としてシングルリリースされた曲。
日頃は声をあげることなんて滅多にできないが、ここならば思いっきり大きな声が出せて
感情を解き放てられる、だから歌うことって素晴らしいことだ。
そんな気持ちでよくカラオケに行っていたあの頃を思い出させてくれる傑作曲。
10代の頃にカラオケで筋少のメタル曲を歌ってそれを気に入ってくれる友人達がいたことは
今思えば出会いに恵まれてたんだなと実感する。
これがもし大人しめの音楽ばかり聴いて歌う人達しか周りにいなかったら
今以上に肩身が狭い思いをしてただろうなぁ・・・それこそヒトカラでしか歌えなくなってた。

4曲目「サイコキラーズ・ラブ」は一転して大人しめのバラード曲かと思いきや
アコギ中心のアレンジから徐々に盛り上がっていく曲展開が良い。
何よりオーケンの歌唱に魂がこもってるからこそ盛り上がる。
5曲目「ハニートラップの恋」は筋少流GSサウンドが楽しめる曲。歌詞もムーディー。
6曲目「3歳の花嫁」は余命宣告された父親が娘と結婚式を挙げる曲。
お父さんが大好きな娘さんの定番のセリフ「大きくなったら、パパと結婚するんだ♪」
を曲にしてしまうという時点で相変わらず発想力が素晴らしい。面白いのに泣ける。
ウェディングソングはパパの趣味でQUEENの曲を流すという歌詞もいいなぁって思った。
自分の父親も洋楽ハードロックなどを聴いてくれていたら良かったのにと思ってしまう。
なんせ今までまともに音楽の話をしたことすら無いわけですからね。

7曲目「エニグマ」は今作のリード曲でファンからの評価は高いようだが
個人的にはメロディが分かりにくくてハマりきれず。
8曲目「告白」はポップなメロディながらもひねくれ感あるアレンジが印象的。
こんな曲調でもオーケンの歌唱にに魂がこもってるからこそ伝わるものがある。
9曲目「奇術師」は収録時間約5分のインスト曲。ギターはさすがの泣きメロ。
10曲目「わけあり物件」は怪談をテーマにした曲らしいミステリアスな
雰囲気漂うロックチューン。サビメロはクリーンでノリが良くてカッコいい。
11曲目「T2 (タチムカウver.2)」はDDTプロレスの入江茂弘選手の入場曲として作られた曲。
この曲のver.1となる1997年リリースの「タチムカウ -狂い咲く人間の証明-」は
カラオケで熱唱しながら涙を流すほどに泣ける空前絶後の大傑作曲だと思ってるので
その続編というだけで期待度が上がりまくってしまった。さすがにそのレベルまでには
及ばなかったものの、サビの痛快かつダイナミックなノリはさすがの気持ち良さ。
なお調べてみると入江選手は以前まではver.1の方のタチムカウを入場曲にしていたと知って
一層親近感を持ちました。やっぱり下剋上目指すファイターならこの曲の気持ち分かりますよね?

相変わらず凝りに凝った歌詞世界の魅力は持ち合わせつつ、アルバムタイトル通りに
全体的には未来志向の前向きで明るい作品に進化したというのが第一印象で分かる。
かつてはもっとダークで屈折した感じの曲も多かったはずだったが
いろいろあってバンドを解散した後に再結成されてからは
音楽を思う存分楽しんでる感も伝わってきて、それもまた良いものだなと。
個人的には7~9曲目にそれほどハマれなかったのと、あと何よりも
2、3、10、11曲目のようなアッパーで気持ち高ぶるハードロック・メタル系の
楽曲こそ最も求めているものだったのでそういう曲中心ならば最高だったのだが、
それでも楽曲の質の高さは健在なので、これからも命が続く限りは
もう解散なんてせずにずっと活動を続けて欲しいなと願うばかりですね。







2017年12月24日日曜日

[ライブレポ]  ANIME GIRL、marble≠marble、82回目の終身刑、サディスティック仮面ちゃん「4COLORS」

12月23日(土曜日)大阪・hillsパン工場にて開催された
ANIME GIRL、marble≠marbleの共同主催ライブ「FOUR COLORS」に行ってきました。
ゲストバンドには82回目の終身刑、サディスティック仮面ちゃんを迎えての4マンライブ。
関西発のガールズロック系インディーズバンドが勢揃いという
当ブログの2017年のライブレポを締めくくるにふさわしい素敵なイベントでした。



・marble≠marble

2014年結成、大阪を拠点に活動する3人組エレクトロバンド。
前回観た時はデジタルポップ系にしてはマイナー調の曲が多い印象を持ったのに対し
今回は2曲目に披露された新曲「コンピュータウン」がメジャー感バリバリな曲で
いきなり良かった。MCにおいてはボーカルのTnakaさんはしゃべりが苦手っぽい感じで
噛んでしまう場面もあり、さらに少年のような心を持ち続けたいといった話の中で
今日のお客さんに少年はいないなどと言ってしまったのには、
いやいやお客さん若い人多いじゃないか(当ブログ基準では)とツッコみたくなったが(笑)
それでも新曲「コンピュータウン」のCDジャケットは水彩画で自ら描いたという
思わぬ特技を発表したり、さらにmarble≠marbleの公式Twitterをフォローして
リツイートした人には新曲「マシュマロ」の音源を無料プレゼントするという
嬉しいお知らせの発表などもしてくれました。その瞬間に観客たちが一斉にスマホを
操作し始めたのには、なんだこの光景はということで笑ってしまいましたが。
そしてライブ後半に披露された「Jealousy」はダークテイストの入ったロック調の曲で
ダンスパフォーマンスもハードでカッコ良かったし、その後立て続けに披露された
デジタルポップ調の曲も、その音楽とダンスパフォーマンスに思わず一緒に
体を動かされてしまうほど楽しくて、総合的に前回よりも今回の方が
はるかにハマってしまった。ぜひこれからもANIME GIRLとの共催イベントには
通い続けたいと思えたし、それだけではない幅広い活躍も期待したくなりました。



・サディスティック仮面(マスク)ちゃん

2016年結成、大阪発ピロキノン系ラウドバンド。
公式サイトによると男女ツインボーカルにピロピロお祭りサウンドで
フロアをハッピーにするバンドと紹介されていましたが、調べていく中で
ボーカルが元激情★めたりっちぇの西野みがきさんだと知ってビックリ。
結成からあっという間にメジャーデビューしてめちゃくちゃ期待してたのに
あっという間に解散したガールズバンドのボーカルの歌を、久しぶりに生で聴けることに!

ライブ開始となりメンバーが登場。5人の中で仮面をつけているメンバーが1人いたり
男性ボーカルのれおさんはメイクしてたこともあり最初女性かと思ったりと
見た目からしてインパクトがある。そして1曲目からフロアはサークルなどで
盛り上がりまくったが、肝心の楽曲の方は激情★めたりっちぇの曲と比べると
メロディが単調に感じてしまったのは、ラウドとメタルの違いというものなのか。
歌メロもさることながらギターのメロディがなぁ・・・と、ライブ前半の時点では
思ってしまったが、ライブ後半ではれおさんがプラカードを掲げながら
「リア充なりたい」「パリピムリ」「うぇい ヲタク」などといった曲を
次々と披露していくうちに気付いたらハマってしまってた。こんなん面白いに決まってる!
みがきさんの可愛い歌声と激しいシャウトとヲタク要素はこのバンドでも健在で良かったし、
何よりラストナンバーの「♪うぇいヲタク うぇいヲタク」は
この日登場の全バンドの曲の中でも一番耳に残るほどにキャッチーな曲だった(笑)
同じく激情★めたりっちぇの元メンバーが所属する正統派ガールズメタルバンドのLOVEBITESとは
やっていることが違い過ぎて面白かったし、そうしたメンバー間の音楽性の違いが
めたりっちぇ解散の原因になったのだろうなというのも想像できてしまった。
ライブ後半の楽曲は良かっただけに、これからは激情★めたりっちぇの「未来安泰」や
「二次元に恋してる君に恋をした」レベルの傑作曲を量産できるようなバンドに
なってくれることを期待したいです。やっぱりメロディの良い曲が好きですからね。



・82回目の終身刑

"浪速の狂犬"でおなじみの(なお当ブログ管理人は初めて知った)葉月さんを中心に
2017年8月に結成されたばかりの、計6人組による新バンド。
「牢獄発囚人ガールズバンド」ということでメンバー達は囚人服を着てライブするそうだが
この日はクリスマス直前ということでメンバー6人中4人がサンタクロースの衣装を着て登場。
まず1曲目は予想していたよりも明るい雰囲気のロックチューンを披露し、
そしてメンバーの2人が曲に合わせてのダンスパフォーマンスを繰り広げる。
Gacharic Spinやん!と思ってしまった。さらにラジオ体操の動きをする振り付けを見て
Gacharic Spinの「シャキシャキして!!」と一緒やん!と思ってしまった。
その直後のMCでは、メンバー同士でお風呂に行ったという話の中で
先ほどまでダンスをしていたメンバーがグラビアアイドル出身だというのを聞いて
Gacharic Spinやん!と思ってしまった。(Gacharic Spinのダンサーのまいちゃんもグラドル出身)
といった個人的感想を差し置いても、前半から楽しいと思えるライブステージを
見せてくれた上に、さらにライブ後半では一転してダークでゴシックな
雰囲気の曲も披露。アニソン系で例えるならば喜多村英梨さんみたいだ。
ボーカルの葉月さんがこれまでとは一味違うオペラチックな美声を披露したり
ダンサーの2人はゾンビ風ダンスを披露したりで、こちらもまた盛り上がる。
ただダンサーの2人のこの日の衣装はサンタさんだったものだから、ホラー感なくて
むしろ可愛いと思ってしまう(笑)なので次は通常バージョンである囚人服姿にて
この曲のライブステージを見たいと思いました。後で調べてみたら
「自縛のメランコリー」という曲らしいですね。これはCDリリースも待ち遠しい。

楽曲もライブパフォーマンスも結成わずか半年とは思えないほどに面白い上に、
何よりここまで幅広い音楽性を高いレベルで持ち合わせていることが
素晴らしいと感じた。この日初見にして衝撃的なまでのバンドに出会えたと思えた。
来年2月には早くも名古屋の大型サーキットフェス「でらロックフェスティバル」
への出演も決定。こちらにも行こうかなと考えてます。これからが楽しみなバンド。
なのでさっそく来年辺りにはGacharic Spinとも対バンしてガールズバンドシーンを
一緒に盛り上げていって欲しいと思いますね。実現すればぜひ行きたい。



・ANIME GIRL

[セットリスト]
・ハッシュ#
・パラレルヒロイズム
・SAIL ON!!
・WARM SNOW
・GLITTER EMOTION
・FANTASIC HORIC
・CRIMSON PRIDE
・LAUNDRY(新曲)
・Colorful Circus

トリを飾るのは、当ブログイチ推しのアニソン風ロックバンド。
この日はステージに登場と同時に小松さん(画面左)がギターのピックを落としてしまい
曲が始まらないというハプニングが。ピッグがピックを落とした・・いや何でもない。
だがそれでもいざ曲が始まれば今回もキャッチーさ抜群の曲で盛り上がりまくり。
この日のライブハウスはマイクの音響が相対的に小さく設定されていたのか
どの出演バンドもボーカルの声が小さめに聴こえてしまう状態だったが
そんな中でもボーカルのユウヒさんは何とかしたいと言わんばかりの
全力っぷりが伝わるパフォーマンスを見せてくれた。「CRIMSON PRIDE」では
この日の全バンドの中でも一番のハイトーンボイスを聴かせてくれたし、
さらにMCでは小松さんがフェイスブックの診断メーカーを使ってみたところ
あなたを抹殺しようとする人は誰かという結果がリノズカさんだったといった話などで
笑いをとって楽しませてくれたのも良かった。本編終了後のアンコールのやりとりは
時間が押してるからということで省略され、すぐさま事前に予告されていた
未CD化の新曲「LAUNDRY」のミュージックビデオの撮影が開始。
今回のライブ映像がミュージックビデオになるということで、こちらの完成も楽しみ。
ついに当ブログ管理人も公式PVの観客役としてYouTubeデビューか・・・(笑)

ライブ終了後にはPV出演のお礼ということでこの日の観客の皆さんに
ANIME GIRLのグッズであるステッカーが配られました。
さらに11月リリースのニューミニアルバムを物販にて購入。
そこでボーカルのユウヒさんからの直筆サインも書いてもらえました。
「〇〇さんへ(ハートマーク)」とか書かれると照れるなぁ。そりゃ嬉しい。
サービス精神が満載で素晴らしいですね。楽曲が良いのはもちろんとして
こういうところも推したくなる理由ですよ。来年はさらなる飛躍を期待したいです。


全バンド良かった。おそらく今年最後のライブにして最高のライブでした。
たとえ世間的には無名でも素晴らしいガールズロック系のバンドはたくさんいる。
これはライブに行く度に思うことですね。なのでこの日出演された計4バンドも
どうか少しでも有名になって欲しいと願いたくなる。今こうしてブログをやっているのも
これらのバンドの素晴らしい音楽が一人でも多くの人に聴かれて欲しいから。
また来年もライブでたくさんの良い音楽に出会えることを楽しみにしたいです。
長文記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



2017年12月19日火曜日

[CDレビュー]  fripSide「crossroads」


fripSide「 crossroads<初回限定盤CD+Blu-ray>」
(2017/10/4)

ディスク:1 
1. sky
2. Red “reduction division”  [公式PV]
3. hurting heart
4. an evening calm
5. split tears
6. the chaostic world
7. prominence
8. distant moon
9. escape
10. before dawn daybreak
11. snow blind
12. brave new world

ディスク:2 
1. clockwork planet  [公式PV]
2. The end of escape -fripSide edition-  [公式PV]
3. crossroads
4. a gleam of prologue
5. pico scope -SACLA-
6. only me and the moon
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




fripSideの15周年記念アルバム。CD2枚組で合計18曲収録の豪華盤。

まずディスク1ではnaoさんがボーカルを務めた第1期(2002年~2009年)の楽曲の中から
ファン投票で選ばれた人気の楽曲を、南條愛乃さんのボーカルでカバー。
王道デジタルポップという音楽性はデビュー当初から一貫しているが
第1期の楽曲は近年のアルバムの曲の数々と比べると全体的にギターの比率が低く、
なおかつ哀愁要素強めに感じられた。9曲目「escape」はサビメロがとりわけ美メロで
さらにアウトロでは泣きメロのギターソロも登場ということで特に素晴らしかった。
そして12曲目の「brave new world」は今作のみのスペシャルバージョンとして
nao、KOTOKO、黒崎真音の3人がゲストボーカルで参加。
もはやこの名前だけで絶頂モノ。計4人の歌声のリレーを聴かせてくれることで
バラード曲が色とりどりの鮮やかな曲へと新たに生まれ変わったかのよう。

ディスク2は新曲中心、実質ニューミニアルバムといっていい内容。
1曲目に最新シングル曲「clockwork planet」、そして2曲目にはangelaとの
コラボシングル曲「The end of escape」のソロバージョンが収録。
やはり「The end of escape」のスリリングなメロディは今作でもピカイチ、
angelaの影響を受けているだけあって一層ドラマチックに感じられる。
オリジナル曲も5曲目「pico scope -SACLA-」などは初期の曲以上の疾走感がある。

あらためてディスク1の初期の曲と近年の曲を聴き比べてみると、
シンセやギターなどのメロディを一気にたたみかけていくような
迫力と疾走感のある曲展開が味わえるという点では近年の楽曲の方に分があると感じられた。
2009年に第2期がスタートして「only my railgun」が生まれた頃の時期に
fripSideは加速度的に進化を始めたんだなということを実感できた。
よりアニソン系アーティストらしく音楽の幅をドラマチックな方向に広げた
近年の曲の方がやっぱり好きだなと。とはいえディスク1の曲も
ファン投票で人気の曲なだけあってメロディの良い曲ばかりなので、
どちらも今の時代に再び聴く価値のある作品といえるでしょう。







2017年12月15日金曜日

[CDレビュー]  魔法少女になり隊「魔法少女になり隊~まだ知らぬ勇者たちへ~」


魔法少女になり隊「 魔法少女になり隊~まだ知らぬ勇者たちへ~」
(2017/9/27)

1. START~まだ知らぬ勇者たちへ~ (instrumental)
2. 完全無敵のぶっとバスターX  [公式PV]
3. my!show!time!
4. KI-RA-RI  [公式PV]
5. ハッピーエンドの魔法
6. 革命のマスク  [公式PV]
7. first star
8. ヒトリ サク ラジオ
9. Call me From Hell
10. アルテ魔ダンテ
11. ヒメサマスピリッツ  [公式PV]
12. 願い星
13. END~まだ知らぬ勇者たちへ~ (instrumental)
14. 冒険の書1 -album ver.- 
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




魔法少女になり隊の1stフルアルバム。
「ラウドでポップでファンタジーなRPG系バンド」の初のメジャーアルバム作品。

ラウドロック+EDM+男女ツインボーカルで構成された楽曲の数々は
とにかくド派手。もはやGacharic Spinと並ぶほどド派手な全力エンターテイメント。
女性ボーカルの火寺バジルさんの歌声には常時エフェクトがかけられる一方で
男性ボーカルのgariさんはシャウト・スクリームを連発するというのも盛り上がる。
そして似たようなタイプの激ロック系グループであるラスベガスやPassCodeよりも
楽曲の起承転結がしっかりとしていて、歌メロがキャッチーで、
さらに歌詞もRPG系バンドなだけあって夢や希望や冒険を
歌ったものが多いというのが大いに気に入った。
まずオープニング曲の「完全無敵のぶっとバスターX」からして
イントロからユーロビートが鳴り響き、Aメロでは火寺バジルさんのラップ、
gariさんのシャウト、それからのキャッチーなサビと、盛り上がり要素てんこ盛り。
そこから4曲目「KI-RA-RI」までの勢いは抜群、ライブもそりゃ熱狂的になる。

アルバム中盤の5~7曲目ではポップな曲も歌ってくれている。
「ハッピーエンドの魔法」「first star」はシャウト声も無しの美メロデジタルポップ。
一方でシングル曲の6曲目「革命のマスク」は「♪伝えたいよ ありがとう」といった
ハートフルな歌詞の曲を歌うバジルさんの横でgariさんがシャウトブチ込みまくり、
こっちの方がブッ飛んでいて大好きだなという結論になりました!
8曲目「ヒトリ サク ラジオ」は唯一のバラード曲。こちらもキャッチーなメロの一方で
歌声はどこか切なげ、これまでと表情が違うと思いきや、女性ギタリストの明治さんが
初めてボーカルを務める曲ということらしい。エフェクトはかけられているものの
これぐらい歌えるならば今後は女性ツインボーカル曲なんてのも作れそう。

そして今作最大のクライマックスは11曲目の「ヒメサマスピリッツ」。
先行シングル曲として最初聴いた時はGacharic SpinとHIGH and MIGHTY COLORと
和楽器バンドを全部足したみたいな曲だなということで惹きつけられたが、
この編曲はあらためて何度聴いても、聴けば聴くほどにスゴ過ぎる。
ここまで衝撃的かつ感動的な和風ロックナンバーに出会ったのは、
水樹奈々さんの「悦楽カメリア」を初めて聴いてElements Gardenの音楽を
知った時以来ではないだろうか?それぐらいの大傑作だといっていい。

音楽に派手さを求めるならば水樹奈々とGacharic Spinと魔法少女になり隊。
そう言ってもいいぐらいのバンドに今年新たに出会うことができたのが嬉しい。
これがライブとなるとさらに映像を使った演出まで加わるというのだから
(レポはこちら)圧巻としか言いようがない。どこまで煌めきと元気をもらえるんだ。
ただ女性ボーカルが全編エフェクトボーカルというのは、歌唱の魅力という点においては
とうなのかなと思う部分も。とはいえGacharic Spinの曲でトップクラスに大好きな
「JUICY BEATS」も全編エフェクトボーカル曲だったりするのだが。
なんせこのバンドは火寺バジルさんが魔女に呪いをかけられてしゃべれなくなったため
魔法を使うことで何とかエフェクト声で歌えているという状態ですからね。
早く呪いが解けて生のしゃべり声や歌声を聞かせてくれることも期待してますよ。
とりあえずデジロック系の音楽が好きな人はぜひ聴いてみましょう。
まだ知らぬ当ブログ読者たちへ。こういうのが好きな人が当ブログを見てくれてますよね?







2017年12月14日木曜日

[CDレビュー]  Do As Infinity「化身の獣」


Do As Infinity「 化身の獣」
(2017/12/6)

1. 化身の獣
2. Silver Moon
3. 化身の獣 -テレビアニメ「十二大戦」ED ver.-
4. 化身の獣 (Instrumental)
5. Silver Moon (Instrumental)
6. Lovely Day [Bonus Track]




Do As Infinityの通算31枚目のニューシングル。前作・前々作に続いて澤野弘之さんプロデュース。
まず表題曲「化身の獣」はアニメ「十二大戦」のED曲としてオンエア中のデジロックチューン。
この曲が伴ちゃん作詞というのは意外で驚いた。よくぞここまで凝った歌詞を作ってくれた。
こんな歌詞擁するシングル曲は「黄昏」以来か?と思うほどにアニソン風でカッコいい曲だが
アレンジ面ではキーボードのメロディが直線的に感じた部分があったのがもう一歩な感じか?
期待が大きかっただけにという思いはあるものの、それでも名曲には違いない。
伴ちゃんの妖艶な歌声が響くCメロから間奏のギターソロへと続くあたりの
メロディ展開はスケール感あって特に良かったですね。

2曲目「Silver Moon」は全英語詞のバラード曲。サビメロが洋楽テイストで
なおかつキーボードのアレンジも加えた曲だけに、同じ月でも「under the moon」
とは一味も二味も違った魅力が出ている。

通常盤のみ収録の6曲目「Lovely Day」は伴ちゃん作詞、亮さん作曲の楽曲だが
編曲がおしゃれポップで苦手な感じなのでスマンとしか言いようがない。

2017年は計3枚もシングルをリリースしてくれたというのは、そりゃもう嬉しい限り。
この調子で次はニューアルバムを期待したくなるが、だとしたらどんな内容になるのか?
さすがに澤野弘之サウンドのシングルが3作も続くと、これまでの亀田サウンドとでもいう
アコギ+バンドサウンドのミドルバラード曲が恋しくなってくるのは私だけだろうか?
最近の曲でこれに当てはまる曲と言えば、LiSAさんの最新アルバム曲の
「TODAY」みたいな曲こそが最もDoAsらしい曲だと勝手に思ってる。
来年5月からは久しぶりにライブツアーも始まるということで、
その頃にはアルバムもリリースされたらいいなと期待したくなりますね。







2017年12月13日水曜日

[CDレビュー]  田所あずさ「So What?」


田所あずさ「 So What?(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)」
(2017/10/25)

1. 涙 one of them
2. 1HOPE SNIPER  [公式PV]
3. ストーリーテラー  [公式PV]
4. ギミーシェルター・ブライトネス
5. スーパースタールーザー (So What? mix)
6. Pajama KINGDOM
7. そう上手くいかないものです。
8. DEAREST DROP  [公式PV]
9. Crying
10. 僕は空を飛べない
11. Aiming for Utopia
12. I can’t live without you.
13. 運命ジレンマ  [公式PV]
14. ころあるき
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




声優歌手、田所あずさの3rdアルバム。
これまで同様に「TADOKOROCK」を掲げる作品でありながらも
楽曲や歌唱のパワーは前作以上にアップ、期待以上の作品を届けてくれました。

まず1曲目の「涙 one of them」は作詞作曲Q-MHzに加えてギターと編曲で
9mm Parabellum Bulletの滝善充さんが参加。収録時間2分強と短めながらも
勢い抜群のギターと共に一気に駆け抜ける曲で気持ちいい。
2曲目「1HOPE SNIPER」もQ-MHz作詞作曲、今作も作家陣がLiSAさんとかぶってるだけに
パンキッシュなノリがまんまそれっぽいと思いつつも名曲には違いない。
今作のリードトラックの3曲目「ストーリーテラー」は希望の未来へと続く旅路を
歌ったかのような曲で、アルバム序盤にして爽やかな風を吹かせてくれた。
サビメロがLiSAさんの「Catch the Moment」に若干似てないかと思いつつも名曲には違いない。
5曲目「スーパースタールーザー」も美人さんが歌う爽快ロックチューンといった感じで
前半の曲の中では一番のお気に入り。スーパースターとつく曲は当ブログの推し曲ですからね。

アルバム後半では先行シングル曲の「DEAREST DROP」「運命ジレンマ」が
ストリングスなどを取り入れた歌謡曲テイストのアニソンらしい曲で、
こういうのもアルバムに入っていると安心する。楽曲のバリエーションは豊富な方が良い。
ロックバラード曲の9曲目「Crying」はイントロからメタルなギターソロ!
そしてサビのエモい歌唱!と好きな要素の詰まった曲で素晴らしいの一言。
そしてラストナンバーの14曲目「ころあるき」は忘れらんねえよの柴田隆浩さんが
作詞作曲を担当したという、これまた9mmに続いて意外な人選。
歌詞はシンプル、だがそれよりも伸びやかでキャッチーさ抜群のサビこそが、
そして「♪あーかーるーくー 元気にー!」な歌いっぷりこそが大正義だ!と言わんばかりの曲で
終わってみれば今作の曲の中で最も印象に残る名曲ということになりましたよ!
間奏部分で「ギター!」とコールしてギターソロが始まるところなんかは
ライブ感もあって、ぜひ会場で一緒に盛り上がりたくなりますね。

このアルバムにおいても新たにロックバンドのメンバーがアニソン系アーティストに
楽曲提供するという、時代の流行を感じさせられる曲も収録されていて
それも含めてLiSAさんの影響を感じさせられる作風でありながらも、
バンドサウンドの迫力は前作以上で、さらに前作よりも歌唱の魅力が増したと感じられた。
ルックス同様に歌声も綺麗な、美人女性ロックシンガー。これこそがTADOKOROCKだと。
個人的には沼倉愛美さんの1stアルバムに求めていたものが今作にあったような気がする(参照)
今作を聴く前の時点ではアルバムタイトルが「So What?」だと聞いた瞬間
THE冠の冠徹弥さんがかつて組んでいたバンドと同じ名前じゃないかということで
もしかすると思いっきりブッ飛んだ作風になってたりするのか?と思ったが、
いざ蓋を開けてみれば本家So What?みたいに「♪ち〇こもお腹にピッタンコ」
などとはこれからも絶対に歌わなさそうな内容だったので安心した。
次はぜひライブを体験してみたいと思える作品でした。お気に入りの声優歌手がまた1人増えましたね。







2017年12月12日火曜日

[CDレビュー]  JAM Project「TOKYO DIVE」


JAM Project「 TOKYO DIVE」
(2017/10/18)

1. Spinning Out of Control (instrumental)
2. TOKYO DIVE
3. 神ノ牙~The Fang of Apocalypse~
4. BAD CITY~We'll be alright!~
5. EMG
6. First Love
7. 勝利の未来
8. I KILL-イキル-
9. アレクサンドリア
10. シュワッチ!~キミを護りたい~
11. sweet SWEET home 
12. 東京スキャンダル 
13. Everything 
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




JAM Projectの通算5枚目のオリジナルアルバム。
東京をテーマにしたコンセプトアルバムでシングル曲は一切無し、
オリジナル作品だからこそ歌える曲の数々が詰まった名盤を届けてくれた。

まず1曲目のインスト曲「Spinning Out of Control」からEDM系でカッコいい。
そして今作のリードトラック2曲目「TOKYO DIVE」もEDM系の曲でありながら
これほどまでに最強感満載のEDMが果たして今まであったのだろうか。
夜の東京の街を支配する帝王が降臨したと言わんばかりの、ギラギラとしたパワーが最高。
これは5人の歌唱の組み合わせにも抜群の迫力と魅力があるからこそ成せる曲に違いない。

3曲目「神ノ牙~The Fang of Apocalypse~」はおなじみの牙狼主題歌で
今作の曲の中で唯一タイアップ有りの曲。信頼と安心のハードロック・メタルでこれぞJAMの王道。

4曲目「BAD CITY~We'll be alright!~」はエフェクトがかったコーラスが
効果的に加わったデジロック。パンキッシュで疾走感満点のサウンドが
夜の東京の街を熱く駆け抜けていく姿を表しているかのような名曲。

5曲目「EMG」はイントロのシンセのメロディが近年の激ロック系バンドみたいで
歌詞からするとV系ラウドか?その一方でサビはキャッチーに決めてくれている。

6曲目「First Love」はオリジナルアルバムならではのラブソング。
バラード系でありながらも間奏の速弾きギターソロがメタリックなのはさすが。

7曲目「勝利の未来」はキーボードのメロディの圧倒的ヒーロー降臨感、
それに加えて弦楽器系の音なども組み合わさったドラマチックな編曲が最高。
歌詞の通りに無限のパワーが詰まった、今作の曲の中でも屈指の傑作。

8曲目「I KILL-イキル-」はアコギを取り入れたバンドサウンドが響くバラード。
どんなに辛くても生きてやるんだと歌った、重いテーマの曲でありながらも
5人のボーカルの歌いっぷりに希望を感じさせてくれるから何度でも聴ける。

9曲目「アレクサンドリア」はHR/HM系バンドのアルバムの中盤辺りに必ず入っていそうな
重厚ミドルテンポ曲。イントロからオリエンタルな雰囲気が漂うサウンドは
エジプト第2の都市の名前から曲名をとっただけある。東京というテーマはどこへいった?

10曲目「シュワッチ!~キミを護りたい~」はファミリー向けのほのぼの系
「♪ウルトラマンになれなくても ボクは愛を護り続ける」
という歌詞が印象的。JAMは音楽界のウルトラマンだと思ってますけどね。

11曲目「sweet SWEET home」もポップ路線。この曲の作詞作曲が非常勤メンバーの
ヒカルド・クルーズさんだというのは当初は意外に感じたが、
歌詞が軒並みカタカナなのを見て納得。唱歌「さくら さくら」のメロディが
間奏部分で入ってくるあたりは日本通っぷりをアピールしてる?

12曲目「東京スキャンダル」は痛快でアッパーなラブソング。アダルトな雰囲気もあるが
大人のロックとはまた別物。むしろパワーポップに近い感じで素晴らしい。

13曲目「Everything」は今作の曲の中でも最も静かなバラード曲で
アルバムをしっとりと締めてくれる曲。

昨年11月リリースのベストアルバムは当ブログではあらためて感想を書くことが無いほどに
いつも通りの魅力が詰まった作品(マンネリとも言う)だったのに対し、
今作のオリジナルアルバムではまだまだ進化を続けられるということを
見せつけてくれた。ハードロックを軸にしながらも多彩な編曲と
多彩な歌詞の世界観には、メンバー全員が作詞作曲できることの強みも感じられる。
2000年代リリースのベストアルバムには「勝利の未来」クラスの傑作が
当たり前のようにあったのに対し最近のベストアルバムは・・と思ってしまってたのは
やはり慣れというものなのでしょうね。冷静に見てやっぱりJAMは最強だというのが
このオリジナルアルバムにてあらためて証明された。当ブログも11年目を迎えたが、
これだけ長年にわたって熱く推し続けていたにもかかわらず、
当ブログをきっかけにJAMにハマったという人は結局表立って現れないまま
終わってしまいそうだということは悔しい気持ちがある。
プロフィールにて好きな歌手の欄にJAMと書かれていた人を見つけて、
よっしゃJAM Projectかと思いきやJUDY AND MARYだったというパターンは
もう飽きましたよ、JAMといったらJAM Projectだ!