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2021年1月13日水曜日

[ライブレポ]  GOLD RUSH2020(Dicentra、CALL OUT MY NAME、Re_roll、早乙女麗那)

(前記事はこちら
・Dicentra (BEYOND)

2015年結成、大阪を中心に活動中の5人組バンド。
1つ前に観たバンドの出演時間が押していたため2曲目ぐらいから入ったが、
これは最初から行っておけばなぁと後悔するほど良かった。
新曲の「Cross your fingers」に代表されるようにドラマチックな楽曲が多く、
それでいて歌メロはキャッチーで、さらにはキーボードのメロディの良さも生きている。
近い将来にアニメ主題歌でメジャーデビューも期待したくなるほどだ。
その一方でMCでは、ボーカルのNorAさんの語り口を聞いていると
バンド活動の方は相当大変な状況なんだろうな・・・というのが伺い知れた。
「人に優しく」と語っていたのは印象的だったがそれまでの口調は厳しいものだったし。
今回のライブでも上を目指せるバンドだと感じられたので、どうか頑張って欲しいが、
公式サイトが現在探しても見つからない状態となってるのは気になる。
ツイッターのアカウントはあるもののそれだけでは新規ファンには情報不足ですからね。



・CALL OUT MY NAME (BRONZE)

2019年末に始動したばかりの、名古屋発の紅一点ボーカル擁するハードロック系バンド。
今回の出演者の中で知らなかったバンドを何組か試聴した中で良さそうだったので
行ってみることに。MCでの話によると大阪でライブをやるのは初めてだそうで、
観客数は当初1ケタしかいなくて最後の曲でようやく2ケタにのったレベルだったが
それでもライブの内容は素晴らしかった。ラウドな演奏を聴かせながらも
楽曲の方は歌メロもギターメロも良いというから盛り上がれる。初の大阪ライブの観客が
ゼロじゃなくて良かったと、メンバー達がこの日来てくれた観客達に向けて
感謝の言葉を述べてたのも印象的だった。そらそうだ例え1ケタでも
いるといないとでは大違いだ。まだまだこれからのバンドですよ。



・Re_roll (DROP)

2020年3月に結成されたばかりの、ソロアイドルのMiNOさんがボーカルを務める
3人組ガールズバンド。この日はライブ途中から全く予備知識も無い状態で
観てみたが、なかなか面白いライブをするバンドだなと思った。
MCにて踊れる曲が中心のバンドだと自己紹介した通りの曲の数々に盛り上がれたし、
ゲームをテーマにしたデジロック系楽曲や、ラストナンバーで披露された
「楽して売れたい」というタイトルの曲は特に面白かった。これは今後も期待できそう。



・早乙女麗那 (CLAPPER)

「鳥取から全国へ」を掲げるモデルシンガー。こちらは事前に何組か試聴した中でも
トップクラスに良さそうだと思ったことから期待して行ってみることに。
ソロ歌手でありながらもこのGOLD RUSHガールズ編に出演ということは
当然バックバンドを引き連れて来るのかと思いきや、まさかのカラオケ形式で
1人歌って踊るという、地下アイドルのライブみたいな光景が広がっていた。
観客の数も私が見た中では最も少なく5~6人ほどしかいなかった。
だがそれでいて歌唱力は素晴らしい。こんな歌手がアイドルライブにいたら驚くレベル。
声質的にもアニソンシンガーの鈴木このみさんを彷彿させるほどのものがあったし、
楽曲の方も事前にMVで試聴していた90年代っぽいガールズロックの「Exclamation」と
和風ロック系の「恋時雨」は特に素晴らしかった。
地下にはスゴいのが隠れている、まるでM-1グランプリでいう錦鯉みたいな
存在だぞということで今からでも遅咲きのブレイクを期待したくなるほどでしたよ。

MCの方は鳥取出身ながらもコテコテの大阪女といった感じのしゃべりで、
最近大阪の街で買い物をしていたら見ず知らずの人から「ブス!」と言われたことを
笑いながら話してました。これは内心ちょっと驚くほどだった。
冷静に考えたらあまりにも失礼過ぎる酷い話なのにそれすらネタにするという逞しさ。
これだけのものを持ってるのであれば、今回のガールズロック系フェスへの出演を機に
新たにバンドを組んで再デビューした方がいいのではないかと思った。
バンド界のファンや関係者達の方がこの高い実力をちゃんと高評価してくれそう。
日本のアイドルシーンではいくら歌唱力やパフォーマンス力がズバ抜けていたとしても
残念ながら十分な評価なんてしてもらえないし人気にもつながりにくいというのは
柳瀬蓉さんや大阪☆春夏秋冬などを見ても分かる通りだ。なのでこれからは
バンドのボーカルで頑張って欲しい。MiNOさんや82回目の終身刑の葉月さんのように。


(続く)



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