BRIDEAR「 BARYTE(初回限定盤)」 (2016/3/23) 1. Marginal Lie 2. SCREAM 3. Rebirth 4. NO SALVATION (Album ver.) 5. 箱庭 6. My Heart Sign 7. Set Me Free 8. Traces Of Tears 9. Skew Lines 10. End Of Sorrow 11. Light In The Dark (Album ver.) お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) BRIDEARの1stフルアルバム。福岡出身の5人組ガールズメタルバンドの作品。 前ミニアルバム「Overturn The Doom」(レビューはこちら)はデビューアルバムにして ガールズバンド史上最強レベルの傑作を作り上げたことに驚かされた。あれから約2年、 今作はそんな前作以上に鋼鉄女子っぷりが増強された作品となったことにまた驚き。 まずボーカルのKIMIさんの歌唱力が前作以上に上がったのが今作最大の収穫。 水樹奈々系の歌声が、楽曲の中でより深く大きく響くようになった。 メタル系のバンドにしては明るい曲が多めな作風も健在で、 その中でもリードトラックである3曲目「Rebirth」のキラーチューンっぷりは半端ない。 新たな希望が生まれゆく瞬間を歌った曲で感動の一言に尽きる。 超絶にキャッチーかつ伸びやかなサビメロと、突き抜けるようなハイトーンボイスがたまらない。 6曲目「My Heart Sign」はハードポップ色が強い曲で、これを聴くとあらためて アニソン的な爽快感に溢れた曲が多いことが感じられる。奈々メタルとでも言いたくなる。 10曲目「End Of Sorrow」は今作の曲の中でも最も激しい演奏と、哀愁歌謡メロディが融合。 近年の嬢メタルは90年代のガールズロックをメタルに仕上げた曲が多いことがよく分かる。 だからこそ大好きになったんですよ。メロディ自体はJ-POP育ちが入りやすいものなだけに もっと人気が出てもいいのではないかと思ってしまうわけです。 前作との大きな違いは、2、4、9、11曲目などでデスヴォイスが導入されたことと、 8曲目「Traces Of Tears」にてアルバムでは初めてバラード曲が入ったこと。 その一方でサビメロの良さという点では、全体的には前作の方に分があるように思う。 というよりも前作が良すぎた。全曲リードトラックにできるほどのレベルだっただけに。 それでも4曲目「NO SALVATION」ではクリーンボーカルとデスボが組み合わさったAメロ部分が サビ以上に印象的だったりと、今作ならではの新たな魅力を発揮できている。 入門編としては前作から、よりゴリゴリの音楽を求めるならば今作から聴くのがおすすめ。 だがどちらも名盤であることは共通なので両方聴くのが一番でしょう。 2010年代以降のガールズバンド史に名を残せるほどのポテンシャルを持ったバンドなだけに これから大きく躍進して欲しい。次のアルバムではメジャーデビューか?
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2016年4月16日土曜日
[CDレビュー] BRIDEAR「BARYTE」
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