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2016年4月6日水曜日

[CDレビュー]  SCANDAL「YELLOW」


SCANDAL「 YELLOW(初回生産限定盤)(DVD付)」
(2016/3/2)

1. Room No.7 (instrumental)
2. Stamp!
3. LOVE ME DO
4. Morning sun
5. Sunday Drive
6. 今夜はピザパーティー
7. ヘブンな気分
8. SUKI-SUKI
9. LOVE
10. Sisters
11. Happy Birthday
12. ちいさなほのお
13. Your song -English ver.- (BONUS TRACK)
お気に入り度:★★★★★★★ (7/10)




SCANDALの7thアルバム。
昨年にワールドツアーを成功させたことで、その後の楽曲にも影響が出たのか
今作は洋楽テイストを感じられるロックナンバーが中心の作風となった。
7枚目のアルバムにして初めて収録曲の全曲がメンバー自作となったのも大きな変化でした。

どの曲においてもしっかりとした骨のあるバンドサウンドを聴かせてくれたのが最大の収穫。
7曲目「ヘブンな気分」には特に驚かされた。初期の提供曲にはガレージロック路線の曲が
多くあったが、それらの曲以上に重厚感のある曲を自作にて作れるとは。
ボーカルは6曲目以外ほぼ全てNARUNAさんがメインボーカル担当で、
対して作曲はギターのMAMIさんがメインとなったのも今作の大きな特徴。
HARUNAさんの歌声こそがSCANDALの大きな魅力だと思っていた者としては嬉しいことです。

その一方で、シングル曲が傑作揃いだった3rdアルバムまでの頃と比べると
今作は必殺級の曲が少なく、全体的にサビが弱く感じたのが惜しい。
そもそも今作のような洋ロック路線が自分の好みの中心かと言われると違うというのが
そう感じた最大の理由かもしれないが・・・それでもボーナストラックの全英語詞曲
「Your song -English ver.-」は痛快なアッパーチューンでこれまで以上にカッコ良かった。
美メロという点では8曲目に収録された冬ソング「SUKI-SUKI」が一番だったように思う。
初期から聴いている者としては、このような多少のJ-POP感があるバンドサウンドが懐かしいのです。

5thアルバムでおしゃれポップみたいな曲ばかりが増えた時にはどうなることかと思ったが、
よくぞここまでバンドとして復活そして更なる成長を遂げてくれた。それだけに、
現時点での代表曲となりえるようなキラーチューンを早く世に出して欲しいところ。
もうこうなったら今作の路線を突き詰めた上でやっていけばいい。初期の「夢見るつばさ」
のようなピュアでひたむきな曲はがんばれ!Victory辺りにでも任せて(参照)
大人のガールズロックンロールバンドとしての名曲を作ってくれることに期待したいです。







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