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2014年5月16日金曜日

[CDレビュー]  喜多村英梨「証×明 -SHOMEI-」


喜多村英梨「 証×明 -SHOMEI-【初回限定盤】」
(2014/4/9)

1. 証×炎 -SHOEN- 
2. 月詠ノ詩
3. Nonfictionista
4. Destiny
5. Birth
6. Sha-le-la
7. PIXY
8. STARLET SEEKER
9. sentiment
10. Friend
11. Miracle Gliders
12. Pleasure→Link
13. \m/  
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




喜多村英梨の2ndアルバム。
声優シンガーとしてアニソンを歌いつつも、同時に元々好きだったという
メタルやV系的な音楽要素を、前作以上に存分に取り入れた作品となりました。

まず1曲目「証×炎 -SHOEN-」は今作のリードトラックであり、
本当に素晴らしい曲は、イントロの時点から神がかっているということを
感じさせてくれる曲です。和楽器やピアノの旋律の美しさに加えて、
ギターやストリングスの迫力も抜群。これらの音が組み合わさることで、
まるで桜吹雪が舞う景色が目に浮かんでくるのような、
激しくも美しいメタルナンバーとなった。切なさ漂うキタエリの歌唱にも味がある。
和風メタルといえば陰陽座が真っ先に思い浮かびますが、
この曲はそれともまた違う独自の曲世界が広がっている。文句無しの神曲です。
2曲目「月詠ノ詩」は和テイストの切ないバラード曲。
前曲からガラっと曲のテンポが変わるものの、同じ和風な曲なだけあって流れは自然。
3曲目「Nonfictionista」はジャズ風味な曲。サビがもう少し強ければなお良かった。
4曲目「Destiny」5曲目「Birth」は共にシングル曲としてリリースされた
シンフォニックロックナンバーなだけあって、どちらも名曲。
V系的なダークさを漂わせつつも、まるで暗闇の中に光が差しこんでいくかのような、
希望の要素も感じさせてくれるのが良いです。

6曲目「Sha-le-la」はデジタル要素の入ったハードロックナンバー。
これは編曲が素晴らしい! 息もつかさぬほどに刺激的。サビの加速感も最高。
なぜシングル曲じゃないのかと思うぐらいの傑作ナンバーです。
7曲目「PIXY」はセクシーかつ痛快。女性ロックシンガーが歌う曲として理想的。
R・O・Nさん作曲の女性アニソン歌手の曲はどれも名曲揃いだなと思います。
8曲目「STARLET SEEKER」は疾走ピアノロック。音は分厚めながらも明るい雰囲気が良い。
9曲目「sentiment」は本人作詞のポップチューン。編曲に深みが感じられる。
10曲目「Friend」もポップな曲ですが、この曲は次曲と雰囲気が似過ぎていることが
気になってしまいました。しかも次曲の方が良いのでここは別の曲の方が良かったのでは。

11曲目「Miracle Gliders」はシングル曲なだけあって名曲です。
サビの編曲が良い。果てしなく広がる空や海の景色が目に浮かぶかのよう。
12曲目「Pleasure→Link」ではバンドサウンドをバックにしながらも、
これまでの曲の中では一番キュートな歌唱が聴ける。
13曲目「\m/ 」は「メタルピース」と読むらしいです。
イントロの時点では和テイストのメタルかと思いきや、
Aメロに入るとノリの良いロックナンバーに。コーラスの入れ方も面白い。
まるで初音ミクのようなアニメ声が入ってくるのがツボ。
サビもポップで痛快。ライブでも盛り上がること必至な曲でしょう。

先行シングル曲の数々を聴いた時点で前作以上の作品になることが
確実だと思ってましたが、見事にその期待に応えてくれました。
どの曲もメロディが良いので、こういう作風であっても聴きやすさは兼ね備えられている。
何より、編曲が素晴らしい。特に1曲目の「証×炎 -SHOEN-」に関しては、
私のリスナー人生をアニソン方面へと変えた革命的な曲ともいえる、
水樹奈々「悦楽カメリア」にも並ぶほどに素晴らしい曲です。
今作にはエレガのメンバーは参加してませんが、同等のハイレベルさが今作にはある。
キタエリの歌唱に関しては、曲によっては声量不足を感じる部分もありましたが、
それを補って余りあるほどに声の魅力がある。楽曲にも合っているといえる。
これからも彼女には期待せずにはいられないです!いつかライブにも行ってみたいですね。







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