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2014年5月26日月曜日

[CDレビュー]  KNOCK OUT MONKEY「INPUT ∝ OUTPUT」


KNOCK OUT MONKEY「 INPUT ∝ OUTPUT」
(2014/2/26)

1. Prologue ~Battle against the Apes~ (インスト)
2. I still  
3. You have got freedom  
4. Paint it Out!!!! 
5. Change  
6. The large world  
7. Dear  
8. Challenge & Conflict  
9. Gun shot2  
10. Flight  
11. Sunrise  
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)





神戸出身の4人組ロックバンド、KNOCK OUT MONKEYの1stフルアルバム。
ラウドロックをベースに様々なジャンルの音楽の要素を取り込みつつも、
それでいてキャッチーな曲が、ズラリと並ぶアルバムとなりました。

今作ではまず1曲目のインストが壮大なシンフォニックメタル風で意外でしたが、
そこから本編に入り2、3、4曲目と、素晴らしい曲ばかりでこれまた驚きました。
現代社会で生きる上において感じずにはいられないフラストレーションを
一気に爆発させるかのように、エネルギッシュな曲をぶつけまくっている。
それでいてサビメロが良い。これには聴いてる方もテンションが上がらずにはいられない。
3曲目「You have got freedom」のサビの「♪叫べ hey! (hey!) hey! (hey!)」
などはぜひライブハウスに行って一緒に叫びたくなる。
よくぞここまで、荒々しさとメロディの良さを両立させた曲を、
次から次へと作れたものだなと思いました。
さらにコーラスワークも良い。10曲目「Flight」の「♪ウォーーー ヘイ!」なども
これまた一緒に声を上げたくなります。

彼らの楽曲に関しては、歌詞が変にひねくれて無いのが良い方向にいったと感じました。
ひたむきな熱さを感じる。ボーカルのw-shunさんの歌唱も素晴らしいです。
最近のブレイク候補と呼ばれるバンドの中ではトップクラスと言ってもいい位に
歌唱の魅力を感じさせてくれる。高音部分もしっかりと声が出ていますし、
何より、魂がこもってる。これぞ応援したいボーカリストです。

6曲目「The large world」ではAメロでレゲエ要素を取り入れたり、
9曲目「Gun shot2」では歌謡曲風なサビメロをラウドとうまく融合させたりしている。
7曲目「Dear」のようなロックバラード曲も歌メロの良さが光っていますし、
ラスト曲「Sunrise」においてはアコースティックロックで魅力を発揮している。
アルバム全体を通して聴くと、似たような雰囲気の曲が重なる部分もありましたが
それでも彼らなりに様々な音楽要素を取り入れて、楽曲の幅を広げようとしていることが
伝わってくる作品でもありました。

ぜひ近いうちにブレイクを期待したいですし、その可能性が十分にあるバンドが
現れてくれたことが嬉しいです。レコード会社はビーイング所属ということから、
おそらく次作か次々作のシングルは「名探偵コナン」の主題歌に起用されそうな
予感がいたしますが、それがきっかけでもいいので何としても躍進してもらいたいです。
当ブログの周りにおいては、ビーイング系が好きな人も多いですが、
長く低迷が叫ばれているビーイングの救世主となりえる最有力候補は、彼らノクモンでしょう。







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