LIGHT BRINGER「 genesis[通常盤]」 (2012/1/18) 1. 創世 (インスト) 2. ark 3. noah 4. merrymaker 5. Babel 6. カルンシュタインの系譜 7. Just kidding! 8. 光の王女 9. espoir 10. 風 11. Love you お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) 2012年1月にリリースされた、LIGHT BRINGERのメジャー1stアルバム。 紅一点ボーカル擁する5人組HR/HMバンドの作品。今作を聴いただけで、 その実力は既に最近の若手バンドの中ではトップクラスではないかと思いました。 エモーショナルでありながらもメロディの良さが光る楽曲の数々と、 ボーカルのFukiさんの抜群の歌唱力が、共に素晴らしい。 インストを挟んで実質1曲目の「ark」を聴いただけで分かるように、 どの曲もまずイントロの時点からいきなり胸に迫りくるかのように ドラマチックな曲展開が押し寄せる。そのギターやキーボードの旋律の一つひとつに 凄みを感じる。編曲と演奏技術のレベルの高さを感じさせてくれる曲ばかりです。 特に、先行シングル曲でもある3曲目「noah」と、9曲目「espoir」の 疾走感&破壊力は素晴らしいの一言。さらには歌詞についても、「noah」のサビの 「強いことは辛いだろう 気のすむまで眠ればいい」というフレーズには さすがのセンスを感じた。 弱い自分が辛いだとか、そんな弱い自分を変えたいなどと歌う曲はたくさんあるが、 強い自分を守り抜くということも辛いんだと歌う曲は、そう滅多に無い。 これぞ目のつけどころが並みの歌手とは違う! 実力者だなと感じさせられました。 さらにアルバム全体を通すと、意外なぐらいにポップな曲が多いのも特徴で、 ガールズロックやアニソン系が好きな人ならば今作は特に聴きやすいかと思います。 特に、タイトルからしてアニソンっぽい8曲目の「光の王女」は、上品かつ まるで天使のような輝きを感じるミドルナンバーで、後半の曲の中で一番ハマりました。 6曲目「カルンシュタインの系譜」はFuki嬢の圧倒的歌唱力が存分に堪能できる パワーバラード曲で、さらに歌詞についても「百年土の下で」「千年灰となろう」 といったようにスケールの大きな、一万年と二千年前から愛してる的世界観が広がる名曲。 こういう曲を聴かされるたびに、アニソンとメタルは紙一重だなと思ってしまいます。 ラスト曲の「Love you」はメロディはポップで爽やかなのに、バックの演奏は まるで洪水のようにドドドドーッとヘヴィサウンドが鳴り響くというのが面白い。 こういう曲でアルバムを締めるのは陰陽座みたいだなと思ったら、 所属レコード会社が同じでした。ついでに言うと水樹奈々ともレコード会社が同じ。 それならば彼らにもアニメ主題歌を1つぐらい回してくれてもいいのに! と思ってしまいました。 せっかくメジャーデビューしたのに、ほとんど知名度が無いままな現状は残念に思います。 今の音楽性のまま、より多くの人に彼らの音楽が受け入れられる可能性は持っているはず。 いっそのこと、これからリリースされるシングル曲全てにアニメタイアップをつければ 今のALI PROJECTぐらいの知名度と人気は得られるのではないかなとか思ったり・・・ どんな形であれ、これからさらなる躍進を遂げて欲しいバンドの1組です。 まもなくリリースされる2ndアルバムにも期待しています。
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2013年5月25日土曜日
[CDレビュー] LIGHT BRINGER「genesis」
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