怒髪天「 ドリーム・バイキングス」 (2013/4/24) 1. 威風怒道 ~愛と栄光のテーマ~(インスト) 2. 独立!俺キングダム 3. 神様は小学生 4. ドリーム・バイキング・ロック 5. 濁声交響曲 6. あたし、SUPERツラい… 7. 砂上の楼閣 part.2 8. WAZAN 9. ロックバンド・ア・ゴーゴー 10. 男、走る! 11. 愛の出番だ! お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) 怒髪天の通算7枚目のフルアルバム。 まずは1曲目、これぞ入場テーマ曲のような派手なインストから始まり、 続く2曲目「独立!俺キングダム」は、A・Bメロにて演奏される ノリの良いスカのリズムと、自身を世界の国家に例えた歌詞が面白い。 いつもと少しテイストの違う曲2曲で始まりましたが、どちらも良かったです。 そして3曲目以降は、安定の歌謡ロック。今作もR&E(リズム&演歌)という 独自のスタイルは全くブレていないです。 そんな今作は何よりも、歌詞の素晴らしさが印象に残りました。 3曲目「神様は小学生」は、なぜ神様はなかなか自分に振り向いてくれないのかという 誰しも一度は思うことについて歌った曲ですが、 そんな神様の姿を「やんちゃな小学生」に例えてしまうという、この発想は素晴らしい! 4曲目「ドリーム・バイキング・ロック」は、サビの歌詞が特に熱い。 「俺達ゃまだまだいけちゃう野郎ども」などと歌うバンドが今どき他にいるだろうか!? こんなことはザ・コブラツイスターズですら言わなかったですよ! さらに5曲目「濁声交響曲」では、ボーカルの自身の声質を逆手にとって、 そのダミ声を誇りに思うんだとばかりにこんな曲を作ってしまう。 ここまで自分をさらけ出した上で、なおかつ質の高い楽曲を作ってしまうという その姿はもはや憧れすら感じてしまいますし、聴いてる方も元気になれそうです。 アルバム全体では、後半もう一押しあればもっと良かったかなと。 しかし10曲目「男、走る!」は最も怒髪天らしい、ど演歌ロックナンバーで 後半の曲の中では一番のお気に入りでした。 こちらも歌詞について、男まっしぐらな姿を「まるで夢見る乙女さ」と 例えてしまうそのセンスが素晴らしい。 ただひたすらガツガツした歌詞ではなく、人間の強い一面と弱い一面、 光と影の両面を歌い、色々あるけどそれでも前向きに頑張って走っていこうという メッセージがアルバム全体に込められているからこそ、聴いていて勇気をもらえます。 ベテランバンドの底力を感じた作品でした。 私も彼らのように、たとえ何歳になったとしても熱いハートを持ち続けていたいです。
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2013年5月24日金曜日
[CDレビュー] 怒髪天「ドリーム・バイキングス」
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