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2013年5月9日木曜日

[CDレビュー]  FLOW「FLOW THE MAX!!!」


FLOW「 FLOW THE MAX!!!(初回生産限定盤)(DVD付)」
(2013/3/27) 

1. HERO ~希望の歌~  
2. ブラックマーケット
3. 君自身BAND 
4. ブレイブルー
5. Red Hot Riot
6. TOY MACHINE
7. Won’t you stay
8. UMBRELLA
9. On my way
10. 乾杯アワー
11. 休日 ~連休ver.~
12. Celebration
13. NAME
14. CHA-LA HEAD-CHA-LA 
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (9.5/10)





FLOWの通算7枚目のフルアルバム。そのタイトルの通りに今作は、
彼らが今まで積み上げてきたものの全てをMAXパワーで詰め込んだかのような
総決算的アルバムとなっています。

まず1曲目「HERO ~希望の歌~」からして全力っぷりが伝わってくる。
なんせサビで「元気GimmeGimmeパワー」とか「バリバリ☆パワー」とか
歌ってしまってるわけですからね。
こんな、かつてのザ・コブラツイスターズみたいな歌詞を堂々と世に出すバンドは
最近はそう滅多にいないんじゃないかと思うだけに、よくぞ歌ってくれた!
このような、一歩間違えれば恥ずかしくなるぐらいに気合のみなぎった歌詞は好きです。

今作で最も激しいラウドロックサウンドにのせて、異次元的な闇市の世界を歌った
2曲目「ブラックマーケット」や、おもちゃ箱をひっくり返したかのような
世界観を持った、踊れるロックナンバー「TOY MACHINE」、
疾走感抜群で聴いていて爽快な「Red Hot Riot」「Won’t you stay」、
切ないメロディが光るバラード「UMBRELLA」などといった曲も素晴らしい。
そして去年9月リリースのシングル曲「ブレイブルー」も、
文字通り目の前に地平線や水平線が見えてくるかのようなスケール感を持った
極上ポップナンバーで、このアルバムの中でより一層輝いて見える名曲です。

そして13曲目、実質ラストナンバーの「NAME」の素晴らしさには感動の一言。
優しさと力強さを兼ね備えたかのような、ひたむきなバンドサウンドにのせて、
親からもらった名前を胸に刻んで、共に強く生きていこうと歌う。
そして辛い時にはこの名前を呼んでと、聴く人たち全ての心に寄り添ってくれる曲で、
こんな名曲を聴かされてしまったら、ぞの次のカバー曲「CHA-LA HEAD-CHA-LA」は
別に無くてもいいとすら思うぐらいです(もちろんあるに越したことはないですが)
あまりに綺麗なラストシーンをもってこのアルバムを締める、これぞ最高じゃないかと!

今作も作品全体を通して、ヘヴィな一面と、ポップな一面とのバランスが絶妙。
ボーカル2人の歌唱も共にカッコ良い上に、さらには歌詞についても
軒並み素晴らしいときたら、まさに最強。今や最近の男性ボーカルバンドの中では
1位2位を争うぐらいに個人的に大好きなバンドとなってしまいました。
この作品は彼らの最高傑作アルバムといっていいでしょう。2013年を代表する名盤です。






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