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2012年3月12日月曜日

[CDレビュー]  サンボマスター「サンボマスター 究極ベスト」

サンボマスター 究極ベスト」
 (2011/4/6) 

ディスク:1 
1. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ   
2. 希望の道
3. 世界をかえさせておくれよ
4. できっこないを やらなくちゃ
5. 光のロック
6. 青春狂騒曲
7. ラブソング
8. 歌声よおこれ
9. 君を守って 君を愛して
10. 美しき人間の日々
11. very special!! 
12. I Love You
13. きみのキレイに気づいておくれ
14. 手紙
15. 全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ
16. 月に咲く花のようになるの
17. そのぬくもりに用がある 
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)

ディスク:2 
1. さよならベイビー
2. これで自由になったのだ
3. 熱中時代
4. ふたり
5. 新しく光れ
6. 人はそれを情熱と呼ぶ
7. 週末ソウル
8. 夜汽車でやってきたアイツ
9. 想い出は夜汽車にのって
10. 愛しさと心の壁
11. 新しい朝
12. 朝
13. 愛しき日々
14. スーパーガール
15. 絶望と欲望と男の子と女の子 [Live]
16. 夜が明けたら Naked
17. あなたといきたい [Live]
お気に入り度:★★★★★★☆ (6.5/10)





2011年4月にリリースされた、サンボマスターの初のベストアルバム。
ディスク1がシングル曲中心の「サンボマスター グレイテスト・ヒッツ」、
そしてディスク2の1~13曲目がアルバム曲から選ばれた「日本語ロックの金字塔」、
14~17曲目が「あなたに贈る完全未発表音源」という構成になっています。


彼らの曲については、過去にオリジナルアルバム1枚を聴いただけで、
好きそうなタイプのバンドなのになぜか今まであまり聴く機会がなかったわけですが、
こうやってあらためてベスト盤で曲を聴いてみると、やはり良い曲が多いなと感じました。
特にディスク1の方は名曲揃いです。
その中でもひときわ素晴らしいのが、「世界をかえさせておくれよ」や
「美しき人間の日々」といった曲の、この破壊力満点の叫びっぷり。
これだけ熱唱・絶叫できたら最高に気持ちいいですし、思わず一緒に叫びたくなる。
さらには、サビの熱い歌唱と歌詞に励まされる「できっこないを やらなくちゃ」、
疾走感抜群の「光のロック」といった曲もすごく好きです。


そして、歌唱についてはただ叫ぶだけではなく、緩急や歌い分けもしっかりとできていますし、
さらにサウンド面についても、多彩な魅力を発揮しています。
「全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ」なんかは、
バックの音だけ聴いたらおしゃれな感じがする曲ですし、
それ以外にも、ポップでファンタジーな世界が広がる「君を守って 君を愛して」や、
ピアノとストリングスを取り入れたバラード「ラブソング」などといった、
彼らの世間一般のイメージからすればかなり意外性のある曲調もあり、
そして、それらどんな曲調であっても、最後にはまさにサンボ流に熱く泥臭く染め上げてしまう。
このスタイルは確かに好みは分かれるでしょうが、個人的にはすごく好きです。


しかしディスク2の曲は、ディスク1と比べるとメロディの質が落ちるかなという印象でした。
以前オリジナルアルバムを聴いた時は、どうも楽曲の出来にムラがある、
あまり作りこまずに出してしまったような曲があるのではという感じを受けたので・・・
常時ディスク1レベルの曲が出せればもっと良い作品が作れるのにと感じました。


ともあれ、これだけの熱唱っぷりを見せつけられたら、いつかライブにも行って
この魂のこもった歌の数々を生で聴きたいと思いました。
最近の音楽シーンにありがちな、ベスト出して契約終了パターンでなければいいですが・・・


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