21g「 GENORATION 2」 (2018/4/25) 1. 1st FINGER [公式PV] 2. サイコパス [公式PV] 3. engagement 4. 情熱SUMMER DAY [公式PV] 5. アルマ座 6. 恋泥棒はじめました 7. 頭文字G 8. we are gonna take it 9. Imagine~for running~ 10. 魂ノ歌 [公式PV] 11. HEAVY RAIN ~Acoustic ver.~ (bonus track) お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10) 21g(トゥエンティワングラムス)の2ndアルバム。元SIAM SHADEのベーシストの NATCHINさんを中心に結成された「熱く魂を燃やす4人組ロックバンド」の作品。 紅一点女性ギタリストのMIYAKOさんはガールズメタルバンドの「LOVEBITES」や 上木彩矢さんとのユニット「SONIC LOVER RECKLESS」でも活躍中、 さらに全曲の作詞と大多数の曲を作曲も務めるボーカルのGenoさんは 現在は活動休止中のバンド「everset」にて仮面ライダーの主題歌を歌ったり 仮面ライダーGIRLSとコラボ曲を出したり「咲いて」をカバーしてもらったこともあるなど メンバーの活動歴からしてこれまでカッコいい曲をたくさん歌っていて 好きになれそうな要素ばかりが揃ったバンドだと感じた。その期待通りの作品でした。 まず1曲目「1st FINGER」はプロレス団体ドラゴンゲートのユニット 「MaxiMuM」のテーマ曲。ボーカルの豪快な歌いっぷりに加えてギターのメロディが プロレス曲らしく骨太かつメタリックでとことんツボにハマる。 それに加えて歌詞が素晴らしい。自分のような「♪持たざる僕ら」へ向けての応援歌だ。 「♪僕らは夢のかけら持ち寄り 熱くなれるほど ちっぽけで無力な 最強のdreamer」 なんて心に響く歌詞なんだ! こんな曲に今までずっと励まされて生きてきた・・・ 1曲目から熱き魂のこもった最強楽曲を届けてくれた。 2曲目「サイコパス」はMIYAKOさん作曲なだけあってこちらもまた ハードロック・メタル色が強い上に、抜群の疾走感は1曲目以上。 そして歌詞は文字通りにサイコパスな中年男性をテーマに歌っている。 「♪古いポルノをネタにして 独りよがりのマスターベーション」 「♪卑猥な鉛筆尖らせ 未来の喉元に突きつける」「♪かまってハラスメント」 こういう攻撃的な老害サイコパスって今の時代に案外多くいるものかなと、 例えば音楽系アカウントの世界にもいると思ったし、そういう人に対しての 反発を歌うのがカッコ良くてたまらない。 3曲目「engagement」は前曲とは一転して歌謡ロックテイストが入った曲で 歌詞の通りに雨の風景が似合うラブソング。 4曲目「情熱SUMMER DAY」はダンサブルな夏ソングで 紅一点ギタリストのMIYAKOさんが歌う場面が多く盛り込まれているのにも 華やかさを感じられる。男女ツインボーカル曲はぜひこれからも聴きたい。 5曲目「アルマ座」は星空の下で聴きたくなるようなロックバラード。 イントロのギターの旋律からしてロマンチックかつエモーショナルで惹き付けられる。 6曲目「恋泥棒はじめました」はドラマ主題歌やCMソングに起用されても良さそうな 今作の中でもとりわけポップな曲。90年代ならば本当にそうなってたのでは。 7曲目「頭文字G」はボーカルのGenoさんのテーマ曲。 まるで歌舞伎のようなコーラスが加わったりするところなどは壮大で スケール感があって素晴らしい上にサビメロの爽快感が最高。 8曲目「we are gonna take it」は唯一のNATCHINさん作曲、 ダンサブルなデジタルアレンジが盛り上がる曲でMIYAKOさんのコーラスも聴いてて楽しい。 9曲目「Imagine~for running~」はドラマーのyoshiさん作曲、 激ロックのインタビューによるとパンクやメロコアが好きだったという 影響がよく表れた、明るさ抜群のロックチューンで聴いてて気持ちいい。 そして10曲目「魂ノ歌」は先行シングル曲として初めて聴いた時の衝撃が そりゃもうすさまじかった。そのタイトル通り、魂を揺さぶられる歌だ。 歌詞も編曲もボーカルの歌唱も激アツでエモーショナルで、 さらにギターのメロディはJAM Projectや遠藤正明ソロ曲を彷彿させるものがあった。 こんな曲を歌ってくれるバンドを待ってた。一撃必殺でファンになるほどだった。 さすが2016年のワールドプロレスリングのファイティングミュージックとして 起用された曲でもある。男らしくてカッコいい最強楽曲ばかりだ。 この記事を書く際にあらためて聴き込んでみて、これはお気に入り度満点しかないと、 上半期ベストアルバムで7位は低すぎだったと後悔するほどの傑作だった。 ボーカルは遠藤正明さんと並ぶほど理想の男性ボーカリストだし これだけ魂のこもった曲ばかりながらも全曲メロディアスで、 さらに曲ごとのアレンジも多彩で面白いのだから最強としか言えない。 つくづく時代が違えばSIAM SHADEみたいに売れても全然おかしくないはずなのに 現状ではロックファンにすらこのバンドの魅力が1/3も伝わってないと思われるのが 残念でならない。もっとライブをやって欲しいしフェスにも呼ばれて欲しい。 メンバーのMIYAKOさんのもう一つの所属バンドのLOVEBITESは ドイツやイギリスのメタルフェスに出演が決まったりと これから更に海外中心に活躍しそうで、そうなると21gの方は尚更満足な活動が できなくなりそうなのも不安・・・個人的にはLOVEBITESよりも21gの方が好きだと 言ってしまったらメタルファン的には逆張り扱いされてしまうんですかね?
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2018年7月18日水曜日
[CDアルバムレビュー] 21g「GENORATION 2」
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