Pile「 PILE(初回限定盤A)」 (2016/3/16) 1. チェックメイト 2. ドリームトリガー 3. キミがくれたKISEKI 4. 金糸雀 5. EGOIST 6. 雪降る夜 7. ヴァンパイア革命 8. ヒカリフライト 9. 一歩先へ 10. P.S.ありがとう… 11. 伝説のFLARE -strings ver.- (bonus track) 12. キミがくれたKISEKI -strings ver.- (bonus track) 13. ドリームトリガー -strings ver.- (bonus track) お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) Pile(パイル)の2ndアルバム。「ラブライブ!」にて西木野真姫役を担当したことで 一躍有名となった声優歌手の作品。 まず1曲目「チェックメイト」はイントロを聴いた時点でI've soundの川田まみさんの曲を 彷彿させるようなデジロックチューンで、この瞬間から来たぞ来たぞと思った。 サビの「♪チェックチェック」がたまらなくキャッチー。愛し合う2人の気持ちをチェスに見立てた歌詞も面白い。 2曲目「ドリームトリガー」は1曲目同様にデジロック調の曲ながら、 サビ前でメランコリックさが顔を出したり、2番終了後の間奏がHR調になったり、 さらには随所でヒュルヒュル~といったような細かいシンセの音色がアクセントになったりと 聴けば聴くほどにその緻密な音作りにハマっていく。それでいて曲展開は流れるように自然、 なおかつサビはポップかつ開放感抜群、タイトル通りに夢が詰まってると感じさせられる。 これはスゴ過ぎる。編曲はElemens Gardenのメンバーかなと思いきや違うらしい。 ミライショウって何者だ? 公式サイトを見てもプロフィールが空欄になってるのはなぜだ。 3曲目「キミがくれたKISEKI」はピアノとストリングス中心の編曲で仕上げた 優雅なポップチューンで、近年のアニソンの王道的な名曲。 4曲目「金糸雀」は桜吹雪が舞う光景が目に浮かぶかのごとく華麗な和風ロックナンバー。 編曲は和楽器バンドではなく、水樹奈々の編曲を担当したことのあるEFFYさんのようで。 5曲目「EGOIST」はV系バンドのアルバムに1曲入っているようなジャズテイストの曲。 アルバム全体を聴いても女性ヴィジュアル系と言えるような音楽性でセンスが良い。 6曲目「雪降る夜」では一転して洋楽ポップス風の曲に挑戦。 7曲目「ヴァンパイア革命」はイントロの時点からヨーロピアンテイスト漂う曲で シンセの音色がオルゴールのように聴こえるのが何とも幻想的。 8曲目「ヒカリフライト」はシンフォニックメタルをポップスアレンジしたような曲。 この曲はサビの部分以上に、2分40秒地点以降の間奏が劇的・エレガ的でツボにハマった。 フライト中に乱気流に巻き込まれながらも華麗に進むかのような突進力を感じる。 9曲目「一歩先へ」ではここに来て1曲目に回帰したようなデジロックチューンを聴かせる。 10曲目「P.S.ありがとう…」はこれまで聴いてくれた皆さんへの感謝の気持ちを込めた 大団円的ポップソング。ラストソングの王道。 ボーナストラックの11~13曲目は、これまでのシングルA面曲である計3曲を ストリングスのみのアレンジで聴かせる。「伝説のFLARE」はこれだけメロディが良いのに なぜ通常バージョンがこのアルバムに収録されてないのかと思いきや、 今作は1stではなく2ndアルバムだったと調べてみて初めて気づいた。こりゃ1stも聴かないと。 近年のアニソン系アーティストが歌うポップスはいかに音楽性が高いかということを 存分に感じさせられる作品。Pileさんの歌声も伸びやかで綺麗。 水樹奈々さんをはじめをした当ブログ常連アニソン歌手の皆さんが好きな人は ぜひ聴くことをおすすめしたい。大収穫の一枚でした。 個人的には今作前半のようなデジロック路線を中心とした曲をこれからも歌ってくれることを 期待したいです。引退した川田まみさんの枠が1つ空いただけに・・・
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2016年7月13日水曜日
[CDレビュー] Pile「PILE」
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