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2016年5月15日日曜日

[ライブレポ]  COMIN’KOBE 16(クリトリック・リス、THEイナズマ戦隊、The Winking Owl)

(前記事はこちら)

・クリトリック・リス

[セットリスト]
・柳瀬次長
・トカゲ男と世話焼き女
・BUS-BUS
・ライス&ライス
・1989
・バンドマンの女


パンツ1丁の姿でお客さんたちの目の前に降りてきて駆け回りながら歌う
46歳スキンヘッドの男性シンガーソングライター。キャッチコピーは「下ネタのナポレオン」。
名前からして危険人物に違いないと思ってたが、楽曲の方は意外とまとも(?)だった。
歌メロ部分はほんの少しだけで、大部分はオケにのせてひたすら語るという、個性的な曲の数々。

まず1曲目「柳瀬次長」では上司への不満を歌にのせて叫び、サビでは観客も合唱。
続く「BUS-BUS」は、ザ・ブルーハーツ「TRAIN-TRAIN」のオマージュ曲で
仕事で東京へ向かうことになるも、お金がないので新幹線に乗れず夜行バスで移動するという歌。
「♪栄光へ向かって走る あの列車には乗れない」
これは切ないけどちょっと笑ってしまった。実は夜行バスは1回も乗ったことないんですけどね。
続く「ライス&ライス」は、焼きそばとライスを注文したはずが
焼き飯とライスが来てしまったという歌でこれまた面白い。
曲中でテントの上によじ登るパフォーマンスも。炎上しかねないということですぐやめましたが。

ここまでは1つ前の四星球に続くネタ要員としか思ってなかったが・・・
自身が脱サラしてこれからの人生に悩む中で、過去を懐かしむ思いを渾身の語りにて歌った
「1989」には・・・思わず感動した! これほどまでの名曲が聴けるとは予想してなかった。
こちらのライブ映像の40分30秒頃から歌われている曲でした)
これぞ魂のこもった歌だ。一昔前のフォークシンガーにも通じる熱い語りの応酬を聴いて
ふと思ったので後で公式サイトのライブ情報を見てみると、
6月には竹原ピストルと2マンライブを行うらしい。あぁこれは超納得だ。
余談ですが、1989年といえばちょうど子供の頃の私が音楽を聴き始めた年だなどということを
入場前にカーシーさんと話していたので(参照)尚更おーっ!と思った。なんという偶然だ。

この感動のままライブ終了でも全然良かったのですが、ラストには最新アルバムのリードトラック
「バンドマンの女」をしっかり歌ってくれました。「♪口に・・出した」で歓声が。
最後の最後で下ネタのナポレオンの本領発揮。

コミカルでロックな異色ソロシンガーで、ライブパフォーマンスもさることながら
歌詞にも確かな実力を感じられる。これから知名度が上がること確実な
アーティストだと思いましたが、ブレイクするには名前が大きなネックになりそうだ。
あと女性にはウケにくいだろうな(汗)今回はフェスということで意外と女性客はいましたが。




・THEイナズマ戦隊

[セットリスト]
・GLORY DAYS
・ズッコケ男道
・オマエ・がむしゃら・はい・ジャンプ
・33歳
・応援歌


当ブログ的にはもはや説明不要、今回もガガガSPと並んで楽しみにしていた王道熱血ロックンロールバンド。
まず1曲目に9thアルバムのリードトラック「GLORY DAYS」、続く2曲目には
関ジャニへの提供曲のセルフカバー「ズッコケ男道」と、どちらも期待通りの盛り上がり。
「ズッコケの神様に感謝だぜ!」こういったセリフがまた熱くて胸に響くんですよ。
ただズッコケは2年前のカミコベでも聴いただけに(参照)今回こそは、
「嗚呼!!されど青春ごっこ」「情熱の風」「あの夏の日々」といった傑作シングル曲や
関西テレビの野球中継テーマ曲にも起用された新曲「終わらないストーリー」辺りを聴きたかったのだが・・・
以前にも書いたのですがなぜイナ戦のライブは毎回毎回セットリストが微妙なのか。

それでも未発表曲の「33歳」は亡くなった父親との思い出を歌った曲で
大切な人を思いながら聴いて欲しいという言葉が身に沁みる名曲でした。
そして大切なCOMIN’KOBE実行委員長の松原さんに向けてのメッセージを語った後、
これだけはシングル曲で唯一必ずライブでも歌うという定番中の定番曲「応援歌」を
全力で歌い上げた姿には感動した。つくづくこの曲はライブで何度聴いても圧倒的。
客席一体となって「♪おーい!おまえ!がんばれや!」と拳を上げて合唱、
これはガン闘病中の松原さんのことをみんなで応援していると同時に、
今この会場にいる全ての人達のことを応援している曲だ。これぞ間違いなく今年の
カミコベ前半のクライマックス。セトリどうこう言いながらもやっぱり来て良かったですよ。




・The Winking Owl

昨年のオズフェスにも出演を果たした期待の女性ボーカルエモロックバンド。
ボーカルのLuizaさんは日本とルーマニアのハーフということだけあってか、
OLIVIA、ステファニー、AKINOなどといった女性歌手が好きな者としては
ドンピシャ級の声質の良さを感じられる。昨年リリースされたデビューアルバムのリード曲、
1曲目「Open Up My Heart」のような英語詞中心の洋楽テイスト曲がよく似合ってる。
3曲目に歌われた新曲の「Bloom」は日本語詞中心でこれまで以上にキャッチーでありながらも
突進力を増した曲で、これは文句無しの名曲。おそらく5月のマイベスト10にも登場する。
あとはライブパフォーマンスに躍動感が出てくれば、そしてボーカルの迫力が増せば
もっと良くなるのになと感じました。現状ではライブだと突き抜けるものが無いかな・・・
まだ結成してから日が浅いバンドなだけに、今後大化けする可能性は十分にあるはず。期待したいです。

(続く)


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