FLOW「 #10(初回生産限定盤)(DVD付)」 (2016/2/3) 1. 虹の空 -Album Ver- 2. Oblivion feat.HISASHI(GLAY) 3. DARK SHADOW feat.TeddyLoid 4. Steppin'out 5. 光追いかけて -Crystal Lake mix - 6. 魑魅魍魎feat. 疾風 7. DECATHLON feat. AFRA 8. JOY TO THE WORLD feat. キバオブアキバ 9. World Symphony 10. Good Days ~君を忘れない~ お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) FLOWの通算10枚目のオリジナルアルバム。 今作はジャンルの壁を超えた多種多彩なアーティストとコラボしたことにより、 元から多彩な音楽センスを持ったバンドが、さらなる進化を遂げた作品となった。 まず1曲目「虹の空」はこちらのシングルレビューで書いた通りの名曲。 この1曲を聴いただけでメロディとボーカルの爽快感が素晴らしいバンドであることが分かる。 2曲目「Oblivion feat.HISASHI(GLAY)」はヘヴィネスとメロディアスが高度に融合した、 今作最大のキラーチューン。間奏のギターがこれまた最高。 HISASHIさんというギタリストが加わっただけでこんなにも迫力が増すものなのか。 3曲目「DARK SHADOW feat.TeddyLoid」はボーカルにエフェクトをかけた上に 要所で電子音やスクラッチ音を入れたりといった編曲が特徴的なミクスチャーロック。 フワフワと浮遊しながら走り抜けるかのような感覚がある。これは何とも斬新。 4曲目「Steppin'out」はGARNiDELiAのtokuさんの編曲によるデジロックナンバー。 イントロにてパーンと弾ける電子音を聴いた時点で、いったい誰が編曲したのか 分かりやす過ぎる(笑)輝きに満ち溢れていて素晴らしい。ザッツメジャー感。 5曲目「光追いかけて -Crystal Lake mix-」はシングル「虹の空」のC/W曲として 昨年リリースされた曲ながら、今作では曲調が一転してバラードとなり アレンジもストリングスのみで聴かせる曲となった。 シングル版がエネルギッシュで良かっただけに、曲調はアップテンポのまま バンドサウンド+ストリングスのアレンジにした方が良かったのでは・・・ 6曲目「魑魅魍魎feat.疾風」では吉田兄弟の弟、吉田健一プロデュースの 津軽三味線ユニットとコラボ。和風ハードロックという当ブログ的必聴曲。 7曲目「DECATHLON feat. AFRA」は全編ラップという意外な構成。 メロディレスな曲ながらもバンドサウンドとの組み合わせはバッチリ。 8曲目「JOY TO THE WORLD feat.キバオブアキバ」では若手のメタルコア系バンドとコラボ。 シャウトやデスボを交えた歌唱の掛け合いがカッコいい。サビメロはクリーンながら、 ギターなども含めた全体のメロディの良さという点では2曲目の方が上と感じる。 9曲目「World Symphony」は計十二ヶ国語が登場するワールドワイドな曲。 パンクなAメロから開放感溢れるキャッチーなサビへと繋がっていく構成も見事。 アニソンを歌ったことがきっかけで海外でもライブを行うなどして注目されただけに、 音楽は国境を超えて通じ合うものだというメッセージにより説得力を感じられる。 10曲目「Good Days ~君を忘れない~」はラストを飾るロックバラード。 編曲はORANGE RANGEのNAOTOさんが手がけた曲ながらも、 ミクスチャー感はそれほど無く、意外と正統派にまとめてきたなと。 前アルバムはこれぞバンドとして王道の最高傑作であったのと比べれば、 今作は変化球的な曲が比較的多いと感じられたが、それでも聴けば聴くほどに、 ツインボーカルであることを生かした歌唱の魅力や、ラップやミクスチャー要素を 巧みに取り入れるなどして作られた編曲の良さが伝わってくる作品でした。 5曲目だけは原曲の方が良かった、さらにはGRANRODEOとのコラボ曲「7-seven-」は アニメベストの方に入れたばかりに収録されないのかとも思いましたが、 それでも前々記事で述べた通り、今作も含めたここ数年の楽曲の質の高さ、 特にメロディとボーカルの良さは、男性ボーカルのバンドとしては最高レベル。 アニソンを歌ったことで音楽の幅が広がって良かったと、メンバー自ら言っていたのも納得。 だからこそ尚更いろんな意味で再評価されて欲しいと思うわけです。
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2016年3月4日金曜日
[CDレビュー] FLOW「#10」
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