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2013年6月13日木曜日

[CDレビュー]  Rie a.k.a. Suzaku「Dreaming Eyes」


Rie a.k.a. Suzaku「 Dreaming Eyes」
(2012/5/9) 

1. Angelism (インスト)
2. Dreaming Eyes 
3. Desire
4. Grab the Sky 
5. Oblivion 
6. Not Escape
7. Aurora (インスト) 
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




女性メタルギタリスト、Rie a.k.a. Suzakuの3rdミニアルバム。

そのアルバムタイトル通りに「夢」というコンセプトをもとに、
ゲストボーカルとして計3人の女性歌手を迎えて作られた今作は、
ひたすら前向きで明るい。HR/HM系でここまで全編通して明快な作品は珍しいぐらい。
歌詞はベタと言われれば相当ベタで、中にはもう少し表現方法を工夫した方が
いいんじゃないかと思ってしまうものもありますが、それでも聴いていて
心の底からスカっとさせてくれるメロディと、ギターをはじめとした楽器隊の
豪快な演奏をバックに、ボーカルから放たれる前向きなメッセージの数々を
目の前で聴かされてしまえば、もはや細かいことはどうでもよくなります。

特に2曲目「Dreaming Eyes」と5曲目「Oblivion」の突進力は素晴らしい。
キーボードの旋律が加わったサビの、そのキラキラ感には希望の未来を予感させてくれる。
この曲を歌うボーカルのDiaさんの歌唱についても、3人のボーカルの中では
一番声質が太いこともあって、最大級の迫力を感じることができます。
6曲目「Not Escape」では「人の命を命とも思わない 腐った奴ら」などといった、
今作の中においてはかなりダークな一面を覗かせる歌詞もありますが、
それでもサビでは「もう逃げない」「立ち上がれ」と歌うからやっぱり前向きだなと。
ラストの収録時間5分台のインスト曲「Aurora」は、まさに美しいオーロラの景色が
目の前に浮かんでくるかのようなロックバラード曲。ギタリストRieさんが奏でる
そのギターの旋律の美しさが、今作で最も全面に出た曲でございました。

今作はJAM projectが好きな人などには特にオススメしたい作品です。
というかいっそのことJAMに加入してもいいんじゃないかと思えてくるぐらいに
楽曲のコンセプトが似ている。たとえ歌詞はどこかで見たことあるフレーズだろうが、
なんとなくカッコ良ければそれでいい! ドラマチックかつパワフルな曲の数々に
聴いていて勇気をもらえる、これこそが最高だ! 次はフルアルバムが待ち遠しいです。




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