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2021年5月14日金曜日

[アルバムレビュー]  SPYAIR「UNITE」


SPYAIR「 UNITE (初回生産限定盤) (DVD付)」
(2021/3/31)

1. I Wanna Be...  [MV]
2. 轍~Wadachi~  [MV]
3. PRIDE OF LIONS  [MV]
4. INSIDE OF ME
5. iris
6. B-THE ONE  [MV]
7. We'll Never Die
8. Get over it
9. One Day  [MV]
10. STORY
11. What is Love
12. La la la...
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)



SPYAIRの通算6枚目のオリジナルアルバム。約3年半ぶりと待ちに待ったアルバムは
先行シングル曲の並ぶ前半の1~4曲目からして強力でガッツポーズもの。
2曲目「轍~Wadachi~」ではストリングスアレンジを効かせた
アイリッシュ風で幻想的スケール感に溢れた曲をやってくれたことに驚かされた。
映画版銀魂主題歌でよりアニソンっぽい曲になったとも言えるがそれもまた進化だと。
そしてSPYAIRといったら熱血体育会系バンドの日本代表的存在だと今作であらためて感じた。
俺的には前々記事のTHEイナズマ戦隊と並ぶ(レビューはこちら)ツートップだと思ってる。
3曲目「PRIDE OF LIONS」は日本体育大学応援ソングとして作られた曲で
MVでも柔道日本代表の阿部一二三選手などが登場。やっぱりロックバンドというのは
このような熱き魂をぶつけた曲を歌ってこそだと思えるし聴けば勇気をもらえる。
6曲目「B-THE ONE」はプロバスケットボールBリーグのテーマソングで
ラップを交えたツインボーカルの歌唱がカッコいい。
サビは「♪うおおおおお うおおおおお」としか歌ってないのにこれほどまでに躍動感を
表現できているのがスゴい。もはや言葉などいらない、脳内の筋肉で感じろ。
9曲目「One Day」はバレーボールアニメ「ハイキュー!!」の主題歌。
「♪強がってばかりの少年が 今もまだ汗ばむ背中を見つめてるから」
この世界観たまらん。音楽通な大人のリスナーはこの年齢でいつまで少年だとか
言ってるんだと思うかもしれないが、コートやグラウンドやステージの上に立てば
誰もが一生青春だ。こういった曲を歌ってくれるボーカルのIKEさんは
一度喉を壊して引退危機があったにもかかわらず、今でもこうして
気力を振り絞るかのようなガッツ溢れる歌唱を聴かせてくれるんだからそりゃ合う。
後半のアルバムオリジナル曲では和太鼓を加えた7曲目「We'll Never Die」も新鮮。
さらには11曲目「What is Love」はデジタル色の強いアッパーチューンでありながらも
どこか哀愁を漂わせるラブソングで2曲目と並んで新境地を見せてくれた曲で良かった。
間奏はサイレンが鳴り響いているかのよう。さらにサビの歌詞も
「♪僕らはひとつになんてなれない 寂しさに肩を寄せ」といったものだから意外。
日本で最もONE TEAMと歌いそうなバンドなのに。でもこう思う時だってそりゃあるさ。
こういった曲も歌えるんだという所に懐の深さを感じられるんですよね。

さすが俺達のロックバンドだ。相変わらずの直球勝負全開なのに加えて音楽性の幅も
更に広げたというからそりゃ名作アルバムになる。今作が最高傑作ではないだろうか。
熱き魂燃やす楽曲を歌うバンドはいつの時代でも探せばいくらでもいるが、
それでいて大衆に通じるキャッチーさを持ち合わせた楽曲で勝負てきるバンドというのは
今や貴重な存在だと思う、今の若手バンド界には減ってしまった気がする。
それだけに、既に一定の地位は得たバンドではあるが俺的にはまだ売れ方が足りない、
紅白歌合戦に出場するぐらいブレイクしてもいいはずなのにと思ってる。
2019年はラグビーワールドカップに熱狂した年で紅白でもスポーツに絡めた
熱き応援歌中心の放送を見せてくれていた、あの頃は本当に良かった・・・
あの頃に戻りたい。またそんな番組が放送できる時が早く来て欲しいし、
その時はSPYAIRもスポーツ中継主題歌をヒットさせて紅白出場して欲しいとすら思いますね。








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