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2021年5月10日月曜日

[アルバムレビュー]  THEイナズマ戦隊「世明けのうた」


THEイナズマ戦隊「世明けのうた」
(2021/1/13)

1. 世明けのうた  [MV]
2. THE GLORY SONG
3. WABISABIの唄  [MV]
4. 流れる日々を君と共に
5. 僕の宝物
6. 鳴り止まない鼓動
7. マイルメイルガンバル
8. Please Please marry me
9. おはようから墓場まで
10. リーダー論争  [MV]
11. 岐路に立つ君へ
12. 大切な人 幸せであれ  [MV]
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)



THEイナズマ戦隊14枚目のオリジナルフルアルバム。今作もこれぞ人生の応援歌。
不変の魅力に溢れた作品であり、地元に帰ってきたかのような安心感すらある。
相変わらずボーカルの野球人上中丈弥さんの歌いっぷりと歌詞が素晴らしい。
分かりやすい言葉でありながらも、心に残る言葉を紡ぐ才能はガチだ。
1曲目のリード曲「世明けのうた」はサビの「♪生きてこそ」のリフレインが印象的だが
Bメロで「♪交わす言葉で 命の灯火リレー」こんな言葉をさりげなく入れる辺りが
グッとくるよなぁ。聖火リレーとかけた(?)汗と涙のアスリート系バンドらしい歌詞。
メジャー初期の頃の「情熱の風」みたいなガンガン疾走感のある曲は減ったけど
4、12曲目などはメロディからして演歌ロックって感じで好きだし良い年齢の重ね方してる。
今作で最も印象的だった曲は10曲目の「リーダー論争」。曲名からしてサプライズ。
こんなタイトルの曲は他の歌手が作ったら理屈っぽくて苦手路線にいきそうなのに
イナ戦が歌えばこんな豪快かつゴーイングマイウェイでカッコいい曲になるのかと。
「♪俺の道なら俺に任せろ 俺がリーダー」「♪人と違えどそれでいい」
今の若手バンドでこんな頼もしい曲を歌えるバンドって本当に少ないよなと思うし
そりゃBSドラマ「課長バカ一代」主題歌にも起用されるよな。
俺もこんなこと言えるような人間に生まれたかったなぁ。そこに憧れると思ってしまうが
ラスト曲の「大切な人 幸せであれ」ではそんな自分みたいなリスナーに向けても
「♪俺には持ってない心を持っている」「♪それぞれの人生を思い切り生きまくれ」
と歌いかけてくれるんだから感動。泣ける。つくづく愛に溢れた暖かいバンドであり
実直な人間性が伝わる楽曲だ。音楽通な人ほど音楽が良ければ人間性はどうでもいいと
言う人が多いようだが自分はそうは思わないし、やっぱり通好み系のバンドよりも
イナ戦やSPYAIRなどといった熱き体育会系バンドの方が好きだなとあらためて感じた。
でもこんな嗜好のリスナー達はおそらく音楽ブログを書いたり年間ベスト曲を発表したり
しないんだろうなと思う。そんなのをネットに書き込むよりもライブ現場で盛り上がったり
グラウンドでボールをかっ飛ばす方が性に合ってるよなというのは気持ち分かる。
だからこそせめて当ブログではこういったバンドの魅力を伝えていきたいですね。


アルバムトレーラーはこちら(レコード会社の意向でブログ貼り付けができなくなったようで・・・)



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