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2019年4月14日日曜日

[CDアルバムレビュー]  SEX MACHINEGUNS「IRON SOUL」


SEX MACHINEGUNS「 IRON SOUL」
(2018/11/28)

1. みかんのうた (Re-Recording 2018)  [公式PV]
2. BURNING FIRE  [公式PV]
3. バイキンの逆襲
4. うなぎの王様
5. ネイチャーパワー
6. コインランドリーサンドマン
7. NOサーモン
8. CRUSH クリスマス
9. メタルベンチャーマン  [公式PV]
10. German Power (Re-Recording 2018)
お気に入り度:★★★★★★★☆ (7.5/10)



SEX MACHINEGUNSのデビュー20周年記念作となる通算12枚目のオリジナルアルバム。
まず1曲目に収録された「みかんのうた (Re-Recording 2018)」が
言わずと知れたマシンガンズの代表曲であり、20周年記念ということで新たに復活。
ボーカルのANCHANGの出身地でもある愛媛の魂の結晶であるみかんを歌った曲で
当ブログ管理人が10代の頃には友人達も含めてカラオケでよく歌ったメタルソング。
たとえ歌詞がネタ系統だろうが柑橘系だろうが、みんなでメタルで盛り上がっていた、
そんなあの頃が懐かしい。今となっては考えられない。これぞ素晴らしい功績だった。
誰でもカラオケで歌えるぐらい高音部分の無い曲なのに今回の再録でキーを下げていたのは
気になったが、それでもこの曲は俺達の青春時代を飾る傑作だと勝手に思ってますからね。

2曲目「BURNING FIRE」はパチンコ「CR巨人の星~栄光の軌跡~」の主題歌となった
正統派メロスピ。ついこの前まで「マシンガンズ、阪神のような活動を」とか言ってたのに
いつの間に巨人に魂を売ってしまったんだとツッコみたくなったが、
現在インディーズのバンドにタイアップが来るだけでもありがたいことなんでしょうね。
3曲目「バイキンの逆襲」はバイキンマンのテーマ曲で前曲に引き続き疾走感抜群。
サビで高音を張り上げながら「♪この世は悪が支配する」なんて歌うあたりは
ダークネスでカッコいいのに、歌ってるのはアンパンマンの世界だというから面白いし
親しみやすい。アルバムオリジナル曲の中では一番お気に入りということで子供達にも届け。
4曲目「うなぎの王様」はミドルテンポ曲ながらも重低音がズシっと響く曲で
ANCHANGの低音ボーカルにはうなぎのにゅるにゅる感が出ている。
5曲目「ネイチャーパワー」はベーシストのSHINGO☆さんがボーカルをとる農業メタル。
全然歌えてるのでANCHANGの喉の状態次第ではツインボーカルバンドにしてもいいと思える。
フェスでキーの低い曲しか歌えない状態ならば代わりに高音部分を歌って欲しい(参照)

6曲目「コインランドリーサンドマン」はAメロのセリフとミドルバラード系の曲調に
しっとりとした哀愁を感じさせる。まるで生乾きの洗濯物のように。
7曲目「NOサーモン」は曲名の時点でM-1暴言騒動のお笑いコンビを連想してしまったが
それとは全く関係無く、単にサーモンが食べたくないと歌う曲。
言うほど鮭って食べたくないか?これがNOピーマンとかなら共感する人多いと思うけど。
8曲目「CRUSH クリスマス」は後半で一気に盛り上がる曲だがAメロといい全体の構成といい
「そこに、あなたが…」と印象がかぶってしまう。そっちの方が傑作だったと思う。
9曲目「メタルベンチャーマン」は前アルバム曲の「メタル経理マン」と比べても
メロディが平坦でなぜこれがPV付きの曲なのかと思ってしまった。
10曲目「German Power (Re-Recording 2018)」はライブの定番曲でありながら
ストリングス系のアレンジが加わるあたりはCD音源ならではの良さがあった。

前半は良かったものの後半はもう一押し欲しかったかなと思ってしまったが
それでも今やれることを全力でやっている姿勢は伝わるものがあった。
今年3月にはドラマーのLEONさんが脱退してしまうという出来事もあったが、
それでもマシンガンズは俺達の青春だと勝手に思ってるのでどうかこれからも
メタルファイヤーの灯を消さずに活動を続けて欲しい。それだけでも嬉しいから。






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