岸田教団&THE明星ロケッツ/REBOOT (アーティスト盤) (2枚組) (2018/12/5) 1. Decide the essence 2. our stream 3. Never say Never 4. Blood and Emotions [公式PV] 5. ストレイ [公式PV] 6. 3 seconds rule 7. Reboot:RAVEN 8. Love prescribe 9. シリウス [公式PV] 10. キミノミカタ 11. stratus rain 12. Code:Thinker お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) 岸田教団&THE明星ロケッツの4thアルバム。今作のキャッチコピーは 「これは何度でも立ち上がる人間たちに捧げたい再起動する物語」ということからも 分かる通りの立ち上がれ系楽曲満載っぷりはJAM Projectにも並びそうなほどのレベル。 アニソン系アーティストの中でも最もシリアスでロックバンドらしいバンドだと感じられる。 なんせ1曲目から生きる意味を論じると歌うほどだから。元から歌詞が良いバンドだったが 今作はこれまで以上に刺さる。歌詞よりも編曲重視の当ブログ管理人でも これほどまでに訴えかけられると全曲お気に入り曲にせざるをえなくなるほどに。 今作のリード曲でアニメ「ストライク・ザ・ブラッドⅢ」主題歌の4曲目 「Blood and Emotions」はイントロからにデジタルアレンジを加えて 変化をつけてきたことにおおーっ!これは良いぞと思わせてからの 歌詞のメッセージの数々が立ち上がりたくなるフレーズばかりで感動。 「♪一度も失敗しない生き方 それを生きているとは言えないんじゃないかな」 こんなん失敗や後悔だらけの人生だった者にはそりゃ心に響くって・・・ この曲も含めて今作の収録曲はどれも頭ごなしの公開説教ではなくて、 聴き手の心に寄り添ってからの立ち上がれだからこそ一層頑張ろうと思える。 骨や心が折れて簡単には立てない人のために杖を貸してくれるかのような曲ばかり。 5曲目「ストレイ」はアニメ「博多豚骨ラーメンズ」の主題歌で ブラスバンドアレンジを加えてカッコ良く盛り上がる曲と思いきや2番の歌詞が衝撃的。 「♪生涯で一度ぐらいは本当の愛を知る」「♪次は君の番さ」からの 「♪なんて語りかける詐欺の手口は聞きあきたぜ」これには人を簡単に信じるなんて できっこなくてラブソングにもそう簡単には心が動かない自分のような者には 共感しまくりだ・・・本当にその通りだと思うのは屈折した人生を歩んできたからなのか。 だがそれでも最後には「♪この街だけは君を裏切ったりはしないさ」 「♪誰からも愛されていないような気がしても どこかに居場所はあるものさ」 と歌ってくれることに救われる。愛されたかった・・・どんなに一人でも平気なふりしても 本心はそうなんだ。そしてこの街とはアニメの舞台からすると博多の街。 個人的には博多は親戚がいた関係で第2の故郷だったこともあってより一層響くんですよ。 ラーメンなどの食べ物がおいしくて物価が安くてサービス精神を感じられる街だった。 2018年の当ブログの年間ベストソング企画にて最優秀作詞賞で表彰すれば良かったと思うほどの傑作。 その一方で10曲目「キミノミカタ」では珍しくラブソングを歌う。 「♪キミノミカタさ 正義じゃなく悪にもなれず強くもない」 こんな自分でも受け入れてくれるという安心感。ただのラブソングじゃなくて 聴き手全員を愛して包み込んでくれるような歌。サビの真ん中で加速して盛り上げてから そのサビの最後では「♪君のために地球を守るよ」とまで歌ってしまう。 そこまで真剣に突き詰めるのか。確かに子供の頃には戦隊ヒーローものを見て 地球を守りたいと思った人は多いはずだ。それほどまでに無垢で純粋な思いが詰まった 究極のラブソングということか。愛は地球を救う。ということで立ち上がれ皆がヒーローだ。 相変わらず傑作揃いのシングル曲やアルバムリード曲と比べると、それ以外の アルバムオリジナル曲はもう一押し欲しい印象もあるが、編曲の頑張りっぷりは シングル曲だけでも伝わってきた、遊びの要素が無いのも相変わらずだと思うが 同じシリアス系アニソン風バンドでも例えばSALTY DOGみたいに ボーナストラックに既発曲のシャブ山シャブ子バージョンを入れるとかいった おふざけはこれからも絶対にやらなさそうだし(参照)それが個性なんだと思う。 たとえアニメタイアップがあろうが無かろうがどれもマジメでひた向きな曲ばかりで 誠実な人柄が楽曲から伝わってくるのが何より素晴らしい。 その生き様を応援したくなるし、そんなバンドと共に歩み生きていきたいと思う。 音楽とは生きるエネルギーであるという当ブログ管理人のような者には最適なバンドであり より大きなエネルギーを手に入れたいということで今作を聴きながら筋トレしたくなりました。 未だにライブを一度も体験したことがないのでそちらもいつか行ってみたいし なんならガールズロック系の対バンなどにも出て欲しいと思ってるんですけどね。
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2019年4月6日土曜日
[CDアルバムレビュー] 岸田教団&THE明星ロケッツ「REBOOT」
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