Gacharic Spin「 ジェネレーションギャップ (初回限定盤 Type-A)」 (2017/9/6) 1. ジェネレーションギャップ 2. Stay gold... 3. タリナイヤ -2017ver.- Gacharic Spinのメジャー通算4枚目のシングル。 表題曲「ジェネレーションギャップ」は「80年代ソウルと現代ロックの融合」 というキャッチコピーが掲げられた、ブラスバンド大活躍のファンクチューン。 アラサーのオレオ様がおばさんになったと感じる瞬間をコミカルに歌った曲なだけに 歌詞は今作収録の計3曲の中では最も個性を感じる。 「♪じぇじぇ!じぇじぇ!」ってあまちゃんかと、それもネタ的に古いぞと ツッコみたくなったのは狙いなのだろうか。オヤジギャグならぬオレオギャグか? だが肝心のサビメロのインパクトが弱い気がしたのが惜しいところ。 これがカップリング曲かアルバム曲ならば新たな試みが詰まった曲で面白いと書いてたはず。 だがシングルの表題曲にもってきたのは違うのではないかと思ってしまった。 Gacharic Spinといえばデジロック、本来の路線とは違う曲を大々的に売り出すのは・・・ そもそもジェネレーションギャップというタイトルの曲を表題曲にした時点で このバンドはおばさん、おっさんをターゲットにしてるのか?と思ってしまった。 ジェネレーションギャップってのは若い人よりもおっさんおばさんの方が より感じることが多いものだろうし、この曲の歌詞も共感できるものだと思う。 ある意味現在のファンの皆さんをとても大事にしている表題曲とも言えるが、 やっぱり若い男女の皆さんにもっと人気が出ないとブレイクはできないと思う。 今まででファンがおっさんばかりのバンドやグループが大きく売れたことってあるのだろうか? BABYMETAL・・は海外人気から火がついたという面もあるしいろんな意味で例外過ぎだ。 2曲目「Stay gold...」はこれぞGacharic Spinの本領発揮のデジロックナンバー。 イントロからしてキラピカ感満載、ガールズバンド離れした演奏に圧倒。 伸びやかで突き抜けるようなサビメロ、消えかけていた夢を必死に追いかけるかのように 熱い歌いっぷりを聴かせるはな兄さんのボーカル、歌詞のメッセージ、 どこを取っても文句無しに素晴らしい。そうだメンバー全員まだまだ若くって 今も夢を追いかけている途中なんだ、だからシングル表題曲でおばさんと歌って欲しくなかった。 Gacharic Spinはおっさんおばさん向けバンドではなく、全世代向けバンドなんだ、 やっている音楽はむしろ新しいんだ、こんなガールズバンドは今まで他にいなかったというのが 一目瞭然で分かる傑作曲。こういう曲こそ表題曲にふさわしいと思うんですけどね。 3曲目「タリナイヤ -2017ver.-」はパチスロ「エイリヤンエボリューション」の 挿入歌にも起用されている王道ガールズロックナンバー。 1回聴いただけで「♪ターリーナーイーヤ」と口ずさめるほどに 伸びやかでキャッチーなサビは、これこそシングル表題曲にした方が良かったのではと 思わずにはいられなかった。唯一タイアップがついているならば尚更そうだった。 人目を気にしなくてもいい場所ならばサビは口ずさむどころかでっかい声で歌いたくなった。 それぐらいの精一杯の全力が歌詞、歌唱、演奏などの全てから感じられる傑作曲。 全3曲トータルで聴いてみると、やはり今作も高い満足度を得られる作品でした。 さらなる進化を感じさせる2、3曲目に、これまでには無い新たな挑戦の1曲目。 やっぱり表題曲とカップリング曲が逆なのでは・・・ 以前から薄々思っていた、Gacharic Spinはシングル表題曲の切り方が 良くないのではないかという感想が、今作にて決定的になってしまった。 メジャーデビューシングルでせっかくのアニメタイアップをもらったのに それがガチャガチャダンサーズ名義の曲で楽曲的にもガチャピンらしさが薄かったり、 2ndシングルはせっかくドラゴンボールの曲に選ばれたのに外部提供曲だったりと・・・ メガシャキCMソングの3rdシングル「シャキシャキして!!」はキャッチーで良かったと思うが。 アニメタイアップで売り出すならば今作では「Stay gold...」や 過去の曲でいえば「夢言実行」みたいな曲こそがアニソン系のロックっぽいな曲で シングル表題曲にも最適だと思うし、そうすれば人気も幅広く得られそうなのに。 アルバムリード曲の切り方は良いと思う。「MUSIC BATTLER」とか最高だったし。 何とかブレイクして欲しいだけに、次こそは多くの人が耳にするPV付きの表題曲で 圧倒的にキャッチーかつガチャピンらしさが出たデジロックチューンを期待してますよ。
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2017年9月12日火曜日
[CDレビュー] Gacharic Spin「ジェネレーションギャップ」
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